きくクリブログ

2025.07.14更新

胃腸炎について


胃腸炎って何?

胃腸炎は、胃や腸の粘膜に炎症が起こることで、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こす病気の総称です。

主にウイルスや細菌の感染によって起こることが多いですが、食中毒や薬剤、アレルギーなどが原因となることもあります。

多くの場合、数日で自然に治りますが、脱水症状など注意が必要なケースもあります。

 

症状の特性

胃腸炎の主な症状は以下の通りです。

 

・吐き気・嘔吐

 食べたものや胃液を吐いてしまうことがあります。特に感染初期に強く出やすい傾向があります。

・下痢

便が水っぽくなったり、回数が増えたりします。ときに血が混じることもあります。

・腹痛

お腹がゴロゴロ鳴ったり、差し込むような痛みを感じることがあります。 

・発熱

原因によっては、微熱から高熱まで発熱を伴うことがあります。

・頭痛、倦怠感

全身の倦怠感や頭痛を伴うこともあります。


これらの症状は、原因となる病原体や個人の免疫力によって、その程度や出現の仕方が異なります。特に小さなお子さんや高齢の方では、脱水症状に注意が必要です。

 

胃腸炎が起こるきっかけ

胃腸炎は様々なきっかけで発生します。

 

・ウイルス感染

最も一般的な原因です。

ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが代表的で、感染者の便や嘔吐物から排出されたウイルスが口に入ることで感染(経口感染)します。

また、汚染された食品(特に二枚貝など)からの感染もあります。

 

細菌感染

カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌、腸炎ビブリオなどが原因となります。

主に生肉や加熱不十分な食品、汚染された水などを摂取することで感染します。

 

寄生虫感染

クリプトスポリジウムやジアルジアなど、稀に寄生虫が原因となることもあります。

 

薬剤性

抗生物質や特定の薬剤の副作用として胃腸炎に似た症状が出ることがあります。

 

アレルギー

特定の食品に対するアレルギー反応として、胃腸炎症状が現れることがあります。

 

胃腸炎のタイプ

胃腸炎は、その原因や発症の仕方によって大きく2つのタイプに分けられます。

 

①急性胃腸炎

突然発症し、短期間で治癒するタイプです。

ウイルスや細菌による感染が主な原因で、いわゆる「お腹の風邪」と呼ばれることもあります。

 

②慢性胃腸炎

症状が数週間から数ヶ月以上続くタイプです。

感染症が原因で慢性化することは稀で、ストレス、生活習慣、特定の疾患(過敏性腸症候群、炎症性腸疾患など)が関与していることが多いです。

 

胃腸炎の発生部位ごとの特性

胃腸炎は、炎症が起こる部位によって症状の特性が異なります。

 

・胃炎(胃の炎症)

吐き気、嘔吐、上腹部痛が中心です。

 

・小腸炎(小腸の炎症)

下痢、腹部のゴロゴロ感(腹鳴)、けいれん性の腹痛が特徴的です。

水分や栄養の吸収障害が起こりやすく、脱水になりやすい傾向があります。

 

・大腸炎(大腸の炎症)

下痢(ときに血便)、下腹部痛、しぶり腹(排便後も便が残っているような不快感)が中心です。

 

多くの胃腸炎では、胃から腸にかけて広範囲に炎症が及ぶため、これらの症状が複合的に現れることがほとんどです。

 

胃腸炎を引き起こす主な疾患

胃腸炎の症状を呈する主な疾患には、以下のようなものがあります。

 

・感染性胃腸炎

ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルスなどのウイルスや、カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌などの細菌によるものです。

・食中毒

毒素型(黄色ブドウ球菌、セレウス菌など)や感染型(サルモネラ、カンピロバクターなど)があり、汚染された食品を摂取することで発症します。

・薬剤性腸炎

特定の薬剤(抗生物質、NSAIDsなど)の使用によって、腸に炎症が起こる病気です。

・炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎やクローン病など、原因不明の慢性的な炎症が腸に起こる病気です。胃腸炎とは異なり、長期的な治療が必要となります。

・過敏性腸症候群

腸に明らかな異常がないにもかかわらず、ストレスなどで腹痛や下痢、便秘を繰り返す病気です。

 

胃腸炎を和らげるためセルフケアは?

