きくクリブログ

2025.09.01更新

8月も終わりあっという間に9月になりましたねnico

今年も残り4か月になりましたen

秋は美味しい食べ物がたくさんあるので食べ過ぎには気をつけましょうheart

 

菊川内科皮膚科クリニックが属する医療法人社団 俊爽会では、年間を通して患者様の健康意識を高め、

健康寿命を伸ばしていただくための取り組みを行っています!

 

9月の取り組みは『婦人科健診 ~乳がん・子宮頚がん・子宮体がん~』です!

 
乳がんになる人は30歳代後半から増加し、40歳以上の年代に多く、40歳代、50歳代の女性のがん死亡原因のトップです。しかし、早期発見・早期治療による10年後の相対生存率は90%以上です。

乳がんの発症リスクが高い人
1. 初潮年齢が早い、閉経が遅い
2. 初産年齢が高い、出産歴がない、授乳歴がない
3. 血縁者(特に母・姉妹・娘)に乳がんになった人がいる
4. 閉経後の肥満
5. 飲酒、喫煙、運動不足といった生活習慣

乳がんの検査は、触診やマンモグラフィ、エコー検査があります。

 


子宮頚がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因となって発生します。
女性の多くが一生のうちに一度は感染するという、ごくありふれたウィルスです。感染は一時的で自然に消えることがほとんどです。ただしHPVの感染が長時間持続すると、その一部が数年~数十年後に子宮頸がんを発症させると考えられています。自分では気がつく事は困難な為、検診による早期発見が必要です。早期のうちに治療すれば90%以上が助かることがわかっています。
最近は、20代から30代の女性に増えているので、20歳から、2年に1回の検査を推奨いたします。
子宮頚がんの検査は、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査や子宮頸部細胞診があります。

 


子宮体がんは、ウィルスによって起こる子宮頸がんとは全く別のもの。ホルモン異常によって子宮内膜に発生します。近年は子宮体がんが増加しており、子宮がん全体の約半数を占めています。40歳頃から増え始め、発症のピークは閉経後の50~60代。進行が遅く比較的早い段階から不正出血などの症状が現れるため、月経不順の人、月経以外の出血のある人はすぐに受診し、症状がなくても、定期的な検査をして、早期発見につなげましょう。
子宮体がんは子宮内膜細胞診、経膣超音波検査、骨盤腔MRI検査があります。

 

エコー     子宮

 

当院でこれらの検査を行う事はできないのですが、婦人科健診についての情報の載ったパンフレットのお渡しをさせていただいたり、近医の情報をお伝えさせていただいたりすることで、皆様の健康づくりに役立てたらと思います!

 

興味のある方は、ぜひ当院までお問合せください♪

 

小さな気づきが、大きな一歩!

身近なクリニックで、一緒に始めよう!

健康意識改革( ̄▽+ ̄)

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.29更新

 

じんましんとは

じんましん(蕁麻疹)は、突然皮膚に赤みや膨らみ(膨疹)が現れ、強いかゆみを伴う病気です。

多くは数時間以内に消え、跡は残りません。

原因や症状はさまざまですが、日常生活の中で比較的よくみられる皮膚疾患です。

多くの場合は命にかかわりませんが、まれに重症化することもあります。

 

症状の特性

じんましんの症状は、皮膚に急に現れる赤い膨らみと強いかゆみです。

膨疹は地図状に広がることもあり、数ミリから数センチまで大きさはさまざまです。

特徴的なのは、数時間以内に消えてしまうことです。掻くことで広がったり悪化したりすることもあります。

まぶたや唇、のどなど粘膜に症状が出ると、腫れや息苦しさを伴うことがあり、注意が必要です。

 

じんましんが起こるきっかけ

じんましんはさまざまなきっかけで発症します。

代表的なものには、特定の食べ物(魚介類、卵、乳製品、ナッツなど)、薬剤(抗生物質、解熱鎮痛剤など)、感染症、ストレス、疲労、物理的刺激(圧迫、摩擦、寒冷、日光など)、発汗や運動、アレルギー反応などがあります。

原因が特定できない場合も多く、その場合は「特発性じんましん」と呼ばれます。

 

