アルコール依存症についてまとめました
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◆お酒の失敗、繰り返していませんか?
飲みたい気持ちがどうしても抑えられない…。どうしていつもお酒で失敗するのだろう…。と、悩んではいませんか。
もしかするとそれは、「アルコール依存症」になっているからかもしれません。
下の3つのケースを見てみましょう。
〈ケース1〉大量に飲んで泥酔してしまう。
仕事や家庭のストレスを晩酌で紛らわす日々。
最初はビール1杯だけだったのが、次第に2杯、3杯と増えていき…。
そのうち同じ酒量では酔えなくなって、やがて大量に飲まないと満足出来ないように…。
〈ケース2〉前夜の事を思い出せない。
気が付くと朝。服を着たままベットの上。
昨夜は同僚たちと楽しく飲んで、そのあとは…。
「あれ、どうやって帰ってきたんだ?」
急いで支度をして出勤すると、周囲からの視線が冷たい…。
〈ケース3〉二日酔いが仕事に影響する。
胃がむかむかする。頭痛がひどい。
二日酔いの苦しみに今日も襲われ、仕事に集中できない。
そのとき、「なんだこの書類は!」と上司のカミナリ。
ああ、またやってしまった…。
ついつい飲みすぎて、こんな失敗を繰り返してしまう事はないでしょうか。
アルコール依存症になると、お酒の影響で脳に機能変化が起こり、飲む量・時間・状況を自分ではコントロールできなくなってしまいます。
そして、このアルコール依存症という病気が進行すると、毎日の生活は飲酒中心となり、やがて仕事や家庭に大きな支障が出るようになります。
上に挙げた3つのケースのような失敗を繰り返しながらも、普通に生活を送れている方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、そんな方でも、アルコール依存症が疑われるケースは少なくありません。
アルコール依存症は、気付かれにくい病気ですが、いつ誰に起こってもおかしくない身近な病気なのです。
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◆このままお酒を飲み続けていくと、どうなるのだろう?
アルコールの摂取が続くと、肝臓に関するものだけでなく、以下のような様々な病気を引き起こす可能性があります。
・肝障害
・高血圧
・糖尿病
・がん
・うつ病
・認知症
“飲みすぎ”が習慣化することで、アルコール依存症は気付かないうちに進行していきます。
健康問題だけでなく、職場や家庭のトラブルを招くなど、社会的問題につながることも少なくありません。
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◆アルコール依存症かもしれないと思ったら
自分がアルコール依存症かもしれないと思ったら、どうすればよいのでしょうか。
AUDIT「オーディット」(Alcohol Use Disorders Identification Test)という、WHO〈世界保健機関〉の調査研究により作成されたアルコール関連問題のスクリーニングテストなどがあります。
お酒を飲む量や頻度など、10個の質問に答えることで、現在のお酒の飲み方がどのくらい危険なものかチェックすることが出来ます。
この一年間のお酒の飲み方を振り返ってみましょう。
(このテストはあくまで簡易的なものであり、アルコール依存症の正確な診断には、医療機関の受診が必要になります。)
自分の意思で飲酒をコントロールできなくなるアルコール依存症は、気のもちようや心がけでは簡単に回復できません。
なるべく状態が悪化しない早期のうちに受診し、医師による適切な治療を受けることが重要です。
心当たりのある方は、最寄りの保健センター、保健所、医療機関にご相談下さい。
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何かご不明点がございましたら当院までお問い合わせください。
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