胃腸炎の症状を和らげ、回復を早めるためには、自宅での適切なセルフケアが非常に重要です。

 

・十分な水分補給

嘔吐や下痢によって体から水分や電解質が失われるため、経口補水液などを少量ずつこまめに摂取し、脱水を予防することが最も重要です。

スポーツドリンクも有効ですが、糖分が多いものもあるため注意が必要です。

 

・消化に良い食事

胃腸に負担をかけないよう、消化の良いものを少量ずつ摂るようにしましょう。

おかゆ、うどん、すりおろしリンゴ、よく煮込んだ野菜などがおすすめです。脂っこいもの、香辛料の強いもの、冷たいもの、アルコール、カフェインなどは避けてください。

 

・体を休める

無理をせず、安静にして体力を回復させることが大切です。

 

・市販薬の利用

吐き気止めや整腸剤などの市販薬もありますが、自己判断での使用は避けて、薬剤師や医師に相談することをお勧めします。

特に下痢止め薬は、病原体の排出を妨げる可能性があるため、むやみに使用しない方が良い場合もあります。

 

受診するタイミングは?

多くの場合、胃腸炎は数日で自然に治まりますが、以下のような場合は医療機関を受診してください。

・激しい腹痛や嘔吐が続く
・血便や黒い便が出る
・38℃以上の高熱が続く
・脱水症状の兆候
・症状が改善しない、または悪化する
・乳幼児や高齢者、持病がある方 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

医療機関では、症状や診察所見に応じて、以下のような検査を行うことがあります。

・便検査

症状や状況に応じて、便中のウイルスや細菌、寄生虫の有無を調べることがあります。

・血液検査

必要に応じて、炎症の程度や脱水の有無、肝臓や腎臓の機能などを確認することがあります。

・内視鏡検査

症状が長引く場合や、血便が続くなど他の重篤な疾患(炎症性腸疾患や腫瘍など)が疑われる場合には、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)や大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を検討することがあります。

これにより、直接胃や腸の粘膜の状態を観察し、必要に応じて組織を採取して病理検査を行うことで、より詳細な診断が可能です。

 


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どのような診断と治療が行われるの?

診断

主に問診と身体診察、必要に応じて便検査などから総合的に診断を行います。

多くの場合、症状の特徴からウイルス性胃腸炎と診断されることが多いです。

 

治療

胃腸炎の治療は、症状を和らげ、回復をサポートする対症療法が中心となります。

水分・電解質の補給: 脱水予防のため、経口補水液などでしっかり補給します。

症状を聞き、お薬が処方されることもあります。

 

どのような診察が行われるの?

内科クリニックでの診察では、主に以下のような流れで進みます。

問診

受付で記入された問診票を元に、医師が詳しく症状や経過、食歴、アレルギーの有無、既往歴、服用中の薬などを伺います。

 

身体診察

腹部の触診を行い、痛みのある場所や硬さ、お腹の音などを確認します。また、全身の状態(顔色、皮膚の乾燥具合など)から脱水の有無を評価します。

 

必要に応じた検査

医師の判断で、便検査や血液検査などを提案し、説明します。

 

診断と説明

診察や検査結果から病状を診断し、現在の状態や考えられる原因について詳しく説明します。

 

治療方針の説明と処方

症状を和らげるための薬の処方や、自宅での過ごし方、食事に関するアドバイスなど、治療方針を具体的に説明します。

 

再診の指示

必要に応じて、次回の受診の目安や、症状が悪化した場合の受診タイミングなどを伝えます。

 

 

最後に…

胃腸炎は、誰でもかかる可能性のある身近な病気です。

多くの場合、安静と水分補給で自然に回復しますが、症状が重い場合や長引く場合は、迷わず医療機関を受診してください。

特に小さなお子さんやご高齢の方、基礎疾患をお持ちの方は、重症化するリスクがあるため注意が必要です。

日頃からの手洗いの徹底や食品の適切な管理など、感染予防に努めることも大切です。

もし胃腸炎かな?と感じたら、無理せず早めにご相談ください。

 

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 小林俊一

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.07.11更新

イボ(疣贅)について
皮膚にできる「イボ」は医学的に「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれ、多くはヒトパピローマウイルス(HPV)感染によるものです。

イボの基本知識から診断、治療、セルフケアまで解説いたします。


疣贅って何?
イボは皮膚の隆起で、多くはHPV感染による「ウイルス性疣贅」です。

ウイルスが微細な傷から侵入し、細胞が増殖して形成されます 。潜伏期間は1〜6ヶ月程度です。

加齢や紫外線が原因の「老人性イボ」など非ウイルス性のものもあります。

 