じんましんのタイプ

じんましんは、発症の仕方や原因によっていくつかのタイプに分かれます。

急性じんましん

発症から1か月以内に治まるもの。多くは数日~1週間で治ります。

 

慢性じんましん

1か月以上、繰り返し症状が出るもの。原因不明なことが多いです。

 

物理性じんましん

皮膚への圧迫や摩擦、寒冷、温熱、日光などで起こるもの。

 

コリン性じんましん

発汗や運動、入浴などで体温が上がったときに現れる小さな膨疹。

 

アレルギー性じんましん

特定の食物や薬剤、虫刺されなどで発症します。

 

 

発生部位ごとの特性

じんましんは体のどこにでも発症しますが、まぶたや唇、のどなど粘膜に出る場合は特に注意が必要です。

のどや気道が腫れると呼吸困難を引き起こすことがあり、緊急対応が必要となります。

 

 

じんましんを引き起こす主な疾患

じんましんは単独で発症することもありますが、他の疾患が原因となる場合もあります。

代表的なものには、感染症(ウイルス、細菌、真菌)、自己免疫疾患(甲状腺疾患、膠原病)、内臓疾患(肝臓や腎臓の病気)、アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎)などがあります。

これらが関与している場合は、他の症状も伴うことが多いです。

 

 

セルフケアのポイント

じんましんの症状を和らげるためのセルフケアには、以下のような方法があります。

 

・かゆい部分を冷やす

・刺激の強い衣服や化粧品を避ける

・入浴はぬるめのお湯で短時間にする

・アルコールや香辛料など、血行を促進するものを控える

・ストレスや疲労をためない

・規則正しい生活を心がける

・原因と思われる食べ物や薬を控える

 

ただし、症状が強い場合や広範囲に及ぶ場合は、自己判断せずに医療機関を受診してください。

 

 

受診するタイミング

次のような場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

・じんましんが繰り返し出る、1週間以上続く

・顔やのど、口の中に腫れが出た

・息苦しさや声がれ、呼吸困難がある

・全身に広がる、発熱や倦怠感を伴う

・市販薬やセルフケアで改善しない

 

特に、呼吸困難や意識障害を伴う場合は、すぐに救急受診が必要です。

 

 

検査と診断

じんましんの診断は、基本的に問診と視診で行います。

必要に応じて、血液検査やアレルギー検査、皮膚テストなどを実施します。

検査は症状や経過、全身状態に応じて選択されます。

 

 

治療について

じんましんの治療は、抗ヒスタミン薬の内服が基本です。

症状が強い場合には、ステロイド薬や他の薬剤を併用することもあります。

原因が特定できれば、その除去や回避が重要です。

慢性じんましんの場合は、生活習慣の見直しやストレス管理も大切です。

 

 

診察の流れ

診察では、症状の経過や発症状況、既往歴、服用薬、生活習慣などについて詳しくお聞きします。

皮膚の状態を観察し、必要に応じて検査を行います。

原因が特定できる場合は、その説明と対策をお伝えします。

不安な点や気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

 

最後に
じんましんは多くの場合、適切な治療とセルフケアで改善します。しかし、重症化することもあるため、自己判断せず、気になる症状があれば早めに皮膚科を受診してください。当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせた診療を心がけています。お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.25更新

 

 

クーラー病とは?

暑い夏にエアコンは欠かせないものですが、「クーラー病」という言葉を聞いたことはありますか?

正式な病名ではありませんが、冷房の効いた部屋と暑い外気との急激な温度差によって、私たちの体の調子が崩れてしまうことを指します。

自律神経のバランスが乱れることが主な原因です。

 

症状の特徴

クーラー病の症状は人によってさまざまですが、以下のようなものがよく見られます。

 

explosion手足の冷えやむくみ

explosionだるさや疲労感

explosion肩こり、頭痛、腰痛

explosionお腹の不調(腹痛、下痢、便秘)

explosion食欲不振

explosion風邪のような症状

 

クーラー病が起こる原因

私たちの体には、自律神経の働きによって体温を一定に保つ機能が備わっています。

しかし、冷房の効いた室内と暑い屋外を頻繁に行き来すると、この自律神経が過剰に働いてしまい、バランスが崩れてしまうのです。

すると、血行不良や体温調節機能の低下が起こり、さまざまな不調として体に現れます。

 

