きくクリブログ

2023.01.23更新

血糖値と生活習慣についてよくある質問をまとめました。

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Q.糖尿病ってどんな病気?

 

A.血糖値コントロールのしくみ…私たちは、活動に必要なエネルギーを食べ物に含まれる糖質から得ています。

①糖質は、腸でブドウ糖に分解された後、血中に取り込まれます。

②血液中にブドウ糖が増えると、膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。

③インスリンはブドウ糖をエネルギー源として利用できるように全身の細胞(肝臓・筋肉)に送り込みます。また、過剰なブドウ糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして、脂肪組織に中性脂肪として蓄えられ、必要に応じて使われます。

 食事によって増える血液中のブドウ糖の量(血糖値)はインスリンによって高くなり過ぎないように調節されています。

 

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Q.糖尿病とは?

 

A.「糖尿病」とは、血液中のブドウ糖が有効に使われず、血糖値の高い状態(高血糖)が続くことを言います。

 【原因】…血糖値を下げるインスリンの分泌量が足りない。

      インスリンが効きにくくなる、など。

この状態を放っておくと、全身にさまざまな症状(合併症)を引き起こします。糖尿病の怖さはこの合併症にあります。

 

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Q.糖尿病の症状は?

 

A.糖尿病の初期には自覚症状がほとんどありません。気づいたときにはかなり悪化していることもあるため、早期発見・早期治療が大切です。

「症状」…喉がよく渇く、トイレが近い、体重が減る、食べ過ぎる、体がだるく、疲れやすい

 

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Q.糖尿病の原因は?

 

A.糖尿病の多くは、遺伝的な要因に環境的な要因、加齢などが加わって発症します。近親者に糖尿病の人がいる場合は、糖尿病になりやすい体質なので、より注意が必要です。

 

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Q.糖尿病の合併症は?

 

A.高血糖を放っておくと、次第に全身の血管や神経が傷つけられ日常生活に支障をきたす、さまざまな合併症が現れます。中には命にかかわる病気もあります。

 ・目…網膜症、白内障、緑内障

 ・歯…歯周病

 ・呼吸器…肺炎、肺結核

 ・腎臓…腎症

 ・泌尿器…ED、尿路感染症、排尿障害

 ・脳…動脈硬化、脳梗塞

 ・心臓…動脈硬化、心筋梗塞

 ・皮膚…皮膚合併症、感染症

 ・下肢…PAD(抹消動脈疾患)

 ・神経…神経障害

 

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Q.合併症の種類と症状は?

 

A.合併症は、高血糖が続けば続くほど進行しやすくなります。しかし、血糖をきちんとコントロールすることで、発症や進行を防ぐことが出来ます。

 1.細い血管で起こる合併症【糖尿病に特有の3大合併症】

 ・神経障害…神経が傷つき、手足のしびれや痛み、感覚のマヒなどが起こる。痛み・温度などを感じにくくなり、傷などが悪化しやすくなるので注意が必要。

 ・網膜症…目の血管が傷つき、最悪の場合は失明に至る。

 ・腎症…腎機能が低下して、透析治療にいたることがある。

 

 2.太い血管でおこる合併症【動脈硬化】…高血糖が続くと動脈硬化が進み、右のような病気が起こる危険性が高くなる。また、足に動脈硬化が起こると歩行により痛みを感じて歩きづらくなる。

 

 足の障害…足の動脈硬化や神経障害が進行すると潰瘍・壊疽を起こすことがある。(最悪の場合は切断)

 

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Q.糖尿病治療のポイントは?

 

A.治療の内用…糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。それだけでは十分な効果が得られない場合はお薬による治療が行われます。

 ただし、状態によっては最初からお薬を使用することもあります。

 

◎正しいエネルギー摂取量を知ろう。…1日に摂る適切なエネルギー量を知り、自分に合った食事の量をとりましょう。

エネルギー摂取量=標準体重×身体活動量

 

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Q.食事療法は?