症状の特性
イボは通常、痛みやかゆみを伴いません。

しかし放置すると増殖し、他者へ感染させるリスクがあります。

ウイルス性イボは表面がざらざらした突起状です。

足の裏のイボは体重で平らになりやすく、歩行時に痛むことがあります。

イボに見られる黒い点は血管の塊です。

 

疣贅が起こるきっかけ
主な原因はHPV感染で、皮膚の傷から侵入します。

直接接触や、プールサイドなどを介した間接接触でも感染します。

免疫力低下時や皮膚に傷がある場合に発生しやすいです。非ウイルス性のイボは、紫外線、加齢、摩擦などが原因です。

 

 

疣贅のタイプ
イボはウイルス性と非ウイルス性に大別されます。

 

ウイルス性イボ

・尋常性疣贅(手足に多いざらざらした突起)

・扁平疣贅(顔や手の甲に多い平らな斑点)

・尖圭コンジローマ(性器周辺のカリフラワー状)

・伝染性軟属腫(子供に多い水いぼ) などがあります。

 

非ウイルス性イボ

・老人性疣贅(加齢・紫外線が原因の茶色い盛り上がり)

・軟性線維腫(首や脇の下のぶら下がったイボ) などがあります。

 

疣贅の発生部位ごとの特性
イボは部位により特性が異なります。

手足のイボは治療に難渋することが多く、足底イボはタコやウオノメと鑑別が必要です。

顔や首のイボは見た目の問題で治療希望が多いです。


疣贅を和らげるためのセルフケアは?
市販薬は角質を柔らかくする効果は期待できますが、ウイルス排除や組織除去はできません。

副作用が生じたら使用を中止し、皮膚科を受診してください。

無理に触ったり潰したりすると、ウイルスが広がり悪化や細菌感染のリスクがあります。

皮膚を清潔に保ち保湿し、免疫力を高める生活習慣も大切です。

 

受診するタイミングは?
イボは放置すると増えたり大きくなったり、他人に感染させるリスクがあるため、早めの受診が推奨されます。

短期間で増大・変化した場合、色や形が変わった場合(悪性腫瘍の可能性も)、痛みやかゆみが出た場合、市販薬が効かない場合は速やかに皮膚科を受診してください。

 

どのような検査が必要で、何を調べる?
皮膚科では主に以下の検査が行われます。

視診でほとんど診断可能ですが 、ダーモスコピー検査で詳細に観察します。

タコやウオノメとの鑑別には角質削りを行い、点状出血を確認します。

悪性腫瘍が疑われる場合は、皮膚生検(病理組織検査)で組織を詳しく調べます。

 

どのような診断と治療が行われるの?
イボの種類や状態に応じ、最適な治療法が選択されます。

 

・液体窒素療法

最も一般的で簡便な治療法です。-196℃の液体窒素でイボを凍結・壊死させます 。複数回繰り返す必要があります 。

 

・炭酸ガスレーザー治療

液体窒素で効果が見られにくい大型・難治性のイボに検討されます 。局所麻酔後、レーザーでイボ組織を蒸発させます 。

 

・内服薬(ヨクイニン)

免疫力向上を促しますが、単独効果は限定的です 。

 

・外用薬

強い酸で組織を腐食させたり、角質を柔らかくしたりします 。

 

どのような診察が行われるの?
医療機関では、まず受付で問診票にご記入いただき、医師がイボの状態を診察します。

イボの種類や治療法を説明し 、最適な治療方針を提案します。

納得いただければ施術を行い、治療後はスキンケアや注意点が説明され、定期的な通院で経過を観察します。

 

最後に…
イボは多くの方が経験する皮膚の悩みですが、適切な診断と治療で改善が期待できます。

放置すると増えたり、他人に感染させたり、まれに皮膚がんが隠れていることもあります。

気になるイボがあれば、お気軽に医療機関にご相談ください。

 


都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 


~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.07.09更新

こんにちは。

今回はおいしく楽しいブログです(b゚v`*)

 

先日、退職された先生を囲って、お食事会を行いましたwine

約1か月ぶりに先生にお会いできるこの日を、スタッフ一同楽しみにしていましたflower2

 

今回は、森下のフェボさんにお世話になりました!