クーラー病の症状の種類

クーラー病は、主に「冷え型」「乾燥型」「自律神経失調型」の3つに分けられます。

 

・冷え型

冷えによって血行が悪くなり、手足の冷えやむくみ、肩こりなどの症状が出ます。

 

・乾燥型

エアコンの風で皮膚や喉、目が乾燥し、肌荒れやドライアイ、喉の痛みなどを引き起こします。

 

・自律神経失調型

温度差によるストレスで自律神経が乱れ、だるさ、頭痛、不眠、イライラなどの症状が出ます。

 

クーラー病の発生部位ごとの特徴

体の冷えが原因で、不調が特定の部位に現れることがあります。

 

・首、肩

血行不良により、肩や首の筋肉がこわばり、肩こりや首こりの原因になります。

・お腹

内臓が冷えることで、消化機能が低下し、腹痛や下痢を引き起こしやすくなります。

・足

冷気は下にたまりやすいため、特に足元が冷えやすく、むくみや冷えの原因になります。

 

クーラー病が引き起こす主な疾患

クーラー病そのものが病気というわけではありませんが、その症状が他の疾患と重なることがあります。

例えば、自律神経の乱れがひどくなると自律神経失調症に近い状態になることもありますし、冷えからくる頭痛は片頭痛と間違われることもあります。

 

クーラー病を和らげるために自分でできる対処法は?

まずはご自宅でできる簡単な対策を試してみましょう。

 

エアコンの温度調整: 外気温との差が5℃以内になるように設定するのが理想です。難しければ、設定温度を28℃くらいにしてみましょう。

 

体を冷やさない工夫: カーディガンやひざ掛け、腹巻などを活用して、冷たい空気が直接体に当たらないようにしましょう。

 

温かいものを摂る: 冷たい飲み物や食べ物を避け、温かいスープや飲み物を意識して摂るようにしましょう。

 

入浴: シャワーで済まさずに、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、体の芯から温まり、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

 

適度な運動: ウォーキングやストレッチなどの軽い運動で血行を良くし、冷えにくい体を目指しましょう。

 

受診をした方が良い場合は?

自己対処をしても症状が改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、医療機関の受診をおすすめします。

explosion強い頭痛や吐き気がある

explosionめまいや立ちくらみが頻繁に起こる

explosion倦怠感がひどく、日常生活に支障が出ている

explosion原因不明の腹痛や下痢が続いている

explosion女性の場合は、生理不順がひどくなった

 

どのような治療が行われるの?

診断は、問診と検査結果を総合的に判断して行います。

治療の中心は、生活習慣の改善や自律神経のバランスを整えるためのアドバイスです。

必要に応じて、症状を和らげるための内服薬を処方することもあります。

 

最後に…
夏の体調不良は「暑さのせい」と我慢しがちですが、実はクーラー病かもしれません。

早めの対策で、元気に夏を乗り切りましょう。

何か気になる症状があれば、いつでもお気軽に菊川内科皮膚科クリニックにご相談ください。

 


監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.22更新

「ひょうそ」とは?

「ひょうそ」という言葉、あまり聞きなれないかもしれません。

でも、爪の周りが赤く腫れて、ズキズキと痛んだり、膿が出たりする症状に心当たりのある方は多いのではないでしょうか?

「ひょうそ」は、医学的には「爪囲炎(そういえん)」や「化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)」と呼ばれ、爪の周りの皮膚に細菌が感染して炎症を起こす病気のことです。

特に、指先をよく使う方、手や足に小さな傷ができやすい方、甘皮のお手入れをする方などは、注意が必要です。

 

「ひょうそ」の症状の特徴

ひょうそは、症状の進行によって現れ方が変わります。

初期の段階では、爪の周りが少し赤くなり、軽い痛みを感じる程度です。

しかし、時間が経つにつれて以下のような症状が出てきます。

 

・爪の周りの赤みと腫れ

・ズキズキとした強い痛み

・患部を押すと白い膿が出てくる

・熱を持った感じ

 

ひどくなると、爪が変形したり、剥がれてしまったりすることも。

特に、膿が出始めたら炎症がかなり進んでいるサインです。早めの対処が大切になります。

 

 