 

A.糖尿病食はバランスの良い健康食です。積極的に取り組み、続けることが大切です。

◎ふだんの食生活を見直そう…ふだんどんな食生活をしているのかチェックしてみましょう。記録をつけると、より客観的に問題点を把握できるのでおすすめです。

①炭水化物…砂糖を含む食品、ジュースなどは吸収が早く血糖値が急に上がりやすいので注意しましょう。

②脂質…脂肪食品は控えめにしましょう。油は植物性油(オリーブ油、菜種油など)を選びましょう。また、マヨネーズよりノンオイルドレッシングを選びましょう。

③タンパク質…肉より魚を選びましょう。肉の場合、鶏肉がおすすめです。豆腐などの植物性の食品も摂りましょう。

④ビタミン・ミネラル…食物繊維はたっぷり摂りましょう。血糖値の急激な上昇を防いだり、空腹感を満たしてくれます。

 

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Q.実践のコツは?

 

A.①食卓の工夫…お茶碗は小ぶりのものを。大皿に盛るのではなく、一人前を取り分けておく。少量ずつでも、品数や器の数を増やすと食卓が豪華に。肉・魚は骨付き、尾頭付きで見た目のカサを増やして。

 

 ②調理の工夫

  ◎油を控える…「網で焼く」「蒸す」「煮る」「茹でる」など油を控えた調理法を。材料は大きめに切って、吸油量を少なく。和食を中心に。

  ◎塩分・調味料を控える…味噌より、天然だし・酢・香味野菜(しそ、生姜)・香辛料などで味付けを。

  ◎ボリューム感を出す…野菜などの低エネルギーで食物繊維の多い食材を増やす。スープ、お吸い物、雑炊など、水分の多い料理をつくる。

 

 ③間食の工夫…間食は基本的には避けたほうがよいでしょう。ただし、食事の間隔が空いたり規則的に食事がとれない場合は、1日の総エネルギー量内であれば食べても構いません。あらかじめ医師とよく相談しておきましょう。

 

 ④順番の工夫…野菜を最初に炭水化物を最後に食べましょう。

        同じ食事内容でも最初に野菜を食べることで、食物繊維が炭水化物の吸収を抑制し、食後の血糖値上昇が抑えられます。炭水化物の前にタンパク質を食べることで膵臓からのインスリン分泌を促すホルモンが増加します。

   ⑤外食の工夫…外食は摂取エネルギーが過剰になったり、栄養バランスが崩れがちになります。食べ過ぎには十分に注意してメニューを選びましょう。

 ⑥その他気をつけたいこと

   ◎アルコールは控えめに。

   ◎砂糖の代わりに低カロリー甘味料を使用しましょう。

   ◎食材など買い過ぎない。満腹の時に買い物を。

   ◎見えるところに食べ物を置かない。

   ◎野菜を多く摂りましょう。

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Q.運動療法は?

 

A.◎運動療法の効果…基礎代謝を上昇させる。インスリンの働きを改善。減量効果。

 ◎注意点…病状が悪化することもあるので始める前に必ず医師に相談しましょう。。準備運動、整理体操をしましょう。

      自分の足に合った靴、季節に合った動きやすい服を着用しましょう。。水分をこまめに補給しましょう。

      低血糖に備えて、必ずブドウ糖を持ち歩きましょう。

 ◎長続きのコツ…数値(血糖値・体重など)を記録して、効果を確認する。無理せず自分に合った目標を立てる。日々の生活の中でこまめに体を動かす。

         仲間や家族と一緒に行う。万歩計をつける。歩数を増やす。(エレベーターをやめて階段にする、一歩手前で降りて歩くなど)

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Q.適切な運動と運動量は?

 

A.有酸素運動…酸素の供給に見合った強度の運動で、全身運動が該当します。沢山の酸素を体内に取り入れながら糖や脂肪が効率良く使われます。

継続して行うことによりインスリンが効きやすくなります。

 レジスタンス運動…おもりや体重で負荷をかけて動作を行う運動です。筋肉量を増加し、筋力を増強することで糖を取り込みやすくする効果が期待できます。

水中歩行は有酸素運動とレジスタンス運動がミックスされた運動であり、膝にかかる負担が少なく、肥満糖尿病患者に安全かつ有効です。

 

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Q.薬物療法は?

 

A.食事療法・運動療法を行っても血糖コントロールが十分でない場合、お薬による治療が加えられます。

お薬を使っているという安心感から食事療法・運動療法がおろそかにならないようにしましょう。

 

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Q.治療薬の種類は?

