きくクリブログ

2025.05.15更新

爪水虫(爪白癬)とは

爪水虫は、白癬菌というカビ(真菌)が爪に感染して起こる病気です。足の指の爪に起こることが多いですが、手の指の爪にも起こることがあります。

 

・爪水虫の症状と特徴

爪水虫の症状は、進行の度合いや感染した菌の種類によって様々ですが、一般的には以下のような変化が見られます。

爪の変色: 白く濁ったり、黄色っぽく変色したりします。進行すると、茶色や黒っぽく変色することもあります。
爪の肥厚(厚くなる): 爪が通常よりも厚く盛り上がることがあります。
爪の変形: 爪の形が歪んだり、ボロボロになったり、剥がれやすくなったりします。
爪の表面の凹凸: 爪の表面がザラザラしたり、縦や横に筋が入ったりすることがあります。
爪の脆弱化: 爪がもろくなり、割れやすくなります。
痛みやかゆみ: 初期にはほとんどありませんが、進行して爪が周囲の皮膚に食い込んだりすると、痛みを感じることがあります。かゆみは通常ありません。

・爪水虫の原因

爪水虫の主な原因は、白癬菌というカビの一種です。この菌は、高温多湿な環境を好み、足の裏や指の間の水虫(足白癬)から感染することが多いです。

足白癬からの感染: 足の水虫を放置していると、白癬菌が爪の隙間から侵入し、爪水虫を引き起こすことがあります。これが最も一般的な感染経路です。
家族内感染: 家族に水虫の人がいる場合、バスマットやスリッパなどを共有することで感染することがあります。
温泉やプール、ジムなどの利用: これらの場所は白癬菌が存在しやすい環境であり、素足で歩くことで感染のリスクが高まります。
通気性の悪い靴や靴下: ムレやすい環境は白癬菌の繁殖を促します。
免疫力の低下: 高齢者や免疫力が低下している方は、感染しやすい傾向があります。
外傷: 爪に小さな傷があると、そこから菌が侵入しやすくなります。


・治療法

爪水虫は自然に治ることはほとんどなく、適切な治療が必要です。治療法には、大きく分けて外用療法と内服療法があります。

・外用療法(塗り薬)

爪の表面に直接塗る抗真菌薬です。

以前は浸透性が低い薬が多かったのですが、近年では爪への浸透性を高めた新しい外用薬が登場しています。
爪の表面だけの比較的軽度な感染に適応されます。
効果が出るまでに時間がかかることがありますので根気強く続けることが大切です。
爪の厚い部分には、やすりで表面を削ってから塗ると、薬の浸透が良くなることがあります。ただし、自己判断で行わず、医師の指示に従ってください

・内服療法(飲み薬)

抗真菌薬を内服することで、体の内側から白癬菌を駆除します。

外用療法よりも効果が高いとされています。
爪の奥深くまで感染が広がっている場合や、複数の爪に感染している場合に適応されます。

・内服薬の種類と特徴
イトラコナゾール: パルス療法(一定期間服用と休薬を繰り返す方法)と持続療法があります。他の薬との飲み合わせに注意が必要です。
テルビナフィン: 比較的短期間で効果が期待できます。肝機能に注意が必要です。
ホスラブコナゾール: 新しい内服薬で、比較的副作用が少ないとされています。他の薬との飲み合わせに注意が必要です。
内服薬は、肝機能障害などの副作用が出ることがありますので、定期的な血液検査が必要です。必ず医師の指示を守って服用してください。

・その他の治療法(補助的な治療)

爪のケア: 厚くなった爪を薄くしたり、変形した部分を整えたりすることで、外用薬の浸透を助けたり、症状の緩和につながることがあります。ただし、無理に行うと爪を傷つける可能性があるため、医師や専門家の指導のもとで行ってください
レーザー治療: 近年、新しい治療法としてレーザー治療を行う医療機関も出てきていますが、まだ保険適用外であり、効果や安全性については十分な情報がない場合もあります
どの治療法が最適かは、爪の状態、感染の程度、患者さんの年齢や基礎疾患、内服薬の適応などを考慮して、医師が判断します。自己判断で市販薬を使用したり、治療を中断したりせず、必ず医師の指示に従ってください。

 

・治療期間

爪が生え変わるのには時間がかかるため、爪水虫の治療には根気が必要です。

手の爪の場合:約半年
足の爪の場合:約1年
治療期間は、感染の程度や爪の生え変わる速度によって個人差があります。医師の指示に従い、最後までしっかりと治療を続けることが大切です。

