先日、高尿酸血症や痛風の方に処方されるお薬、「ユリス錠」についてのお勉強会を開いていただきました
高尿酸血症とは
高尿酸血症とは、血液中の「尿酸」という物質の量が多くなりすぎている状態を指します。
血液検査で尿酸値が「7.0mg/dl」を超えると高尿酸血症と診断されます。
原因
主な原因は2つあります。
・尿酸の産生が多すぎる場合(体内で尿酸がたくさん作られる)
・尿酸の排泄が少なすぎる場合(腎臓から尿酸がうまく出ていかない)
この両方が重なっている場合もあります。
症状の特徴
高尿酸血症だけでは、ほとんど自覚症状はありません。
しかし、尿酸値が高い状態が続くと、尿酸が結晶化し、関節にたまって「痛風」を引き起こしたり、尿路結石や腎臓の病気の原因にもなります。
痛風とは
痛風は、体の中に「尿酸」という物質がたまりすぎて、それが結晶となり、関節にたまることで起こる病気です。
この結晶がはがれ落ちると、体の免疫細胞(白血球)が攻撃し、その時に強い炎症と痛みが起こります。
特に「足の親指の付け根」など、関節が突然赤く腫れて、とても強い痛みが出ることが多いです。
この痛みは「痛風発作」と呼ばれ、風が吹いても痛いという意味で「痛風」と名付けられています。
症状の特徴
・突然の激痛(足の親指の付け根、足首、膝など)
・関節の赤み・腫れ
・発作は1週間~10日で治まることが多い(ただし繰り返すことが多い)
痛風についてのとても分かりやすいリーフレットもいただきました。
ありがとうございます
尿酸塩の結晶がこんな形をしているなんて…びっくりしました。見ているだけで痛そうです。
患者様へお渡しできるリーフレットもありますので、興味のある方は、お声がけください。
ユリス錠について
効能・効果:痛風、高尿酸血症
剤形:錠剤
「ユリス錠0.5mg」、「ユリス錠1mg」、「ユリス錠2mg」の3種類があります。
通常、成人にはドチヌラドとして1日0.5mgより開始し、1日1回経口投与となります。
その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量していきます。
維持量は通常1日1回2mgで、患者の状態に応じて適宜増減しますが、最大投与量は1日1回4mgとなります。
当院でも内科にて、処方可能なお薬となっています。
上にあげた「症状の特徴」に当てはまる方や、気になる点がある方は、お気軽にご相談ください。
都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。
【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】