 

A.飲み薬…◎膵臓からのインスリンの分泌を促す薬。→スルニホル尿酸薬、即効性インスリン分泌促進薬

     ◎インスリンの効きを良くする薬。→ビグアナイド薬、チアゾリジン薬

     ◎糖質の吸収や排せつを調節する薬。→aグルコシターゼ阻害薬、SGLT2阻害薬

 注射薬…◎インスリンを注射によって補う薬。→毎日患者さん自身が注射します。1型糖尿病の場合、初めからインスリン療法が行われます。

     ◎膵臓からのインスリンの分泌を促す薬。→GLP-1受動体作動薬

 

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Q.低血糖の症状とは?

 

A.血糖値の低さの程度に応じて、発汗、動悸、ふるえなどの症状が現れます。ひどくなると命にもかかわる危険な状態に陥ることもあります。

 症状には個人差があります。糖尿病による神経障害のある場合、低血糖の前兆のないままに意識障害にいたることがあります。

 対処法…症状を感じたらすぐに水分をとりましょう。症状が治まらない時は主治医に連絡を取って、指示を仰いでください。

 

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Q.その他日常生活の注意点は?

 

A.①体重コントロール…体重が増えるとインスリンの働きが低下し、血糖値が上がります。減量や体重維持のため、こまめに体重をはかりましょう。記録をつけると長期間の体重の変化や血糖コントロールの確認に約に立ちます。

 ②ストレス、疲れの解消…ストレスがあると、血糖値を上げるホルモンが分泌されます。また、ストレスの解消にと、つい食べ過ぎてしまったり、治療に対する意欲が低下したりすることもあります。ライフスタイルに合った解消法を見つけましょう。

 ③体調の管理…高血糖が続くと身体の抵抗力が低下する為、感染症にかかりやすくなります。また、いったんかかると悪化しやすくなりますので、体調管理には十分気を付けましょう。

 ④歯のケア…高血糖が続くと、歯周病になりやすくなるためこまめに歯磨きをしましょう。すでに歯周病がある場合は早めに治しましょう。

 ⑤足のケア…糖尿病では、足のケアがとても大切です。いつも足を清潔に保ち、毎日チェックしましょう。

 ⑥アルコールは控えめに…アルコールは、適量であればストレスを和らげますが、食べ過ぎ・飲みすぎになりやすいので注意が必要です。特に血糖コントロールがうまくいっていない人、合併症、高血圧、脂質異常症などがある人は、飲酒を控えてください。

  また、アルコールは一時的に血糖値を下げるため、低血糖に注意しましょう。飲酒については、必ず事前に医師に相談してください。

 ⑦禁煙…タバコは合併症である動脈硬化を進行させるので禁煙しましょう。

 

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ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2023.01.16更新

2022.7月より皮膚科女性医師が診察おこなっております。

担当曜日  月曜・火曜・木曜・金曜  (終日診察おこなっております)

女性医師の診察ご希望の方はお気軽にご相談ください。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.12.22更新

当院では、医師が必要と判断した場合、PCR検査を行っております。

検査には約13分かかりますが、即日検査結果が出ます。

PCR検査(即日結果)の受付時間は、17時30分までとさせていただきます。

※正確な検査結果を出すため、検査30分前からご飲食・歯磨き等の口に含む行為はお控えください。

※尚、発熱・風邪症状のある方の診察・検査は、完全予約制です、ご希望の場合は、当院まで一度ご連絡ください。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.12.20更新

新型コロナワクチン接種の1月分のご予約を12月26日(月)午前10時より開始予定とします。

 

接種日は、平日 火・木・金曜日 14:00~16:30、日曜日 9:30~12:00 を予定しております。

 

※午前10時以前にお電話いただいた場合は予約の対応は出来かねますのでご了承ください。

予約に関しまして、当院ではお電話でのご予約・直接来院でのご予約どちらも対応とさせていただきます。

お問い合わせが多く、お電話が大変混みあうことが予想されます。ご迷惑をおかけしますが何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

直接来院でのご予約も可能ですが、通常診察も行っておりますので、お待たせする可能性が高くなっております。お時間に余裕をもってお越しください。

予約枠に限りがございますので枠が埋まり次第、再度予約受付の一時中止となりますのでご了承ください。

またワクチン入荷数の増加があり、今後予約枠の増設を行う場合はこちらのブログで告知させていただきます。

 