 

・予防法

爪水虫を予防するためには、日常生活で以下の点に注意しましょう。

足を清潔に保つ: 毎日入浴し、指の間まで丁寧に洗い、しっかりと乾燥させましょう。
通気性の良い靴下や靴を選ぶ: ムレにくい素材を選び、同じ靴を毎日履くのは避けましょう。
靴を乾燥させる: 履いた靴は陰干しするなどして、十分に乾燥させましょう。
裸足で歩かない: 公共の場所(温泉、プール、ジムなど)では、スリッパやサンダルを履きましょう。
家族に水虫の人がいる場合は注意する: バスマットやタオル、スリッパなどを共有しないようにしましょう。
足白癬(水虫)を早期に治療する: 足に水虫の症状がある場合は、早めに皮膚科を受診して治療しましょう。
爪を清潔に保ち、深爪をしない: 爪を清潔に保ち、適切な長さに切りましょう。深爪は菌が侵入する原因になることがあります。


・最後に

爪水虫は、見た目の問題だけでなく、放置すると症状が悪化したり、他の人に感染させてしまう可能性もあります。気になる症状があれば、自己判断せずに早めに皮膚科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

何かご不明な点や心配なことがあれば、遠慮なくお尋ねください。一緒に根気強く治療していきましょう。

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.05.09更新

事務の森高ですsnake

 

4月中旬に俊爽会理事長を交えてミーティングがありました。

「理想のクリニックとは」を議題としてスタッフ全員で意見を出し合ったり、お話を聞いたりしました。

今回の議題を振り返りながら地域の方々に信頼され、安心して通院していただけるクリニックを目指していきたいと思いました。

理事長と直接お話できたので理事長の考え方、将来の方向性等を理解できるとても良い機会でした。

 

GW終わって五月病なりそうですが、頑張りましょう!((*゚Д゚)ゞ

 

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投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.05.08更新

先日、高尿酸血症や痛風の方に処方されるお薬、「ユリス錠」についてのお勉強会を開いていただきましたpencil1

  

高尿酸血症とは

高尿酸血症とは、血液中の「尿酸」という物質の量が多くなりすぎている状態を指します。

血液検査で尿酸値が「7.0mg/dl」を超えると高尿酸血症と診断されます。

 

原因

主な原因は2つあります。

・尿酸の産生が多すぎる場合(体内で尿酸がたくさん作られる)

・尿酸の排泄が少なすぎる場合(腎臓から尿酸がうまく出ていかない)

この両方が重なっている場合もあります。

 

症状の特徴
高尿酸血症だけでは、ほとんど自覚症状はありません。

しかし、尿酸値が高い状態が続くと、尿酸が結晶化し、関節にたまって「痛風」を引き起こしたり、尿路結石や腎臓の病気の原因にもなります。

 

痛風とは

痛風は、体の中に「尿酸」という物質がたまりすぎて、それが結晶となり、関節にたまることで起こる病気です。

この結晶がはがれ落ちると、体の免疫細胞(白血球)が攻撃し、その時に強い炎症と痛みが起こります。

特に「足の親指の付け根」など、関節が突然赤く腫れて、とても強い痛みが出ることが多いです。

この痛みは「痛風発作」と呼ばれ、風が吹いても痛いという意味で「痛風」と名付けられています。

 

症状の特徴

・突然の激痛(足の親指の付け根、足首、膝など)

・関節の赤み・腫れ

・発作は1週間~10日で治まることが多い(ただし繰り返すことが多い)

 

 

痛風についてのとても分かりやすいリーフレットもいただきました。

ありがとうございますnico

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尿酸塩の結晶がこんな形をしているなんて…explosionびっくりしました。見ているだけで痛そうです。

患者様へお渡しできるリーフレットもありますので、興味のある方は、お声がけください。

 

ユリス錠について

効能・効果:痛風、高尿酸血症

 

剤形:錠剤 

「ユリス錠0.5mg」、「ユリス錠1mg」、「ユリス錠2mg」の3種類があります。

 

通常、成人にはドチヌラドとして1日0.5mgより開始し、1日1回経口投与となります。

その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量していきます。

維持量は通常1日1回2mgで、患者の状態に応じて適宜増減しますが、最大投与量は1日1回4mgとなります。

 

当院でも内科にて、処方可能なお薬となっています。

上にあげた「症状の特徴」に当てはまる方や、気になる点がある方は、お気軽にご相談ください。

 

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.05.01更新

◎頭皮のフケやかゆみについて

 

