じんましんについて
2023.05.24更新
じんましんについてまとめました
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◆じんましんとは
・赤く膨らんでかゆみをともなう
・膨らみが大きく広がっていくことも
・消えてはまた現れる
じんましんは皮膚に赤く膨らんだブツブツが現れる病気です。かゆみを伴うことが多く、膨らみはごく小さなこともあればからだに地図を描くように広がることもあります。
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◆ヒスタミンなどの化学物質が症状を起こします
・皮膚のマスト細胞が刺激を受ける
・細胞からヒスタミンなどが放出される
・ヒスタミンなどが血管と神経に働きかける
皮膚に存在するマスト細胞は、何らかの刺激を受けることによって、さまざまな化学物質を細胞の外に出します。なかでもヒスタミンという物質は血管や神経に作用し皮膚に膨らみや赤み、かゆみを起こします。
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◆マスト細胞への刺激のきっかけはさまざまで原因はわからないものが多い
・食べ物や薬など
・物理的な刺激など
・原因ははっきりわからないものが多い
マスト細胞を刺激するけっかけの一つは食べ物や薬の摂取でアレルギー性の場合と非アレルギー性の場合があります。もう一つは肌への直接の刺激で衣類などの擦れ、寒冷、日光、発汗などがあります。湿布薬、植物、昆虫の毒などアレルギーで起こる場合もあります。疲労やストレスが原因になることもあります。
★皮膚マスト細胞を刺激する主なきっかけ
食べ物→ 魚介類、肉類、鶏卵、乳製品、大豆、小麦、そば、食品添加物 など
薬→ 抗生物質、消炎鎮痛薬 など
その他の刺激→ 衣類の擦れ、冷たい水や空気、日光、発汗、植物、疲労、ストレス など
★原因不明のじんましん
じんましんのなかには原因がはっきりしないものが多くみられます。どのような刺激が原因かはっきりしているじんましんは27%ほどで明らかな刺激がなくても毎日自発的に症状が現れる特発性のじんましんが73%をしめています。
特発性のじんましんのうち発症から6週間以内のものを「急性じんましん」それ以上のものを「慢性じんましん」と呼んでいます。
急性じんましん
・感染症と前後して起こることが多くそのような場合は感染症の消失とともにじんましんも消失することが多い
・治療期間は1ヵ月以内が多い
慢性じんましん
・夕方から夜間に症状が現れ悪化することが多い
・治療期間は数週間~数か月以上にわたることが多い
・ストレスや疲労で悪化しやすい
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◆治療法
・原因や悪化因子が明らかならそれらを取り除き、症状が治まらないときは薬をつかう
・原因が不明なら薬が中心
じんましんの治療は原因が明らかなら原因を取り除くことを第一に行います。症状が治まらないときは抗ヒスタミン薬などを服用します。
明らかな原因がない場合はかゆみの原因となるヒスタミンなどの働きを抑えることが大切で抗ヒスタミン薬を服用します。
★抗ヒスタミン薬とは
・かゆみの原因となる体内のヒスタミン薬の働きを抑えるお薬です
・1日に1回服用するもの2回服用するものがあります。
・眠気やインペアード・パフォーマンスの起こりやすさは薬の種類や個人の体質によって異なります。自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事される方は主治医や薬剤師にご相談下さい。
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◆じんましんを治すための心がけ
・時間はかかっても治療を続ける
・症状を悪化させにくい環境をつくる
じんましんには、急性じんましんのように比較的短い治療期間で治るものもあれば慢性じんましんのように治療に時間がかかってしまうものもあります。しかしながら慢性じんましんでも治療を続けていけばほとんどの方がよくなります。あきらめずに根気よく治療を続けましょう。
また原因不明の慢性じんましんでは疲労やストレスなどから症状が悪化することがあります。職場や家庭の環境の変化で症状が軽くなることもありますのでじんましんを悪化させる要因を見つけてそれらを解消する工夫も大切です。
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なにかありましたら当院までご相談ください。
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