※12月分のご予約枠はすべて埋まっており、受付を中止しております。予めご了承ください。

 

※当院での接種対象は、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した方で、お手元に3回目以降の接種券が届いている方です。

予約の際に接種可能日の確認が必要となりますのでお手元に接種券をご用意の上でご連絡をするようご協力お願い致します。

また、当院がかかりつけでない患者様のご予約も対応しております。

予約を無断キャンセルされますと今後ご予約をお取りできない可能性がございますのでご了承ください。

体調が悪く予約をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.12.20更新

乾癬性関節炎についてよくある質問をまとめました。

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Q.乾癬性関節炎を知っていますか?

 

A.乾癬患者さんの6~42%に発症する炎症性の関節炎です。

 手足や足先に近い関節に腫れや変形、痛みなどの炎症性の症状が多く見られます。脊椎や腱・靱帯に発症することもあります。

 乾癬性関節炎で多い例は、手足の指の腫れや痛みですが、全身の関節にも炎症、こわばり、変形などが生じる例もあります。

 関節リウマチと症状が似ていますが違う病気です。手足や指趾の関節の腫れや痛みだけでなく、脊椎や腱・靱帯に病変が起こることがあります。多くの症例では関節の炎症は左右対称でなく、

 障害の起こる関節も少ないのが特徴ですが、関節リウマチと非常に似ていたり、関節リウマチと合併して起こることもあります。

 乾癬性関節炎の症状は、早期から関節の破壊を生じる例もあり、急速に進行する場合もあります。関節が変形すると元に戻らなくなってしまうため、関節炎に有効な治療を早期から行い、

 機能障害を起こさず日常の生活の質を保つことが重要です。

 

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 Q.乾癬性関節炎の症状は?

 

 A.①皮膚炎…紅斑(皮膚が赤くなる)、肥厚(皮膚が盛り上がる)、鱗屑(銀白色のフケのようなもの)が見られます。

 ②関節炎…以下の1~5の症状が見られます。

  1.抹消関節炎…手や足の指先のほうの関節にもっともよく炎症が起こり、炎症性の症状の他に乾癬特有の爪症状が現れます。はじめは非対称で、体の両側に同じように症状が出ませんが、症状が進み炎症の個所が増えるにつれて対症的になる傾向があります。

         関節の動きが制限されるようになり、炎症を治療せずに放置すれば関節破壊を引き起こします。関節破壊は可動域(問題なく動く範囲)の減少や関節の変形といったかたちで現れます。

 

  2.脊椎炎…背部と頚部の関節が侵されることにより、背中や首の痛みを引き起こします。この痛みはこわばりと関係があり、休息後、特に睡眠後に悪化します。痛みやこわばりは体を動かすことで次第に改善されていきます。

       ひどくなると脊椎の動きが著しく制限される場合もあり、最終的には癒合(くっついたまま定着してしまうこと)し、固着(くっついたまま定着してしまうこと)の恐れもあります。

 

  3.指趾炎…一般的にはソーセージ指として知られる、手足の指趾全体の炎症性の腫れです。持続的に指趾炎が続くと指趾関節の破壊をきたします。

 

  4.付着部炎…靱帯や腱が骨に付着する部分の炎症です。痛みや腫れが現れます。付着部炎になりやすいのは、足底腱膜(足の裏に膜の様に張っている腱)とかかとの後ろのアキレス腱の付着部です。そのほか、ひざ、ひじ、股関節の脇などに症状が出ます。

 

  5.腱炎…腱鞘(腱をパイプの様に包んでいる部分)の炎症が起こります。手の腱が侵され、指を動かすと痛みを生じることがあります。指がこわばったり、バネ指になることもあります。手首や足首のまわりの腱鞘が侵されることもあり動かすと痛みが生じます。

 

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Q.乾癬性関節炎の原因は?

 

A.乾癬の発症と同じように免疫の異常が関係しています。乾癬性関節炎の原因は、乾癬と同様にはっきりとわかっておらず、乾癬になりやすい体質と、感染症や精神的ストレスなど環境・生活要因が複雑にかかわりあって起こると考えられています。

 乾癬の皮膚症状が見られず、乾癬性関節炎のみ発症している患者さんは、親族に乾癬の患者さんがいる場合が多いようです。

 

 

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Q.効果的な治療を行う為には?