「ひょうそ」が起こる原因

ひょうその主な原因は、爪の周りの小さな傷から細菌が侵入することです。

例には、こんなものがあります。

 

・甘皮の処理

ネイルケアで甘皮を無理に押し上げたり、切りすぎたりすると、皮膚が傷つきやすくなります。

 

・深爪

深く爪を切りすぎると、爪の周りの皮膚が傷つき、細菌が入り込む隙間ができます。

 

・ささくれ

爪の周りのささくれを無理に引っ張ったり、噛んだりする癖がある方は要注意です。

 

・外傷

突き指や転倒などで指先をぶつけた際、小さな傷ができることがあります。

 

これらの傷口から、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌といった細菌が入り込み、炎症を引き起こすのです。

 

 

「ひょうそ」の種類

ひょうそには、急性と慢性の2種類があります。

 

急性ひょうそ

細菌感染が原因で、急激に症状が現れます。

ズキズキとした強い痛みや腫れ、膿が特徴です。

治療をすれば比較的早く治ります。

 

慢性ひょうそ

カビ(真菌)や特定の菌が原因で、症状がゆっくりと進行します。

腫れや赤みが長期間続き、治りにくいのが特徴です。

特に水仕事をされる方や、糖尿病などの持病がある方は注意が必要です。

 

「ひょうそ」の発生部位ごとの特徴

ひょうそは、手足の指、どの指にも起こる可能性があります。

特に多いのは、親指や人差し指です。

 

手の指

日常的に物を触ったり、作業をしたりすることが多いため、小さな傷ができやすく、ひょうそになりやすい傾向があります。

 

足の指

蒸れやすい靴を履いていると、細菌が繁殖しやすい環境になります。

また、巻き爪や爪の切り方が悪いと、ひょうそを引き起こすことがあります。

 

 

「ひょうそ」を和らげるために自分でできる対処法は?

症状が軽いうちであれば、ご自宅でできることがあります。

 

・清潔に保つ

患部を石鹸で優しく洗い、清潔な状態を保ちましょう。

 

・消毒

消毒液(アルコールやイソジンなど)で患部を消毒し、細菌の繁殖を防ぎます。

 

・保護

清潔なガーゼや絆創膏で患部を覆い、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぎましょう。

 

ただし、これらの対処はあくまで応急処置です。

腫れや痛みがひどい場合、膿が出ている場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。

 

 

どのような時に受診をした方が良い?

「ちょっとしたことだし…」と我慢してしまう方がいらっしゃいますが、以下のような症状が出たら、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

・痛みが強く、日常生活に支障が出ている

・腫れが広がり、指全体が赤くなっている

・白い膿が出てきた

・熱が出たり、寒気がしたりする

・市販薬を試しても症状が改善しない

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当院では、まず医師が患部を丁寧に診察し、症状の程度を確認します。

 

視診

患部の赤み、腫れ、膿の状態を目で見て確認します。

 

触診

患部を軽く押して、痛みの有無や硬さを確認します。

 

細菌検査

膿が出ている場合は、その一部を採取し、原因となっている細菌の種類を特定します。

この検査によって、適切な抗生物質を選ぶことができます。

 

どのような診断と治療が行われるの?

診断の結果、ひょうそであることがわかった場合、症状の程度に合わせて治療法を提案します。

 

・軽度の炎症

抗生物質入りの塗り薬や、内服薬で炎症を抑えます。

 

・膿が溜まっている場合

必要に応じて、局所麻酔を行い、メスで皮膚を小さく切開し、溜まった膿を出す処置を行います。

この処置によって、痛みが劇的に和らぎ、治りも早くなります。

 

どのような診察が行われるの?

当院では、患者様の不安を和らげ、安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な診察を心がけています。

 

問診

いつから症状が出たのか、どのような時に痛みを感じるかなど、詳しくお話を伺います。

 

視診・触診

患部の状態を細かく確認します。

 

治療方針の説明

診察の結果、どのような治療が必要か、治療期間はどれくらいかなど、わかりやすくご説明します。

 

ご不明な点や不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご質問ください。

患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提供できるよう努めています。

 

最後に…

「たかが爪の周りのこと」と軽視されがちなひょうそですが、放置すると重症化し、爪が変形したり、骨髄炎などの重い病気に繋がることもあります。

「あれ?これってどうなの?」と感じたら、迷わずご相談ください。

皆様の健康を、私たちが全力でサポートいたします。

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.20更新

消化器内科で行われる検査は?

