皮膚科受診希望の方へ
2022.10.31更新
お顔に症状が出ている場合は、診療に支障がきたす場合があるため、化粧を落として受診いただきますようお願いいたします。
投稿者:
2022.10.25更新
ウイルス性いぼについて、よくある質問をまとめました。
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Q.ウイルス性いぼとは?
A.「いぼ」は、皮膚から盛り上がっている小さなできものを指す俗語です。皆様が同じ「いぼ」と思っているものも、皮膚科医の診断では実に様々の異なる皮膚病(多くは皮膚の良性腫瘍です)が含まれています。
最も一般的な「いぼ」は「ウイルスが感染してできるいぼ」で、専門用語で「ウイルス性疣贅」と呼ばれるものです。ウイルス感染以外にも、首いぼ・腋いぼ・腹いぼ(専門用語では軟性線維腫orアクロコルドンorスキンタッグ)や年寄りいぼ(専門用語では老人性疣贅or脂漏性角化症)を初めとする皮膚病があります。もちろん、安易な自己判断は禁物です。
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Q.ウイルス性いぼの原因は?
A.ウイルス性いぼの原因は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスの感染によって起こります。いぼのウイルスは、正常(健康)な皮膚には感染できない(と考えられている)のですが、擦り傷や切り傷、手荒れ(ささくれ)や髭剃り、性交などに伴って生じる小さな傷に入り込み
感染します。感染するとすぐにいぼとして発症するのではなく数週間から数年かけて現れると考えられています
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Q.ウイルス性いぼのできやすい場所は?
A.手・足・顔面・外陰部
前述のとおり、ウイルス性いぼが出来るためには小さな傷を通してウイルス(HPV)が皮膚や粘膜に入り込み基底細胞に到達する必要があります。ウイルス性いぼは外傷を受けることの多い手足や外陰部に出来やすいと考えられています。
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Q.ウイルス性いぼの種類は?
A.尋常性疣贅…子供や大人の手足に見られるいぼです。豌豆大までのいぼで、表面がざらざらしています。爪の周囲はささくれが生じやすく、HPVが侵入し、いぼができやすい部位です。足の裏のいぼは体重がかかるため隆起してきません。小さないぼは表面がつるつるして光って見えることがあります。
扁平疣贅…顔、手の甲、下腿にみられる褐色調のいぼです。青年期の女性に見られやすいのが特徴です。顔のひっかき傷からHPVが感染すると線状にいぼがみられることがあります。
尖圭コンジローマ…性行為や類似行為によって感染し、肛門周囲、外陰部、口腔内に生じるいぼです。
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Q.ウイルス性いぼの治療は?
A.物理的治療法…メスやハサミを用いたり冷凍や電気によって凝固させたり、レーザーの効果を用いたりしていぼを直接的に取り除く治療法です。
科学的治療法…化学物質によっていぼの組織を破壊する治療方法です。
薬理学的治療法…疣贅治療に応用可能な作用を持つ薬剤を内服、外用する治療方法です。
免疫学的治療法…薬剤を内服、外用する治療方法です。
免疫学的治療法…薬剤を内服、外用することで生体の腫瘍免疫システムを増強、誘導し、いぼを消退させる治療方法です。
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Q.ウイルス性いぼににた病気は?
A.脂漏性角化症(老人性疣贅)…中高年の皮膚にできる良性腫瘍の一つ。色は褐色調でざらざらとしているものが多い。形は平らなものから隆起するものまでさまざま。
アクロコルドン・スキンタッグ(軟性繊維種)…中高年の皮膚にできる良性腫瘍の一つ。摩擦、紫外線、老化により生じる突起した柔らかいいぼ。首や脇など摩擦される所に生じやすい。
たこ(ベンチ種)…足の皮膚が反復する外的刺激を受けることで生じる。主な原因は足に合わない靴を履き続けている為。皮膚が厚く硬くなる。
うおのめ(鶏眼)…足の皮膚が反復する外的刺激を受けることで生じる。主な原因は足に合わない靴を履き続けている為。硬くなった皮膚の中央に芯が出来、痛みを伴う。
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Q.ウイルス性いぼ治療までの道のりは?
A.いぼの存在に気付かないケースや日常生活で支障がないからと放置してしまい、身近な人へ感染させたり重症化してから受診する患者さんが少なくありません。いぼ治療は未だ特効薬や特効的な治療法がないのが現状です。多くの場合、1回の治療で治ることは難しく何回か繰り返し治療することが必要です。じっくり焦らず、いぼと向き合あって行きましょう。
ご不明な点がございましたら医師にお問い合わせくださいませ。
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