COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
2022.11.25更新
COPD(慢性閉塞性肺疾患)についてよくある質問をまとめました。
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Q.COPD(慢性閉塞性肺疾患)はどんな病気?
A.COPD(慢性閉塞性肺疾患)はこれまで「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれてきました。COPDになると、気道や肺胞で炎症が起き肺の働きが低下します。
肺機能が落ちることで正常な呼吸が困難になります。
・COPDの肺…痰が詰まる。弾力性が無くなり空気を吐き出せなくなる。
COPDの主な症状は、「長引くせき、たん」や息切れです。よくある症状なので、風邪や歳のせいと勘違いしそのままにされてしまうこともあります。症状が長引くようであれば、気管支や肺に関わる病気の可能性があるので早めに医師に相談しましょう。
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Q.COPDの原因は?
A.COPDの主な原因はタバコの煙です。COPD患者さんの9割で喫煙歴があるとされています。
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Q.COPDはほかの病気に影響するの?
A.COPDは肺だけでなく全身に影響を与えると考えられているので依存症にも注意が必要です。
・骨格筋機能障害
・栄養障害
・骨粗しょう症
・不安・抑うつ
・心・血管疾患
・消化器疾患
・糖尿病
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Q.じっとしていれば息切れしないから大丈夫?
A.COPD患者さんは、息切れを避けるため無意識のうちに活動性(運動量)を低下させています。しかし、活動性が低下すると体力や筋力が落ち、さらに息切れが悪化するという悪循環が起きます。
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Q.COPDは進行・悪化するの?
A.COPDは徐々に進行していく病気です。放っておくと呼吸の状態を元に戻すことが難しくなります。また、風邪などをきっかけに症状が悪化することを「増悪」といいます。「増悪」を繰り返してCOPDが重症化すると、酸素吸入が常に必要になる場合があります。早めに医師に相談することが大切です。
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Q.どんな治療法があるの?
A.まずは禁煙が大切です。禁煙に取り組みながら、処方されたお薬をきちんと使いましょう。正しくお薬を使用することで呼吸しやすくなり、日常の動作が楽になります。また、医師と相談の上、運動療法や食餌療法も行いましょう。いずれの治療も続けていくことがとても重要です。
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Q.どんなお薬があるの?
A.気管支拡張薬(長時間または短時間作用性)…狭くなった気管支を広げるお薬で、呼吸が楽になります。張り薬や飲み薬もありますが吸入薬が主に使用されます。COPDの治療では中心的な役割を果たします。
ステロイド(吸入ステロイド薬)…炎症をおさえるお薬です。COPDの治療では主に吸入ステロイド薬を使用します。気管支拡張薬と一緒に使うことで呼吸を楽にします。また、喘息を併発している患者さんのも処方されることがあります。(経口ステロイド薬)…急な症状悪化の際に短期的に使用される場合があります。
去たん薬…たんの切れを良くするお薬です。たんが多い時や、たんを出すのが難しい時は医師に相談しましょう。
※吸入薬は正しく使わないとお薬の効果がきちんと出ないことがあります。吸入方法は医師や薬剤師に教えてもらいましょう。
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Q.どのくらいの人がCOPDになるの?
A.40歳以上の日本人のうち、約10人に一人が「COPDの疑いあり」と報告されています。
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Q.どんな検査をするの?
A.スパイロメーターを使って呼吸機能を測定したり、パルスオキシメーターを使って動脈血酸素飽和度を調べたり、レントゲン検査によって肺の状態を確認するなど、様々な検査方法があります。
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Q.日常生活で気を付けることは何ですか?
A.まずは禁煙しましょう。副流煙を避けることも大切です。このほか栄養バランスの良い食事、適度な運動、ワクチンの接種など体調管理を心掛けましょう。
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Q.治療はいつまで続けるの?
A.COPDの治療は継続することが大切です。適切な治療を受けることで、せきやたん、息切れなどの症状が改善し今より快適な毎日を過ごせるようになります。先生から処方されたお薬は指示通りに服用しましょう。
何かご不明点がありましたら当院までお問い合わせ、ご受診ください。
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