 

A.乾癬性関節炎では「疾患活動性」を評価することが非常に重要です。

 …乾癬性関節炎の「疾患活動性」とは、一言でいえば病気の勢いの事で罹患年数、皮膚症状、関節症状、検査所見によって評価します。

 疾患活動性を厳密にコントロールするということは、炎症を抑え関節破壊の進行を抑制するということですから、乾癬性関節炎の治療においてはとても重要です。

 

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Q.治療目標は?

 

A.治療目標は患者さんのQOL(生活の質)を維持し、皮膚および関節症城を最小限に抑え骨破壊の進行を抑えることです。

 …乾癬性関節炎では、こわばりや腫れ、痛み、さらには変形により身体的機能障害が起こり、QQL(生活の質)が著しく低下していると言われています。これらの症状を最小限に抑え、さらに身体機能を低下させる骨の破壊を食い止めることが重要です。

 

 

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Q.治療法は?

 

A.段階的な治療選択が推奨されています。

 …あらわれている症状や重症度によって最適な薬を選択します。

「生物学的製剤(注射薬)」…乾癬で免疫の異常をもたらしている物質に直接作用し、その物質の働きを抑える薬です。点滴静脈注射のものと皮下注射のものがあります。

「飲み薬」…ビタミンA誘導体、免疫抑制薬及び炎症の原因となっている酵素を阻害する薬があり、関節の痛みやこわばりを和らげたり、乾癬の皮膚症状を抑えたりするために使用されます。

「塗り薬」…ステロイド外用薬と活性化ビタミンD₃外用薬、及びそれらの配合薬があり、乾癬の皮膚症状を抑えるために使用されます。皮膚症状のある部位に適した剤型(軟膏・クリーム等)が選択されます。

 

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Q.症状を悪化させない為に日常生活で気を付けたいことは?

 

A.①皮膚への刺激を避ける…皮膚に刺激が加わらないように普段の服装や入浴時には注意しましょう。

 ②バランスのよい食事…肥満などのメタボリック・シンドロームを避けるために脂っこいものや肉類を控え野菜や魚中心のバランスの良い食事を心掛けましょう。

 ③感染症に注意する…風邪などの感染症にかからないように日頃から体調管理に気を配りましょう。

 ④ストレスをうまく発散させる…自分なりのストレス発散法を見つけてできるだけ心をリラックスさせ、睡眠も十分にとるようにしましょう。適度な運動をしましょう。

 

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ご不明点がありましたら当院までお問い合わせくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.12.15更新

大変恐れ入りますが、12月16日(金)の皮膚科診療は休診とさせていただきます。

 

内科の診療は通常通り行っております。

 

誠にご不便をおかけいたしますがどうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.11.25更新

COPD(慢性閉塞性肺疾患)についてよくある質問をまとめました。

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Q.COPD(慢性閉塞性肺疾患)はどんな病気?

 

A.COPD(慢性閉塞性肺疾患)はこれまで「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれてきました。COPDになると、気道や肺胞で炎症が起き肺の働きが低下します。

肺機能が落ちることで正常な呼吸が困難になります。

・COPDの肺…痰が詰まる。弾力性が無くなり空気を吐き出せなくなる。

COPDの主な症状は、「長引くせき、たん」や息切れです。よくある症状なので、風邪や歳のせいと勘違いしそのままにされてしまうこともあります。症状が長引くようであれば、気管支や肺に関わる病気の可能性があるので早めに医師に相談しましょう。

 

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Q.COPDの原因は?

 

A.COPDの主な原因はタバコの煙です。COPD患者さんの9割で喫煙歴があるとされています。

 

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Q.COPDはほかの病気に影響するの?

 

A.COPDは肺だけでなく全身に影響を与えると考えられているので依存症にも注意が必要です。

・骨格筋機能障害

・栄養障害

・骨粗しょう症

・不安・抑うつ

・心・血管疾患

・消化器疾患

・糖尿病

 

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Q.じっとしていれば息切れしないから大丈夫?

 

A.COPD患者さんは、息切れを避けるため無意識のうちに活動性(運動量)を低下させています。しかし、活動性が低下すると体力や筋力が落ち、さらに息切れが悪化するという悪循環が起きます。

 

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Q.COPDは進行・悪化するの?

