きくクリブログ

2022.08.31更新

 

帯状疱疹と、新ワクチンであるシングリックスについて、よくある質問をまとめました。

 

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 Q.帯状疱疹はどうして起こるのでしょうか?

 

 A.日本人成人の90%以上は帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜んでいます。 加齢による免疫力の低下が発症の原因で、特に50歳代から発症率が高くなり80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。

  疲労やストレスなども発症のきっかけになります。また、糖尿病やがんなどの免疫力が低下する病気が原因になることもあります。

 

 

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 Q.どの様な症状が起こりますか?

 

 A.体の片側の一部にピリピリとした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹や小水疱が出てきます。痛みは徐々に増していき、夜も眠れないほど激しい場合もあります。症状の多くは上半身にあらわれますが、顔や目、頭などにあらわれることもあります。顔や目、頭に症状が現れた場合は失明の可能性もあるため速やかな治療と眼下の受診をお勧めしております。

 

 

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Q.発症のメカニズムは?

 

A.帯状疱疹は多くの人が子供の時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内(神経節)に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。

 発症すると皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし痛みがあらわれます。神経の損傷がひどいと治った後も痛みが続くことがあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割が3か月以上痛みが続く帯状疱疹後神経痛(PHN)になるといわれています。

 

 

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Q.新ワクチン シングリックスとは?

 

A.50歳以上が対象の帯状疱疹を予防する為のワクチンです。2回の接種で、帯状疱疹に対する予防効果が得られます。

 シングリックスは2回の筋肉内注射が必要な不活化ワクチンです。(不活化ワクチン…病原性をなくした細菌やウイルスの一部を成分としたワクチン)

 多くの方に注射部位の痛みや腫れがあらわれますが、これは、体内で強い免疫を作ろうとする仕組みが働くためと考えられます。

 

 予防接種を受けることが出来ない方…①明らかに発熱(37.5℃以上)している方 ②重い急性疾患にかかっていることが明らかな方 ③過去にこのワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方 ④その他、医師が予防接種を受ける事が不適当と判断した方

 

  ワクチンについてご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2022.08.12更新

口唇ヘルペスについて、よくある質問をまとめました。

 

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Q.口唇ヘルペスとは、どのような病気ですか?


A.唇やその周りにチクチク・ピリピリするような違和感やかゆみが生じた後、軽い痛みを伴う水ぶくれができる病気です。

 

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Q.口唇ヘルペスになる原因は?


A.口唇ヘルペスは「単純ヘルペス(ヘルペスウイルス1型)」というウイルスに感染することで起こる病気です。
症状が出ている人の水ぶくれ、唾液、涙液などに接触することで感染します。特に、水ぶくれの中にはウイルスが沢山存在するため注意が必要です。また、ウイルスが付着したタオルやコップを介して感染することもあります。

 

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Q.症状が出やすい時期はありますか?


A.疲れた時や発熱時など免疫が低下している時に症状が出ます。症状の出る頻度は個人差があります。

 

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Q.どうして再発するの?


A.単純ヘルペスウイルスは一度感染すると、生涯にわたって神経に潜伏します。
健康な時は、潜伏しているウイルスは免疫によって抑えられていて活動できないため症状は出ません。しかし、発熱・疲労・ストレス・強い紫外線・外傷などの刺激により免疫が低下して、ウイルスが活動し始めると症状が出てきます。

 

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Q.治療はどのようなものですか?


A.口唇ヘルペスの治療には、ウイルスの増殖を抑える「抗ヘルペスウイルス薬」の飲み薬や塗り薬を使います。(飲み薬と塗り薬は併用できません。詳しくは医師にご相談ください)
このお薬は、ウイルスが増殖している時に効果を発揮するので、症状が出たらできるだけ早く使い始めることが重要です。お薬を使用することで、症状を軽減し、治癒までの期間を短くすることができます。お薬を服用しても2日ほどは症状が悪化することがあります。自己判断でお薬の服用を止めたりせずに、医師の指示通りに服用してください。
潜伏中のウイルスを追い出すお薬は今のところありません。症状が出てきたら、できるだけ早く受診しましよう。

 

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Q.日常生活での注意点はありますか?


A.栄養のバランスがとれた食事と十分な睡眠、適度な運動により、疲れやストレスを溜めないように心がけてください。疲れている時や体調がすぐれない時は、強い紫外線を浴びる屋外でのレジャーは控えましょう。
症状が出たら、かさぶたは取らないようにしましょう。人にうつさないように、水ぶくれに触れたら、石鹸を使って手を清潔に保ちましょう。タオルやコップなどは共有しないようにしましょう。患部を清潔に保つため、症状が出ているときも石鹸や洗顔料をよく泡立てて、優しく洗いましょう。保湿剤などを用いたスキンケアや化粧をする場合は、刺激になることもありますので、患部は避けましょう。

 

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Q.その他、注意することはありますか?


A.赤ちゃんとの接触はできるだけ避けましょう。赤ちゃんはウイルスに感染すると重い症状や水疱瘡を引き起こす恐れがあります。患部が触れないように気を付けて、触れる際は手をきれいに洗いましょう。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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