①原因と病態

頭皮のフケやかゆみは、さまざまな原因によって引き起こされます。主な原因としては、以下のものが挙げられます。

・脂漏性皮膚炎:皮脂の分泌が多い人に起こりやすく、マラセチア菌というカビが関与しています。赤い湿疹や黄色っぽいフケが見られます。

・乾燥性皮膚炎:頭皮の乾燥によってバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなることで起こります。細かい白いフケが出ることが多いです。

・接触性皮膚炎:シャンプーやリンス、ヘアカラー剤などが合わない場合に起こります。かゆみや赤み、かぶれなどが現れます。

・乾 癬免疫の異常によって皮膚の細胞が過剰に増殖し、赤い発疹銀白色のフケが現れます。

・アトピー性皮膚炎アレルギー体質の人に多く見られ、かゆみを伴う湿疹が頭皮にも現れることがあります。

 

②検査と診断

フケやかゆみの原因を特定するために、以下の検査を行うことがあります。

・視 診頭皮の状態を観察し、フケの種類や湿疹の有無などを確認します。

・真菌検査フケを採取し、顕微鏡でマラセチア菌などの真菌の有無を確認します。

・パッチテスト接触性皮膚炎が疑われる場合に、原因となる可能性のある物質を皮膚に貼り、反応を確認します。

 

③治療法

治療法は原因によって異なりますが、主に以下のものが用いられます。

・抗真菌薬脂漏性皮膚炎の場合、マラセチア菌の増殖を抑える抗真菌薬のシャンプーや外用薬を使用します。

・ステロイド外用薬炎症を抑えるために、ステロイド外用薬を使用することがあります。

・保湿剤:乾燥性皮膚炎の場合、保湿剤で頭皮の乾燥を防ぎます。

・抗ヒスタミン薬かゆみが強い場合、抗ヒスタミン薬の内服薬を使用することがあります。

 

④食生活での注意点

・ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛皮膚の健康維持に必要な栄養素です。バランスの取れた食事を心がけましょう。

・刺激物、脂っこいもの、アルコール皮脂の分泌を増やし、症状を悪化させる可能性があります。控えめにしましょう。

 

⑤日常生活での注意点

・シャンプー低刺激性のシャンプーを選び、爪を立てずに優しく洗いましょう。

・すすぎシャンプーやリンスが残らないように、十分にすすぎましょう。

・乾 燥:洗髪後は、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。

・ヘアケアヘアカラーやパーマは、頭皮への刺激となることがあります。頻度を控えめにしましょう。

・睡眠とストレス睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスを崩し、症状を悪化させる可能性があります。十分な睡眠とストレス解消を心がけましょう。

 

⑥その他

フケやかゆみが気になる場合は、自己判断せずに皮膚科を受診しましょう。

症状に合わせて、適切な治療薬やケア方法を選ぶことが大切です。

ご自身の症状や頭皮の状態について、気になることがあれば遠慮なくご質問ください。

 

 

 

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

 

 

【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.05.01更新

百日咳(ひゃくにちぜき)とは

「百日咳菌」という細菌が原因で起こる呼吸器の感染症です。

 

原因と感染経路

百日咳菌という細菌が主な原因です。

飛沫感染:感染した人の咳やくしゃみに含まれる細菌が空気中に飛び、それを吸い込むことでうつります。

接触感染:手についた菌が口や鼻に入ることでも感染します。

 

症状の特徴

初めは風邪のような軽い咳や鼻水、微熱が出ます(カタル期)。

1〜2週間ほどで、特徴的な「発作的で連続する激しい咳」に変わります(痙咳期)。

咳の後に「ヒュー」という音を伴うことが多いです。

咳が強すぎて吐いてしまうこともあります。

咳は2〜3ヵ月(約100日)続くことがあり、これが「百日咳」という名前の由来です。

大人やワクチンを受けた人は、症状が軽く、長引く咳だけの場合もあります。

 

検査

百日咳の診断には、以下のような検査方法があります。

1. 遺伝子検査(PCR法・LAMP法)

百日咳菌の遺伝子を直接検出する方法です。

発症初期(咳が出てから1~3週間以内)に特に有効で、感度・特異度ともに高いのが特徴です。

PCR法は最短15分程度で結果が出ることもありますが、実施できる施設は限られています。

LAMP法は日本で一般的に使われており、数日で結果が判明します。

 

2. 血液検査(抗体検査)

