とびひ(伝染性膿痂疹)について
2022.06.16更新
とびひについて、よくある質問をまとめました。
Q.とびひとは?
A. とびひの正式な病名は「伝染性膿痂疹」といいます。細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。搔きむしった手を介して、水ぶくれがあっという間に全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため「とびひ」と呼ばれます。虫さされや汗疹を掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み感染することで発症します。
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Q.どのような病気ですか?
A. とびひには水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹)とかさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹)の2種類があります。アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が低下しており、とびひにかかりやすいので注意しましょう。
水ぶくれができるとびひ(水疱性膿痂疹)は、水ぶくれがだんだん膿をもつようになり、やがて破れると皮膚がめくれただれてしまいます。かゆみがあり、そこを掻いた手で身体の他の部分を触ると、症状があちこちに広がってしまいます。とびひの多くはこのタイプで、黄色ブドウ球菌が原因です。黄色ブドウ球菌とは健康な人の皮膚の表面や鼻の中にいつもいる常在菌です。傷口などから皮膚に入り込み、増殖するときに出す毒素がとびひ発症の原因になります。こちらのタイプのとびひは、かかりやすい年齢は7歳未満の乳幼児で、主に夏にかかりやすい病気です。
かさぶたができるとびひ(痂皮性膿痂疹)は、皮膚の一部に膿をもった水ぶくれができ、厚いかさぶたになります。炎症が強く、リンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みを伴うこともあります。主に化膿レンサ球菌が原因となりますが、黄色ブドウ球菌も同時に感染していることがあります。
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Q.どのような治療をしますか?
A. とびひには、原因となる細菌を退治する治療を行います。かゆみが強い場合には、かゆみを抑える治療も行われます。とびひは、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治すことができます。気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。
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Q.日常生活で心がけることはありますか?
A. とびひは、患部を触った手を介して症状が身体のあちこちに広がることがありますので、触らないように注意し、爪を短めに切るようにしましょう。また、原因となる細菌を減らすため、入浴して皮膚を清潔に保つことも大切です。患部はこすらずに、石鹼をよく泡立てて泡で丁寧に洗い、シャワーでよく洗い流しましょう。湯船に浸かってよいかは医師にご相談ください。
タオルや衣服を介してとびひがうつることがあります。症状が出ているときは共有しないようにしましょう。
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Q.お薬は、いつまで続けたらよいですか?
A. とびひの症状がなくなっても、原因となる細菌が残っていることがあります。自己判断でお薬をやめず、医師の指示に従ってください。
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Q.通園・通学はやめたほうがよいですか?
A. 出席停止が義務付けられた病気ではありませんが、とびひの状態や通園通学先の規制にもよるので、医師や学校に相談してください。通園・通学をする際は、他の人にうつさないように、患部をガーゼや包帯で覆いましょう。
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Q.プールに入っても大丈夫ですか?
A.プールに入ると症状がひどくなったり、他の人にうつしてしまう可能性がありますので治るまでは控えましょう。医師や学校に相談してください。
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