 

A.COPDは徐々に進行していく病気です。放っておくと呼吸の状態を元に戻すことが難しくなります。また、風邪などをきっかけに症状が悪化することを「増悪」といいます。「増悪」を繰り返してCOPDが重症化すると、酸素吸入が常に必要になる場合があります。早めに医師に相談することが大切です。

 

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Q.どんな治療法があるの?

 

A.まずは禁煙が大切です。禁煙に取り組みながら、処方されたお薬をきちんと使いましょう。正しくお薬を使用することで呼吸しやすくなり、日常の動作が楽になります。また、医師と相談の上、運動療法や食餌療法も行いましょう。いずれの治療も続けていくことがとても重要です。

 

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Q.どんなお薬があるの?

 

A.気管支拡張薬(長時間または短時間作用性)…狭くなった気管支を広げるお薬で、呼吸が楽になります。張り薬や飲み薬もありますが吸入薬が主に使用されます。COPDの治療では中心的な役割を果たします。

 ステロイド(吸入ステロイド薬)…炎症をおさえるお薬です。COPDの治療では主に吸入ステロイド薬を使用します。気管支拡張薬と一緒に使うことで呼吸を楽にします。また、喘息を併発している患者さんのも処方されることがあります。(経口ステロイド薬)…急な症状悪化の際に短期的に使用される場合があります。

 去たん薬…たんの切れを良くするお薬です。たんが多い時や、たんを出すのが難しい時は医師に相談しましょう。

※吸入薬は正しく使わないとお薬の効果がきちんと出ないことがあります。吸入方法は医師や薬剤師に教えてもらいましょう。

 

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Q.どのくらいの人がCOPDになるの?

 

A.40歳以上の日本人のうち、約10人に一人が「COPDの疑いあり」と報告されています。

 

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Q.どんな検査をするの?

 

A.スパイロメーターを使って呼吸機能を測定したり、パルスオキシメーターを使って動脈血酸素飽和度を調べたり、レントゲン検査によって肺の状態を確認するなど、様々な検査方法があります。

 

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Q.日常生活で気を付けることは何ですか?

 

A.まずは禁煙しましょう。副流煙を避けることも大切です。このほか栄養バランスの良い食事、適度な運動、ワクチンの接種など体調管理を心掛けましょう。

 

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Q.治療はいつまで続けるの?

 

A.COPDの治療は継続することが大切です。適切な治療を受けることで、せきやたん、息切れなどの症状が改善し今より快適な毎日を過ごせるようになります。先生から処方されたお薬は指示通りに服用しましょう。

 

 

何かご不明点がありましたら当院までお問い合わせ、ご受診ください。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.11.24更新

大変恐れ入りますが、11月25日(金)の内科診療は休診とさせていただきます。

 

皮膚科の診療は通常通り行っております。

 

誠にご不便をおかけいたしますがどうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.11.15更新

糖尿病患者さんのスキンケアについて、よくある質問をまとめました。

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Q.なぜスキンケアが必要なの?

 

A.糖尿病では、顔や手足をはじめ全身の皮膚にトラブルが起こりやすくなります。初期段階で気づくために、皮膚のセルフチェックとスキンケアを毎日の習慣にしましょう。

 糖尿病では皮膚が乾燥しやすくなったり皮膚トラブルが治りにくくなったり、悪化しやすくなります。部位によっては意外と見落としがちな皮膚トラブルですが、放置してしまうと重症化し足の壊疽などにいたることもあります。

 毎日の皮膚のセルフチェックと正しいスキンケアで潤いのある健康的な皮膚を保ち、皮膚の合併症を予防しましょう。

 

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Q.皮膚のセルフチェックは?

 

A.①皮膚の乾燥やかゆみがあるか。湿度と温度の下がる秋冬は特に注意を。

 ②肌色が良くなく、変色している。

 ③皮膚の感覚があまりなく、しびれる。神経障害による可能性あり。

 ④水虫などの感染症が悪化してきた。糖尿病で症状が悪化しやすいことも。

 ⑤タコやウオノメ、靴擦れがある。重症になる前に治療を始めましょう。

 ⑥傷がなかなか治らない。神経障害が原因の可能性あり。

※一つでも当てはまる方は治療とともに予防を心掛けましょう。

 

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Q.糖尿病の皮膚トラブルの関係とは?