百日咳菌に対するIgMやIgA、IgG抗体を測定します。

発症から2週間以降の診断に有用です。特にIgMは病日約15日、IgAは病日約21日でピークとなります。

抗体価が上昇していることで感染を判断します。単一血清での診断も可能です。

百日咳毒素(PT)に対するIgG抗体価が100EU/mL以上であれば、最近(4週間以内)の感染の指標となります。

 

 

3. 培養検査

鼻や咽頭から採取した検体を培養し、百日咳菌を直接分離します。

特異度は高いですが、感度は低く、特に発症から時間が経過した場合や抗菌薬投与後は検出が難しくなります。

 

 

治療と注意点

抗菌薬(マクロライド系抗生物質)が有効です。特に早い段階で治療を始めると、症状の悪化や周囲への感染を防ぎやすくなります。

咳止めや去痰剤などで症状を和らげる治療も行います。

乳児や高齢者は重症化しやすいので、早めの受診が大切です。

 

予防方法

百日咳ワクチン(DPTワクチン、DPT-IPVワクチン)が有効です。定期接種で予防できます。

ただし、ワクチンの効果は年数とともに弱まるため、大人でも再感染することがあります。

 

生活上の注意

咳が激しい場合や、呼吸が苦しい場合はすぐに受診してください。

百日咳と診断された場合、学校や保育園は「咳が治まるまで」または「抗菌薬を5日間使い終わるまで」出席停止となります。

 

 

百日咳は、特に乳児や高齢者では重症化することもあるため、長引く咳がある場合は早めにご相談ください。ワクチン接種や手洗い、咳エチケットなどで予防も心がけましょう。

 


都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

 

 

【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.05.01更新

気温の高い日が増えてきました。

かと思えば、風が強く、肌寒い日もあり…。洋服選びが難しいehe

GWに衣替えをしようと思っていたのですが、それでは間に合わない!とてんてこ舞いな日々ですヾ(;´▽`A``

皆様も、お体に気を付けて、 素敵なGWをお過ごしください。

 

菊川内科皮膚科クリニックが属する医療法人社団 俊爽会では、年間を通して患者様の健康意識を高め、健康寿命を伸ばしていただくための取り組みを行っています。

患者様の健康維持の為のお手伝いが出来るように様々な取り組みを行っていきます。

年に一度の健康診断だけでは拾いきれない検査も多くあるかと思います。何か気になる点がございましたらお気軽にスタッフまでお問い合わせください。

 

5月の取り組みは『心エコー検査・頸部エコー検査・血圧測定』です!

心エコー検査、頚部エコー検査、血圧測定を行う事で、動脈硬化その他の血管疾患の早期発見やリスク評価し、これらの検査を通じて、適切な管理や治療を行うことが出来ます。

 

leaf心エコー検査  要予約/別クリニックで検査

→通常検査価格9680円(税込)ところ期間中は8800円(税込)でお受けいただけます。

 

leaf頸部エコー検査 要予約

 

→通常検査価格5500円(税込)ところ期間中は4950円(税込)でお受けいただけます。

 

※期間中:2025年5月1日から5月31日まで
こちらは現在、自覚症状のない方を対象とした検査コースです。何か症状がある方は保険診療にて診察をお受け下さい。

 

どちらも予約が必要な検査になります。 ご興味のある方は、お気軽にお問合せくださいnote

 

 

flower血圧測定

当院においてある血圧測定器でどなたでも測定できます。

俊爽会では、120/70mmHgを目標の値としています。

(個人によって目安は異なりますので、詳しくは当院内科医にご相談ください。)

 

かくいう私も、あまり血圧を測ったことがないので、血圧測定にチャレンジしてみましたburn

結果は…

 ketuatu

 

目標値にかすかに届かず∑(*´◯`ノ)ノ

これは、定期的に血圧を測定する必要がありそう………。

 

血圧は測定するときの状態や時刻によっても変化することがあるそうです。

血圧の上下に一喜一憂するのではなく、継続的に自分の血圧を記録することが大切です。

私も継続的に測定をしていきます笑う

 

皆様もぜひ、ご自身の血圧を測ってみてください!

 

小さな気づきが、大きな一歩!

身近なクリニックで、一緒に始めよう!

健康意識改革( ̄▽+ ̄)

 

 koinobori

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.04.23更新

先日、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)についての勉強会を開いていただきましたnico

 

掌蹠膿疱症は、主に手のひら(掌)や足の裏(蹠)に、膿がたまった小さな膿疱が多発し、

周期的に良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性炎症性疾患です!

 

どんな症状があるのか??