消化器内科は、食道、胃、小腸、大腸といった消化管や、肝臓、すい臓、胆のうなどの実質臓器の病気を専門的に診察・治療する診療科です。

腹痛、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、食欲不振、胸やけ、げっぷ、お腹の張りなど、日常的によく見られるお腹の不調は、消化器系の不調が原因である可能性があります。

これらの症状は時に重篤な病気のサインである可能性もありますので、症状が続く場合は自己判断せずにクリニックの受診をご検討ください。

特に、がんなどの疾患においては、早期発見・早期治療が非常に重要です。

こちらでは、消化器内科で行われる主な検査の種類、内容、準備、費用についてご案内いたします。

 

消化器内科で行われる主な検査の種類

消化器内科では、患者様の症状や身体の状態に応じて最適な検査を組み合わせて行います。

主な検査には、消化管の内部を直接観察する内視鏡検査、体内の臓器の状態を画像として捉える画像検査(レントゲン、エコー、CT、MRI)、そして血液や尿、便から体の状態を把握する検査などがあります。

当院では、上部下部内視鏡検査、レントゲン検査、エコー検査が可能です。

CT・MRI は提携している画像専門クリニックへご案内をしております。

 

 各検査の詳しい内容と患者様への配慮

1. 胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

胃カメラは、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。

最大の目的はがんの早期発見にあり、逆流性食道炎、胃潰瘍、ピロリ菌感染なども診断できます。

検査前は胃の中を空にするため、通常、検査の6〜8時間前からの絶食が必要です。

水やお茶は少量であれば摂取可能ですが、牛乳や果汁入り飲料、コーヒー、紅茶は避けてください。

患者様の苦痛を和らげるため、喉や鼻への麻酔や鎮静剤の点滴が使用されます。

特に鼻から挿入する経鼻法は、吐き気や息苦しさが少ないと感じる方が多いとされています。

鎮静剤を使用した場合は、検査当日の車、バイク、自転車の運転は厳禁です。

 

2. 大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)

大腸カメラは、大腸の粘膜を直接観察する検査です。

大腸がんの早期発見に加え、前がん病変である大腸ポリープをその場で切除できる大きなメリットがあります。

検査前日は消化の良い低残渣食を摂り、検査当日は腸管洗浄液(下剤)を服用し、大腸内を完全にきれいにします。

水分補給は水や麦茶、白湯で問題ありませんが、乳製品やジュース、コーヒー、アルコールは避けてください。

検査中は必要に応じて鎮静剤が使用され、苦痛の軽減に努めます。

ポリープ切除を行った場合は、激しい運動や入浴、刺激物の摂取、飲酒は7日間控える必要があります。

 

3. その他の重要な検査

・腹部エコー検査

超音波を用いて肝臓、胆のう、膵臓などの腹部臓器の形態や病変を調べる検査です。

痛みや放射線被曝の心配がなく、身体への負担が少ないのが特徴です。

検査前は絶食が求められます。

 

・血液検査

貧血、炎症反応、肝機能、腎機能、感染症、腫瘍マーカーなど、全身の状態を把握する上で非常に重要な検査です。

 

・CT・MRI検査

X線や磁気を用いて体内の詳細な断面画像を撮影し、消化器のがんの広がり、炎症、結石などを診断する高度な画像検査です。

これらの検査でも、正確な診断のために検査の数時間前からの絶食が必要な場合があります。

造影剤を使用する検査では、アレルギー反応などに注意が必要です。

 

検査費用について(保険適用と目安)

検査費用は、医師の診察により医学的に必要と判断された場合に健康保険が適用され、患者様は費用の1割から3割を自己負担します。

人間ドックや健康診断など、症状がない状態での予防目的の検査は基本的に自費診療となります。

主要な消化器内科検査の費用目安(3割負担の場合)は以下の通りです。


・胃カメラ(内視鏡のみ)
5,000円〜15,000円

・大腸カメラ(内視鏡のみ)
7,000円〜20,000円

・腹部エコー
1,500円〜2,000円程度

・血液検査
2,000円〜4,500円程度

 