とてもおしゃれで素敵なお料理の数々…。

 

oishiiryouri

 

これは何が入っているのかなー?どうやって作っているんだろう…と

味覚も思考もフル回転で、大変おいしくいただきましたheart2

 

素敵なメニューに話も弾み、時間が過ぎるのはあっという間でしたehe

どうして楽しいときほど、時間が過ぎるのが早いのでしょう。

永遠の謎です(ノ_・。)

 

 改めて、フェボさん、素敵なお料理と時間をありがとうございました!!!

 そして先生、職場は違いますが、また是非お会いしましょう!!!

 

次はみんなで、菊川納涼会がしたいなあnote2note2

素敵なビアガーデンをご存じの方がいらっしゃいましたら、

ぜひ教えてください( ´艸`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.07.07更新

脱水症について

「夏は水分を摂りましょう」という言葉はよく聞きますが、実は脱水症は夏だけの病気ではありません。

季節を問わず、様々な状況で誰にでも起こりうる身近な病気です。

「なんとなく体調が悪い」「疲れが取れない」といった、普段見過ごしがちな不調が、実は脱水症のサインかもしれません。

この記事では、脱水症の基礎知識から、ご自身でできるセルフケア、そして医療機関を受診するタイミングまで詳しく解説します。

 

脱水症って何?
脱水症とは、体内の水分と電解質(ナトリウムやカリウムなど)が不足した状態を指します。

体内の水分は体重の約60%を占めており、生命を維持するために非常に重要な役割を担っています。体液が不足すると、体内の臓器が正常に機能できなくなり、様々な不調が現れるのです。

 

症状の特性
脱水症の症状は、軽度から重度まで多岐にわたります。

〇軽度の症状

・口や喉の渇き

・尿量の減少、尿の色が濃くなる

・頭痛、めまい、立ちくらみ

・皮膚や唇の乾燥

〇中度の症状

・強いだるさ、倦怠感

・食欲不振、吐き気

・体温の上昇(熱中症の症状)

・集中力や判断力の低下

〇重度の症状

・意識障害、けいれん

・手足の震え

・血圧の低下

・腎不全など重篤な合併症

 

脱水症が起こるきっかけ

脱水症は、水分摂取量が不足したり、体外へ水分が過剰に排出されたりすることで起こります。

〇水分摂取量の不足

・発熱や下痢、嘔吐など体調不良時

・高齢者や乳幼児で水分補給が不十分な場合

・スポーツや激しい運動で汗を大量にかいた後

〇水分排出量の増加

・多量の発汗(特に高温多湿の環境下)

・下痢や嘔吐

・多尿(糖尿病など)

 

脱水症のタイプ

脱水症は、失われた体液の成分によって3つのタイプに分けられます。

高張性脱水: 体液の水分が電解質よりも多く失われるタイプ。喉の渇きを強く感じます。

等張性脱水: 水分と電解質がバランス良く失われるタイプ。気づきにくいため、注意が必要です。

低張性脱水: 電解質よりも水分が多く失われるタイプ。むくみが出たり、全身倦怠感、食欲不振などが現れます。

 

脱水症の発生部位ごとの特性

脱水症は全身に影響を及ぼしますが、特に影響が出やすい部位があります。

 

①脳: 意識障害や頭痛、めまいを引き起こします。

②腎臓: 尿量が減少し、腎機能が低下します。

③皮膚: 乾燥し、弾力性が失われます。

④消化器: 食欲不振、吐き気、便秘などを引き起こすことがあります。

特に、下痢や嘔吐が原因で脱水症になることもあれば、脱水症が原因で消化器症状が悪化することもあります。

 

脱水症を引き起こす主な疾患

脱水症は、様々な疾患の症状として現れることがあります。

 

感染性胃腸炎: 下痢や嘔吐を伴い、水分や電解質が大量に失われます。

糖尿病: 血糖値が高いと尿量が増え、脱水症になりやすくなります。

熱中症: 高温下で体温調節ができなくなり、多量の発汗で脱水が進みます。

慢性的な消化器疾患: 過敏性腸症候群や**炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)**など、下痢や腹痛が続く病気は、慢性的な脱水状態を引き起こす可能性があります。

 

これらの疾患は、単なる脱水症の症状と思われがちですが、根本に別の病気が隠れていることがあります。

 

脱水症を和らげるためのセルフケアは?

軽度の脱水症であれば、ご自宅でのセルフケアで改善が期待できます。

こまめな水分補給: 喉が渇く前に、少しずつ頻繁に水分を摂りましょう。

塩分・糖分の補給: 水分と一緒に、塩分や糖分も補給することが大切です。スポーツドリンクや経口補水液が効果的です。

経口補水液の活用: 脱水状態の改善には、水やお茶よりも電解質がバランス良く含まれた経口補水液が適しています。

 

受診するタイミングは?