 

A.糖尿病の影響は血管、神経、感染への抵抗力など全身に及び、健康を維持する機能を停止させ皮膚トラブルの悪化につながりがちです。糖尿病の患者さんは健康な人に比べて皮膚トラブルの予防に心掛ける必要があります。

 糖尿病の初期から起こる皮膚トラブル…糖尿病の初期症状として乾燥肌やかゆみの他、ひび割れ、ウオノメ、タコ、むくみ、変色、水ぶくれなどが起きることがあります。早めに主治医に相談を。

 

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Q.高血糖が皮膚の乾燥やかゆみの原因?

 

A.血糖値が高いと多尿、頻尿、さらに脱水につながります。これも皮膚の乾燥など皮膚トラブルの原因の一つです。

 皮膚トラブルが起こる様々な理由…1、血管障害(糖尿病では体中の血管が詰まりやすくなり手足などの皮膚に悪い影響が出やすくなります。)

                 2、感染に対する抵抗力低下(血流が悪くなり体本来の防衛機能が損なわれる為細菌などに感染しやすく、また重症化しやすくなります。)

                 3、神経障害(神経障害で痛みを感じにくくなるので傷などに気付くのが遅れて重症化する場合があります。)

 

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Q.皮膚トラブルを予防する為には?

 

A.①けがややけどに気を付ける。傷は石鹼で水洗い、やけどはすぐに冷やしましょう。

 ②毎日ぬるめの風呂に入る。低刺激の石鹸と清潔なタオルを。ゴシゴシ洗いは避けましょう。

 ③長時間の寒い場所を避ける。暖かい服装をして体温の変化を抑えましょう。

 ④日焼けをしない。紫外線は皮膚の大敵。炎天下を避け日焼け止めも。

 ⑤禁煙する。タバコは皮膚に様々なダメージを与えることがあります。

 ⑥保湿剤で保護する。皮膚が乾かない入浴後5分以内にご自身の肌に合った保湿剤を塗りましょう。

 ⑦自分に合った靴を履く。靴擦れは糖尿病による足病変のもとに。

 

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Q.足病変の予防とセルフケアのポイントは?

 

A.足病変は糖尿病の代表的な合併症です。症状が進むと腫瘍や壊疽になることもあり注意が必要です。最初の皮膚の小さな変化や傷を見逃さないようにしましょう。

 セルフケアのポイント…①足を毎日よく見てチェック。 ②皮膚をいつも清潔に。 ③足に怪我ややけどをしないように。 ④靴擦れしない、足に合った靴を。 ⑤足の爪は切りすぎない。

 

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ご不明な点等ございましたら気軽にお問合せくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.11.11更新

新型コロナワクチン接種の12月以降のご予約を11月25日(金)午前10時より開始予定とします。

 

接種日は、平日 火・木・金曜日 14:00~16:30、日曜日 9:30~12:00 を予定しております。

 

※午前10時以前にお電話いただいた場合は予約の対応は出来かねますのでご了承ください。

予約に関しまして、当院ではお電話でのご予約・直接来院でのご予約どちらも対応とさせていただきます。

お問い合わせが多く、お電話が大変混みあうことが予想されます。ご迷惑をおかけしますが何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

直接来院でのご予約も可能ですが、通常診察も行っておりますので、お待たせする可能性が高くなっております。お時間に余裕をもってお越しください。

予約枠に限りがございますので枠が埋まり次第、再度予約受付の一時中止となりますのでご了承ください。

またワクチン入荷数の増加があり、今後予約枠の増設を行う場合はこちらのブログで告知させていただきます。

 

※11月分のご予約枠はすべて埋まっており、受付を中止しております。予めご了承ください。

 

※当院での接種対象は、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した方で、お手元に3回目以降の接種券が届いている方です。

予約の際に接種可能日の確認が必要となりますのでお手元に接種券をご用意の上でご連絡をするようご協力お願い致します。

また、当院がかかりつけでない患者様のご予約も対応しております。

予約を無断キャンセルされますと今後ご予約をお取りできない可能性がございますのでご了承ください。

体調が悪く予約をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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