人にうつることはありません!

・手のひらや足の裏に小さな水疱や膿疱が多発

・皮疹の周囲に赤み(紅斑)やカサカサした鱗屑(ふけ状の皮膚)がみられる

・痛みやかゆみを伴うことがある

・症状が慢性的に繰り返す

・重症例では、すね・膝・肘・頭部や爪の変形、骨や関節の痛み(掌蹠膿疱症性骨関節炎)を合併することがある

年齢は50~60歳代の女性に多く見られます!

免疫のバランスの乱れや全身性の炎症などにより発症することが多いと言われています。

 

治療法は何があるでしょうか??note

禁煙

70~90%程はタバコを吸う習慣があり、また喫煙量が増えると症状が悪化すると言われています。

口腔ケア

歯周病や歯の根元の炎症などの慢性の感染症が掌蹠膿疱症の発症と悪化に関わっていると考えられており、

歯の炎症を治療することで改善することが分かっています!!

塗り薬、飲み薬の服用

症状によって、塗り薬と飲み薬を併用することなどもあります!!

治療期間は約3~7年かかることが多いですが、根気よく治療を続けることが大切ですheart

 

 

 tabakousagikusuri

 

 

治療をしていないとどんな合併症があるのか??tearsnamida

 

胸骨と鎖骨をつなぐ関節(胸肋鎖関節)、胸骨結合、首(脊椎)、腰(仙腸関節)、手足の関節などに炎症と強い痛みが起こります!

爪の下に膿疱や凹みができたり、爪が変形・肥厚・変色し、重症例では爪が脱落することもあります。

下痢や便秘、脂質異常症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の悪化が起こることもあるそうです。

 

私自身初めて知ることが多くとても勉強になりましたglitter

当院でも、皮膚科にて、掌蹠膿疱症の治療ができます。

お困りの方は、お気軽にお声がけください。

 

日々の気づきが健康への第一歩ですheart2

お気軽にご相談くださいnote2

 

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。


 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.04.21更新

ゴールデンウィーク中の診療は以下の通りとなります。

 

4/26(土) 通常通り

4/27(日) 通常通り

4/28(月) 通常通り

4/29(火) 休診

4/30(水) 通常通り

5/ 1 (木) 通常通り

5/ 2  (金) 通常通り

5/ 3 (土) 休診

5/ 4 (日) 休診

5/ 5 (月) 休診

5/ 6 (火) 休診

 

ゴールデンウイーク明けの7日は混雑が予想されますので、時間に余裕をもってお越しください。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

GW2025

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.04.17更新

◎アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す、慢性の皮膚疾患です。乳幼児期に発症することが多く、成長とともに自然に治ることもありますが、大人になっても症状が続く場合があります。

 

・原因と病態

アトピー性皮膚炎の主な原因は、以下の3つが複雑に絡み合っていると考えられています。

 

①皮膚のバリア機能の低下:

皮膚の表面には、外部からの刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能があります。アトピー性皮膚炎の方では、このバリア機能が低下しており、刺激物質やアレルゲンが皮膚に侵入しやすくなっています。

②アレルギー体質:

ダニ、ハウスダスト、食物などのアレルゲンに対て、過剰な免疫反応を起こしやすい体質です。

③遺伝的要因:

ご家族にアトピー性皮膚炎の方がいる場合、発症リスが高くなることがあります。

 

 これらの要因が重なることで、皮膚に炎症が起こり、かゆみや湿疹などの症状が現れます。

 

・症状

主な症状は、かゆみを伴う湿疹です。湿疹は、赤み、ブツブツ、ジュクジュク、カサカサなど、様々な形態で現れます。症状が現れやすい部位は、年齢によって異なります。

 

・乳幼児期:顔、首、肘や膝の内側など

・小児期:首、肘や膝の内側、手足など

・成人期:首、肘や膝の内側、背中、胸など

 

かゆみが強いと、かきむしってしまうことがあります。

かきむしると、皮膚のバリア機能がさらに低下し、症状が悪化するという悪循環に陥ることがあります。

 

・検査
アトピー性皮膚炎の診断は、主に問診と視診で行います。必要に応じて、以下の検査を行うことがあります。

 

アレルギー検査:血液検査や皮膚テストでアレルゲンを特定します。
皮膚生検:皮膚の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。


・治療法
アトピー性皮膚炎の治療は、症状の程度や年齢に合わせて、薬物療法とスキンケアを中心に、以下のような方法を組み合わせて行います。

 