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

・口の中が乾燥して喋りにくい

・意識がぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍い

・尿がほとんど出ない、または色が非常に濃い

・下痢や嘔吐が続いている

・セルフケアをしても症状が改善しない

 

特に、消化器症状が長引く場合は、単なる脱水症ではなく、消化器系の病気が隠れている可能性があります。その場合は、適切な診断と治療が必要です。

 

どのような検査が必要で、何を調べる?
クリニックでは、まず脱水の状態を評価するために、血液検査や尿検査を行います。

 

〇血液検査

ヘモグロビン濃度やヘマトクリット値、電解質(ナトリウム、カリウム、クロール)、腎機能を示すクレアチニンなどを調べ、脱水の程度や全身状態を評価します。

〇尿検査

尿の比重や色、ケトン体などを調べ、脱水の程度を把握します。

 

さらに、下痢や腹痛などの消化器症状が続く場合は、その原因を特定するために、より詳しい検査が必要になることがあります。

「最近、下痢が続いている」「お腹の調子がずっと悪い」といったお悩みはありませんか?

もしかすると、内視鏡検査によって、脱水症の原因となっている病気が見つかるかもしれません。

内視鏡検査は、食道、胃、大腸の粘膜を直接観察できるため、潰瘍や炎症、ポリープなどの異常を早期に発見し、適切な治療へとつなげることができます。

 

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どのような診察が行われるの?
当クリニックでは、まず問診で症状や経過を詳しくお伺いします。

脱水症の程度や原因を判断するため、触診や視診で皮膚の弾力性や口の乾燥状態などを確認します。

もし、下痢や腹痛が慢性的に続く場合は、脱水症の原因を特定するため、さらに詳しい診察や検査についてご提案させていただきます。

 

どのような診断と治療が行われるの?
検査の結果に基づき、脱水症の診断と治療方針を決定します。

軽度〜中度の場合: 経口補水液や点滴による水分・電解質の補給を行います。

重度の場合: 入院して集中的な点滴治療が必要になることもあります。

基礎疾患がある場合: 糖尿病や消化器疾患など、脱水症の原因となっている病気があれば、その治療も並行して行います。

当クリニックでは、消化器専門医が在籍しており、内視鏡検査を含めた専門的な診療が可能です。脱水症の裏に隠れているかもしれない病気を早期に発見し、根本的な治療につなげることが可能です。

 

最後に…
脱水症は身近な病気ですが、放置すると命に関わることもあります。「喉が渇いたな」と感じた時には、すでに脱水が始まっています。

日頃からこまめな水分補給を心がけ、体調に異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。

特に、下痢や腹痛が続くなど、気になる消化器症状がある場合は、自己判断せずに一度ご相談ください。

 


都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 小林俊一

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.07.04更新

先日、オテズラ錠についての勉強会を開いていただきましたflower2

オテズラは主に尋常性乾癬の症状で処方されることが多い薬です!

 

乾癬とは??

身体の中の免疫のバランス異常によっておこる、全身性の炎症性疾患です。

患者数は40万~50万人で男女比2:1です。

乾癬は人に移る病気ではありません!!

 

乾癬の原因

遺伝や環境的要因(生活習慣の乱れや、肥満、ストレス)と言われています。

皮膚症状は、摩擦を受けやすい部位に多く見られます。

 


乾癬の予防

・生活習慣の改善

・適度な運動

・ストレス管理

皮膚への刺激を避ける

生活習慣の見直しや皮膚への刺激を避けること、ストレス管理、適切なスキンケアが重要です。

完全な予防は難しいものの、これらの工夫で発症や悪化リスクを減らすことが期待できます。

 

 

オテズラ錠は飲み続けることが大切とのことnote2note2

オテズラは、従来の内服薬と比べて副作用が少なく、使いやすい乾癬治療薬です!

バイオ製剤ほどの効果はないものの、皮膚・関節・爪の症状改善、生活の質向上が期待できます!