 ※これらの費用は、使用する薬剤や追加処置の有無、医療機関によって変動する可能性があります。

自費診療の場合は高額になる傾向がありますが、自治体や企業のがん検診補助金・助成制度を活用することで費用を抑えることも可能です。

 

まとめ

腹痛、便秘、胸やけなど、お腹の不調が続く場合は、自己判断せずに消化器内科を受診することが非常に大切です。

これらの症状は、消化器系の様々な病気のサインである可能性があり、早期に専門医の診察を受けることで、

正確な診断と適切な治療へと繋がります。

特に、早期のがんは自覚症状がほとんどないため、症状がなくても定期的な検査を受けることが、病気の早期発見に繋がり、

健康な生活を取り戻すための第一歩となります。

菊川内科皮膚科クリニックでは、消化器内視鏡専門医が患者様一人ひとりの症状や不安に寄り添い、

丁寧な問診と適切な検査を通じて、正確な診断と最適な治療を提供することに尽力しております。

検査に関してご不明な点やご心配なことがございましたら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

日本内科学会 総合内科 専門医

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡 専門医

~~監修 医療法人社団 俊爽会  理事長 小林俊一~~

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.15更新

こんにちは!菊川内科皮膚科クリニックです。

夏本番を迎え、暑さに負けず毎日を元気に過ごされていますか?

忙しい日々の中で、「なんだか疲れが抜けないな」「お肌の調子がイマイチ…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、当クリニックで受けられる、心と体の疲れをリフレッシュできる3つの注射メニューをご紹介します。

 

注射で体の内側から輝きをチャージ!

当クリニックでは、美容と健康をサポートする3種類の注射をご用意しています。

 

1. 透明感を引き出す「白玉注射」

「白玉注射」という名前、一度は聞いたことがあるかもしれません。

その名の通り、まるで白玉のような透明感のある美しさを目指す方におすすめです。

主成分はグルタチオン。

この成分は、高い抗酸化作用で知られており、体のサビを防いで、より健康的な美しさを保つのを助けてくれます。

 

 

こんな方におすすめ♪

 

note透明感あふれる美しさを目指したい

note日差しを浴びる機会が多い

noteなんだかお肌の調子が悪いと感じる

 

《料金》

1回 2200円(税込)

6回セット 11000円(税込)

 

《オプション》

タチオン200㎎追加 1100円(税込)

 

 

2. 美肌の味方「ビタミンC注射」

ビタミンCは、美容に関心のある方ならご存知ですよね。

レモンなどに多く含まれるビタミンCを直接体内に届けることで、体の内側から健康をサポートします。

 

こんな方におすすめ♪

 

orangeハリのある美しさを保ちたい

orangeタバコを吸う

orangeストレスを溜め込みがち

 

《料金》

1回 1650円(税込)

6回セット 8250円(税込)

 

3. 疲れた体に喝!「にんにく注射」

「にんにく」と聞くと、匂いが気になる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

注射をしても、にんにくの匂いはほとんどしません。

主成分はビタミンB1。

エネルギー不足を感じる体に必要な成分を補給することで、疲労回復をサポートし、心も体もリフレッシュするお手伝いをします。

 

こんな方におすすめ♪

 

flagだるさが抜けない、疲れが溜まっている

flag風邪をひきやすい

flag肩こりや腰痛に悩んでいる

 

《料金》

1回 2200円(税込)

 

 

医師に相談して、あなたにぴったりの注射を見つけましょう

「どの注射が自分に合っているんだろう?」と迷われた方もご安心ください。

診察の際に、お一人おひとりのライフスタイルやお悩みを伺い、最適な注射を一緒に考え、ご提案します。

まずはお気軽にご相談ください。皆さんの毎日が、より元気に、そして美しく輝くためのお手伝いができれば嬉しいです。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております!

