先日、ドボベットについてのお勉強会を開いていただきました
ドボベットは尋常性乾癬の治療に使われるお薬です。
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)とは
皮膚に赤く盛り上がった発疹ができ、その上に銀白色のフケのような垢が付着し、ポロポロとはがれ落ちる病気です。
主な症状
皮膚に境界がはっきりした赤い斑点(紅斑)ができ、少し盛り上がります。
その表面に白いフケのようなもの(鱗屑)が付着します。
かゆみを伴うこともありますが、程度は人それぞれです。
主に頭皮、ひじ、ひざ、腰回りなど、刺激を受けやすい場所にできやすいです。
爪にも症状が出ることがあり、爪が変形したり、表面に凹凸ができることもあります。
ドボベットについて
ドボベットの塗り方
ドボベットは1日1回、適量を患部に塗布してください。
お薬を塗り終わった後は、手をやさしく洗って、手についたお薬をきれいに洗い落としてください。
<大きな皮疹>
皮疹の境目まで優しく塗り広げて下さい。
強く擦り込むと患部を刺激し、かゆみが出るなど症状が悪化する原因となることがあります。
油性のお薬なので、塗りすぎるとべたつきを感じることがあります。適量を塗り広げることが大切です。
使用量は、「表面がてかる程度」や「ティッシュペーパーが軽くくっつく程度」を目安にご判断ください。
<頭部や小さな皮疹>
皮疹部分にのせるように、優しく丁寧に塗って下さい。
指先に薬剤を取り、皮疹に塗って下さい。
頭部に塗る場合、お薬を出す前に皮疹の部分をよく確認しておきましょう。
<爪への塗り方>
皮膚と爪の境目、爪の先や根本に入れ込む様にして塗ります。
ドボベットには軟膏、ゲル、フォームの3種類があります。
それぞれの特徴や使い方について、伺いました。
<ドボベット軟膏の使い方>
人差し指の先から第1関節までの量(約0.5g)で、手のひら2枚分(指を含む)の面積に塗ることができます。
15gと30gの2種類の包装があります。
<ドボベットゲルの使い方>
最初にボトルを振ってからお使いください。
1円玉大の量(約0.5g)で、手のひら2枚分(指を含む)の面積に塗ることができます。
ドボベットゲルは、水やアルコールを含まない油性ゲル製剤です。
15gと30gの2種類の包装があります。
※上記2種類の薬剤について、1週間に使用する量は、90gまでとしてください※
※複数の剤形のドボベットをお使いの場合、すべての剤形をあわせて1週間に90gを超えて使用できません※
<ドボベットフォームの使い方>
上下に5秒以上よく振ってからお使いください。
ボタンを下まで押し切って噴霧してください。
3cm以上離して噴霧します。6cm程度(こぶし一つ分ほど)が離す長さの目安です。
2秒間噴射した量(約0.5g)で、手のひら2枚分(指を含む)の面積に塗ることができます。
噴射する時は「0.1.2」と0から数えるとちょうどいい量になるとコツを教えていただきました
噴霧直後のひんやりとした感じが気になる場合は、一度手に取ってから塗布することをおすすめします。
※輸送中の誤噴射を防ぐ目的で、ボタンが本体に接合されているため、初回ご使用時は、ボタンを強めに押し込んでください※
※ボタンがうまく押せないときは、指を少し後ろにずらし、ボタンの外側を押すようにすると、下まで押しやすくなります※
「早く治したい」という患者様の声から、フォーム剤ができたとお話を伺いました
当院でも処方が可能なお薬となっています。
ご興味のある方は、皮膚科にて、お気軽にご相談ください。
都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。
【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】