 

 

今日の勉強会を聞いて、生活習慣など見直そうと思いましたglitter

 

ちなみに余談ですが、、、、。

オテズラ錠の名前の由来を伺ったところ、乾癬は手と頭に多く発症するのでオテズラと言うそうですgya

 

勉強会

 

 

 


都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

 

【医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修】

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.07.02更新

【消化器内科はどんなときに受診すべき?】


■ 消化器内科とはどのような診療科か
消化器内科では、食道・胃・小腸・大腸といった消化管や、肝臓・胆のう・膵臓といった消化を助ける臓器に関する病気を専門的に診療しています。

たとえば、「お腹が痛い」「胸やけが続く」「便の調子が悪い」といった比較的軽い症状から、がんや慢性の炎症性疾患など重い病気まで、幅広い不調に対応しています。

おなかの不具合は、生活の快適さに直結するだけでなく、早期に発見・治療しないと深刻な疾患に進展することもあります。

早めの受診が健康を守る第一歩です。

 

 

■ どんな症状があれば、消化器内科に行くべき?

「ちょっとした不調だから様子を見よう」と我慢される方も少なくありませんが、以下のような症状がある場合は、

当院の内科外来受診をご検討ください。

 

・胃の痛みや胸やけが長引いている
 市販の薬を使っても改善しない場合、胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎といった疾患が潜んでいることがあります。

 

・食欲が出ない・体重が減ってきた
 原因不明の食欲低下や体重減少は、消化器疾患に限らず、全身の病気が背景にあることも考えられます。

 

・便秘・下痢が続いている
 2週間以上便通異常が続く場合は、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、大腸がんなどの可能性があります。

 

・血便や黒っぽい便が出る
 血液が混じった便やタールのような黒い便は、消化管のどこかで出血が起きているサインかもしれません。

 

・吐き気や嘔吐が続く
 胃腸の炎症や閉塞、または肝胆膵の病気が原因となるケースもあります。長引く場合は要注意です。

 

 

■ 特に注意すべき緊急性の高い症状

以下のような症状は、命に関わる病気の可能性もあるため、できるだけ早く当院へ相談、もしくは救急外来を受診してください。

 

・急激な腹痛、激しい痛み
 急性膵炎、虫垂炎、消化管穿孔など緊急処置が必要な病気のサインかもしれません。

 

・吐血や下血
 吐いたものに血が混じる、赤い便・黒色便が出る場合は、消化管出血の疑いがあり、至急の対応が求められます。

 

・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
 肝臓や胆道系の障害が進行している可能性があります。

 

・高熱を伴う腹痛
 腹膜炎や感染症などが疑われるため、早急な検査が必要です。

 

・脱水症や意識の低下
 嘔吐や下痢が続いて水分補給ができない状態では、脱水や電解質異常による意識障害が起こることもあります。

 

 

■ 受診すべきか迷ったときの判断のポイント

症状が軽くても、次のような場合には受診を考えてみましょう。

 

・市販薬で改善せず、1〜2週間以上続いている

 

・症状が徐々に悪化している

 

・発熱や体重減少、血便など他の症状も出てきた

 

・ご家族に消化器疾患の既往がある(がん、ポリープ、潰瘍など)

 

また、40歳を過ぎた方、たばこやお酒の習慣がある方、ストレスの多い生活を送っている方は、
軽い症状でも早めに医師の診察を受けることが大切です。

 

 

■ 検査・予防目的での消化器内科受診も重要

消化器の病気の中には、症状が出にくいまま進行するものも多いため、症状がなくても定期的な検査を受けることで、病気の早期発見・早期治療が可能になります。

 

・40歳以上の方は、一度胃カメラ・大腸カメラの受診を
 胃がんや大腸がんは、早期に発見できれば治療の選択肢も広がります。

 

・ピロリ菌の検査と除菌
 ピロリ菌は胃がんのリスクに関わる細菌です。陽性の場合は除菌治療を行いましょう。

 

・肝臓・胆のう・膵臓のチェック
 自覚症状が乏しい臓器のため、超音波検査や血液検査での定期的なチェックが効果的です。

 

・家族に消化器疾患がある方は、若いうちからの受診を
 家族歴がある場合、発症リスクが高まる可能性があります。

 

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■ まとめ:消化器の不調は放置せず、早めの相談を

お腹の症状は誰にでも起こるものですが、「大したことない」と思って放置すると、重大な病気が進行してしまうこともあります。

少しでも気になることがあれば、早めに当院を受診し、安心につなげましょう。

当院では、患者様のお悩みや症状に寄り添いながら、総合内科専門医、消化器内視鏡専門医が丁寧に診察・検査・治療を行っています。

定期検査をご希望の方や、不安な症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

医療法人社団 俊爽会 理事長  

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 小林俊一

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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