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.15更新

アトピー性皮膚炎について


アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、「アトピー素因」をもった人に発症する、かゆみを伴う慢性の皮膚の炎症です。

「アトピー素因」とは、アレルギーを起こしやすい体質のことで、具体的には、以下のような特徴が挙げられます。

 

・家族やご自身にアレルギー疾患(ぜんそく、アレルギー性鼻炎、結膜炎など)がある

・IgE抗体(アレルギー反応に関わる抗体)を作りやすい体質

 

このアトピー素因に加え、様々な要因が複雑に絡み合い、皮膚のバリア機能が低下し、炎症が起こりやすい状態になります。

症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、慢性的に続きます。

 

疫学

アトピー性皮膚炎は、世界中で患者数が増加している疾患です。

特に先進国での発症率が高く、日本では、小児の10~20%、成人の5~10%が罹患していると言われています。

乳幼児期に発症することが多いですが、近年では成人になってから初めて発症するケースも増えています。性差による大きな違いはありません。

季節によって症状に変化が見られることも多く、冬場は空気が乾燥することで悪化しやすく、夏場は汗をかくことでかゆみが増すことがあります。

このように、アトピー性皮膚炎は、その時の環境や体調に大きく左右される病気なのです。

 

原因
アトピー性皮膚炎の原因は、一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。


1. 皮膚のバリア機能の低下

私たちの皮膚は、外からの刺激や異物の侵入を防ぎ、体内の水分が蒸発するのを防ぐ「バリア機能」をもっています。

アトピー性皮膚炎の患者様の皮膚は、このバリア機能が低下していることが分かっています。

その原因の一つとして、フィラグリンというタンパク質が関わっています。

フィラグリンは、皮膚の角質層を形成する重要な成分ですが、アトピー性皮膚炎の患者様の中には、このフィラグリンを作る遺伝子に異常がある方がいることが分かっています。

フィラグリンが不足すると、皮膚の細胞同士の結びつきが弱くなり、スカスカの状態になってしまいます。

その結果、アレルゲン(ダニ、ほこり、花粉など)や刺激物質(汗、石鹸、洗剤など)が皮膚の奥に侵入しやすくなり、さらに、皮膚の水分が外に逃げやすくなるため、乾燥肌になりやすいのです。

 

2. 免疫機能の異常

アトピー性皮膚炎の患者様は、免疫機能に異常があり、アレルゲンに対して過敏に反応してしまいます。

通常は無害な物質であるダニやほこりに対しても、過剰な免疫反応が起こり、炎症を引き起こします。

 

3. 遺伝的要因

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な要因が大きく関わっています。

両親のどちらか、または両方がアトピー性皮膚炎である場合、お子様が発症するリスクは高くなります。

 

4. 環境要因

環境要因もアトピー性皮膚炎の発症や悪化に影響を与えます。

 

・アレルゲン: ダニ、ほこり、ハウスダスト、花粉、ペットのフケなど

・刺激物質: 汗、乾燥、紫外線、衣類の摩擦、石鹸、洗剤、シャンプーなど

・ストレス: 精神的なストレスは、かゆみを増幅させ、症状を悪化させることがあります。

・食生活: 特定の食物がアレルゲンとなり、症状を引き起こすこともあります。

 

これらの要因が複合的に作用し、皮膚のバリア機能が破綻し、かゆみと炎症の悪循環に陥るのです。

 

診断

アトピー性皮膚炎の診断は、主に問診と視診によって行われます。

診断のポイントは以下の通りです。

 

・かゆみがあること
・皮膚炎が慢性的(乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上)に続いている、または繰り返していること
・皮膚炎の分布や特徴(左右対称性、年齢による特徴的な皮疹)
・アトピー素因(家族歴や既往歴)の有無

 

これらの基準を総合的に判断して診断を下します。血液検査でIgE抗体の値や、特定のアレルゲンに対するIgE抗体を調べることがありますが、これはあくまで補助的な診断です。

 

治療

アトピー性皮膚炎の治療は、「悪化要因を取り除くこと」と「皮膚の炎症を抑えること」の2つが柱となります。

 

1. 生活習慣の改善

薬物療法に加えて、日々の生活習慣を見直すことが、治療の成功には不可欠です。

 

保湿: 乾燥はアトピー性皮膚炎の大敵です。入浴後や、乾燥が気になる時には、こまめに保湿剤を塗るようにしましょう。

 

スキンケア: 強くこすらず、優しく洗うことが大切です。刺激の少ない石鹸やシャンプーを選び、ぬるま湯で洗い流しましょう。

 

