高血圧について
2021.07.26更新
高血圧について、よくある質問をまとめました。
Q,高血圧とは?
血液が血管の中を流れるときに、血管の壁に通常よりも厚い圧力がかかり、それが持続する状態です。自覚症状は、ほとんどありません。
ただし、重症の高血圧になると動悸、胸痛、呼吸困難、むくみ、手足のしびれなどをかんじることがあります。その場合は早急な対応が必要です。
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Q.血圧値について教えてください。
A 診察室血圧で収縮期血圧が140mmHgまたは拡張期血圧が90mmHg以上の場合、高血圧とされています。しかし、血圧は日常生活のさまざまな要因で変動します。そのため確実な診断には家庭血圧測定が重要です。家庭血圧は、朝晩1日2回、5~7日の平均で135/85mmHg以上で高血圧とされます。何度か測定して自分の血圧を知ることが必要です。
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Q.高血圧の原因は?
A.高血圧の人の90%は本態性高血圧で、生活集患、特に食塩の過剰摂取が関係して起こります。他に遺伝的な体質も関係します。また原因疾患が別にあって、その症状の一部としてあらわれる特別な高血圧を二次性高血圧といい、腎臓病、ホルモンの異常などによって引き起こされます。その場合は原因となっている病気の治療が必要です。
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Q.高血圧を放っておくとどうなりますか?
A.高血圧が続くと欠陥が硬く狭くなり、特に脳・心臓・腎臓などが致命傷に陥りやすくなります。血管は高血圧に耐えるために、壁が硬く厚く(動脈硬化)なります。心臓も力まなければならないので、次第に肥大し、しまいにはバテて心不全に陥ります。
高血圧と動脈硬化は互いに影響しあい、高血圧→動脈硬化→高血圧といった悪循環を起こします。動脈硬化は全身に起こりますが危険なのは、ある日突然脳卒中や心臓病など製紙にかかわる危険な事態を招くことです。高血圧の怖さは、それまで軽視しがちなことです。高血圧はこのように症状がないまま進行し、命を脅かすことから「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれています。
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Q.高血圧を治療する目的は?
A.高血圧によって引き起こされる心臓病や脳卒中などの病気(合併症)を血圧を下げることによって未然に防ぐことが目的です。正常な血糖値を維持して、合併症を起こさないためには、治療を継続することが重要です。
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Q.降圧の目標値は?
A.年齢や合併症によって降圧目標値が設定されます。詳しくは医師にご確認ください。
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Q.日常生活で気を付けることはありますか?
A.高血圧治療の基本は、減塩・運動・薬です。
食餌療法の中で最も需要なポイントは減塩です。その他、野菜や果物など食物繊維やカリウムを積極的に摂取し、カロリーを少なめにすることも大切です。野菜や果物には体から塩分を排出する「カリウム」という成分が含まれていて、血圧の上昇を防ぐ働きがあります。ただし果物の摂りすぎはカロリー増加 にもつながるので適量を心がけましょう。肉や乳製品の脂肪は血液中の悪玉コレステロールを増やすため、動脈硬化を進めやすくなります。しかし魚の油には動脈硬化を予防する作用がありますのでバランスよく適量を摂取することが大事です。1日の食塩接収量を6g未満にするよう味付けなども気を付けましょう。
適度な運動は血圧を下げるだけでなく、肥満の解消を助け、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やします。瞬間的に強い力を入れて行う無酸素運動は、血圧を急上昇させるので好ましくありません。症状や運動の種類によって運動療法が適さない場合があるので、始める前に 医師にご相談ください。高血圧の治療には食事療法や運動療法などの生活習慣の改善が必要です。
しかし、それだけでは十分に下がらないことが多いので、合わせてお薬で降圧します。
治療中、不安なことや分からないことがあれば医師に相談しましょう。
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