巻き爪について
2023.08.30更新
巻き爪についてまとめました
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◆巻き爪とは
爪の端が内側に向かって強く巻き込んだ状態を巻き爪といいます。足の親指によく見られ、爪が皮膚にあたっていた痛みを生じることが多いですが巻いていても痛みがない場合もあります。
◆巻き爪はどうしておこる?
巻き爪の主な原因は爪の加わる力のバランスが崩れることです。足の指が横から強く圧迫される、地面から受ける力が弱すぎるなどの状態が続くと巻き爪が発生しやすいと考えられています。
・足の形に合わない靴
先のとがった靴やサイズの合わない靴を長時間履いていると爪が圧迫されて変形してしまうことがあります。
・間違った爪の切り方
爪が短すぎると歩くたびに爪の両端が皮膚に押され巻き爪が進行することがあります。
・足の指に力がかかっていない など
歩行量が少ない人や指を地面につけないまま歩く人は足指が地面から受ける力が弱く巻き爪になりやすいといわれています。
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◆巻き爪と陥入爪を見分けよう
巻き爪とよく似た病気に爪の先端が皮膚に刺さって炎症を起こした状態である「陥入爪」があります。陥入爪は巻き爪があると起こりやすいのですが巻き爪がなくてもおこります。つまり爪のあたりが痛いからといって必ずしも巻き爪というわけではないのです。
☑あなたに当てはまるのはどれ?足の爪の変形や痛みのパターン
1 爪が巻いていて痛みがあるが皮膚に刺さっていない
巻き爪の可能性が高い状態です。爪の端が内側に巻き込んで爪の下の皮膚をはさんだり刺激したりして痛みが生じているようです。医療機関による診断を受け必要に応じて矯正治療を検討しましょう。
2 爪が巻いているが痛みはない
巻き爪の可能性が考えられます。爪が変形しているものの皮膚への刺激は軽い為痛みまでは生じていないようです。変形が強く靴を履いたときあたる場合や見た目が気になる場合には矯正治療を検討しましょう。
3 爪が腫れており皮膚に刺さっていて腫れと痛みがある
巻き爪と陥入爪の両方が生じてると考えられます。巻き爪の変形に加え爪が皮膚に食い込んだ状態であるため痛みが強く炎症による腫れ・赤みや出血を伴うことが多いでしょう。医療機関を受診して治療することをおすすめします。
4 爪は巻いてないが皮膚に刺さって腫れと痛みがある
陥入爪の状態と考えられます。間違った爪の切り方によって短すぎる爪やとがった形の爪が皮膚に刺さっている可能性があります。医療機関で陥入爪に対する治療を受けることをおすすめします。
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◆巻き爪治療の主流となる「矯正治療」
巻き爪による痛みをそのままにしておくと足の指をかばうようになるので歩きにくくなり、爪ばかりではなく足全体、体全体にまで影響を及ぼしてしまう可能性があります。症状がある場合には早めに皮膚科などは医療機関を受診しましょう。
・矯正具を装着する方法
形状記憶合金などで作られた器具を爪に取り付けることにより徐々に爪の形を矯正する方法です。爪の先端につけるタイプのもの、爪の縁にかけるタイプのものなどがあります。
・ワイヤーを留置する方法
爪の先端に2か所の穴をあけて形状記憶合金で作られたワイヤーを通し、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して巻き爪を矯正する方法です。
・プレートを接着する方法
特殊な樹脂や形状記憶金属によって作られた板状の矯正器具(プレート)を爪の表面に接着し、その力を利用して爪の変形を矯正する方法です。
矯正治療は自費診療になりますので、治療内容や料金、期間は医療機関によって異なります。詳細は各医療機関に確認するのがよいでしょう。
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◆覚えておきたい「正しい足の爪の切り方」
普段から爪の長さや形をいい状態に保つことで多くのトラブルを未然に防ぐことができます。正しい爪の切り方をぜひ身につけておきましょう。
・爪切りにも種類があります
平型(テコ型)とニッパー型があります。足の爪を切るには、刃が直線状のものがより適してしています。
☆爪を上手に切るためのポイント
足の爪の長さは指先と同じくらいにそろえ全体的に少し丸みのある四角形に整えます。
爪切りを使って端から端までまっすぐに切った後、両端の角を少しだけ落とすようにします。
一度に大きく切ろうとすると爪が割れてしまう事があるので刃先を使って少しずつ切りましょう。
切り残しがあるとトゲになって皮膚を傷つける原因になるので最後まできちんと切るようにしましょう。
☆間違った足の爪の形
×深爪、バイアスカット、長すぎる爪
短く切りすぎた「深爪」や端を斜めに深く切り込んだ「バイアスカット」は陥入爪の原因となるほか、巻き爪や厚い爪などの変形が起こる可能性があります。また、「長すぎる爪」は靴による圧迫などの余計な力を受けやすく痛みや爪の変形が生じる原因になります。
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何かご不明点がございましたら当院までお問い合わせください。
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