①薬物療法

・ステロイド外用薬:炎症を抑え、かゆみを和らげます。

・タクロリムス外用薬、デルゴシチブ外用薬:ステロイド外用薬の効果が不十分な場合や、副作用が心配される場合に使用します。

・抗ヒスタミン薬:かゆみを抑えます。

・生物学的製剤:重症のアトピー性皮膚炎に使用します。

 

②スキンケア

・保湿剤:皮膚のバリア機能を補い、乾燥を防ぎます。

・清 潔:汗や汚れを洗い流し、皮膚を清潔に保ちます。

 

③悪化要因の除去

・アレルゲンの除去:ダニ、ハウスダスト、食物などのアレルゲンをできるだけ除去します。

・刺激物の回避:刺激の強い石鹸や化粧品、衣類などを避けます。


・食生活での注意点
アトピー性皮膚炎の方は、特定の食物アレルギーを持っていることがあります。アレルギー検査でアレルゲンが特定された場合は、その食物を避けるようにしましょう。

また、バランスの取れた食生活を心がけ、腸内環境を整えることも大切です。

 

・日常生活での注意点


・十分な睡眠:睡眠不足は、皮膚のバリア機能を低下させ、症状を悪させることがあります。

・ストレスの軽減:ストレスも、アトピー性皮膚炎の悪化要因となりす。リラックスできる時間を作り、ストレスを解消しましょう。

・適切な室温・湿度:乾燥した空気は、皮膚のバリア機能を低下させす。加湿器などを使用して、適切な室温・湿度を保ちましょう。

・衣類:綿など、肌に優しい素材の衣類を選び、締め付けの少ないもを着用しましょう。

 

・最後に

アトピー性皮膚炎は、根気強く治療を続けることが大切です。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことがありますが、焦らずに、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

 

 

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

 

 

【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.04.10更新

◎帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)と同じウイルスによって引き起こされる皮膚の病気です。子供の頃に水ぼうそうにかかった後、ウイルスは神経節に潜伏し、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると再び活性化して帯状疱疹として発症します。

 

・原因と病態

 原因:水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)の再活性化

 病態 : ウイルスが神経を伝って皮膚に到達し、神経の走行に沿って赤い発疹や水ぶくれが現れます。多くの場合、体の左右どちらか一方に症状が現れます。皮膚症状だけでなく、神経痛を伴うことが多く、痛みの程度は人によって異なります。


・症状

 初期には、皮膚の違和感やかゆみ、ピリピリとした痛みなどが現れます。

 その後、赤い発疹が現れ、水ぶくれが形成されます。

 水ぶくれは破れてかさぶたになり、数週間で治ります。

 主な症状は皮膚の痛み、発疹、水ぶくれなどです。

 重症化すると、発熱や頭痛、リンパ節の腫れなどを伴うことがあります。

 合併症として、帯状疱疹後神経痛(PHN)が残ることがあります。


・検査と診断

 問診と視診で診断することが多いです。

 水ぶくれの内容物を採取してウイルス検査を行うこともあります。


・治療法

 抗ウイルス薬:ウイルスの増殖を抑え、症状の悪化を防ぎます。

 鎮痛薬:痛みを和らげます。

 外用薬:皮膚の炎症を抑えます。

 ※重症化が懸念される場合は、入院治療を行うこともあります。


・食生活での注意点

 免疫力を高めるために、バランスの取れた食事を心がけましょう。

 ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛など、免疫機能に関わる栄養素を積極的に摂取しましょう。

 疲労やストレスを避けるために、十分な睡眠と休息を取りましょう。


・日常生活での注意点

 安静を保ち、過労やストレスを避けましょう。水ぶくれは破らないように注意し、清潔に保ちましょう。

 痛みが強い場合は、無理をせずに医療機関を受診しましょう。

 水痘・帯状疱疹ウイルスは接触感染するため、水疱瘡にかかったことのない乳幼児との接触は避けてください。


・予防

 50歳以上の方には、帯状疱疹ワクチンが推奨されます。

 ワクチン接種により、発症リスクや重症化リスクを減らすことができます。


・合併症

 帯状疱疹後神経痛(PHN):皮膚症状が治った後も、長期間痛みが残ることがあります。

 眼や耳の合併症:顔面に帯状疱疹ができた場合、眼や耳に合併症を引き起こすことがあります。

 その他の合併症:まれに、脳炎や髄膜炎などを引き起こすことがあります。

 

 ※帯状疱疹は早期の治療が大切です。

  症状が現れたら、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

 

 

【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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