汗対策: 汗をかいたら、すぐにシャワーを浴びたり、濡れたタオルで拭いたりして、清潔な状態を保ちましょう。

 

衣類: 肌触りの良い綿素材の衣類を選び、ウールや化学繊維など刺激の強い素材は避けましょう。

 

アレルゲン対策: 部屋をこまめに掃除し、ダニやほこりを取り除くようにしましょう。

 

ストレス対策: 適度な運動や趣味を見つけるなどして、ストレスを上手に発散することも大切です。

 

 

2. 薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療薬には、外用薬と内服薬があります。

 

外用薬(塗り薬)

(1)ステロイド外用薬

炎症を強力に抑える効果があります。症状の程度に合わせて、弱いものから強いものまで、様々な種類があります。

副作用を心配される患者様もいらっしゃいますが、医師の指示通りに、適切な量を、適切な期間使用すれば、副作用のリスクは最小限に抑えられます。

自己判断で塗るのをやめたり、量を減らしたりせず、必ず医師の指示に従ってください。

 

(2)タクロリムス軟膏

ステロイドではない、新しいタイプの外用薬です。ステロイドでコントロールが難しい場合や、顔など皮膚の薄い部分に使用されることが多いです。

 

(3)コレクチム軟膏

JAK阻害剤という新しいタイプの塗り薬で、かゆみと炎症の原因となるサイトカインの働きをブロックします。

2020年に保険適用となり、新たな治療選択肢として注目されています。

 

内服薬(飲み薬)

(1)抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬

かゆみを抑えるために使用されます。眠気などの副作用に注意が必要です。

(2)ステロイド内服薬

重症の場合に、一時的に炎症を抑えるために使用されます。長期使用は副作用のリスクがあるため、医師の指示を厳守してください。

(3)シクロスポリン内服薬

免疫抑制剤の一種で、重症の患者様に使用されます。

 

3. 生物学的製剤(注射薬)

従来の治療で効果が見られない、重症の患者様に対する新しい治療法です。

 

4. 光線療法

紫外線の一種であるUVAやUVBを患部に照射することで、炎症を抑える治療法です。

週に数回、医療機関で治療を行います。

 

予防、対策

アトピー性皮膚炎は、症状の波があるため、良い状態を保つことが重要です。

1. 日常生活での対策

毎日のスキンケア: 保湿と洗浄を習慣化しましょう。

掻かない工夫: かゆみを感じたら、冷やす、保湿剤を塗るなどして、掻かないように心がけましょう。爪を短く切ることも有効です。

環境整備: こまめな掃除、換気を行い、アレルゲンを減らしましょう。

体調管理: 規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠は、免疫力を高め、症状の安定に繋がります。

 

2. 医師との連携

アトピー性皮膚炎の治療は、患者様と医師の二人三脚で進めていくことが大切です。

症状が落ち着いている時でも、定期的に診察を受け、皮膚の状態をチェックしてもらいましょう。

症状が悪化した場合や、かゆみで眠れないなど、日常生活に支障をきたす場合は、すぐに受診してください。

 

その他

1. 食物アレルギーとの関係

乳幼児期のアトピー性皮膚炎では、食物アレルギーを合併していることがあります。

しかし、自己判断で特定の食べ物を除去することは、栄養不足に繋がる可能性があるため、必ず医師の指導のもとで行ってください。

 

2. 合併症

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌やウイルスに感染しやすい状態です。

特に、とびひ(伝染性膿痂疹)やヘルペスなどの感染症には注意が必要です。

また、アトピー性皮膚炎の患者様は、アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそく、アレルギー性結膜炎などを合併しやすいことが知られています。

 

3. 精神的なケア

かゆみや見た目の問題から、精神的なストレスを感じる患者様も少なくありません。ご家族や周囲の理解とサポートが非常に大切です。

 

最後に

アトピー性皮膚炎は、完治が難しい病気と言われることもありますが、適切な治療と日々のケアで、症状をコントロールし、健やかな肌を保つことは十分に可能です。

つらい時は一人で悩まず、いつでもご相談ください。

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.13更新

このブログは、地域の皆さまが安心して消化器内科を受診できるようお届けします。

 

「受診するけれど、食事は普段通りでいいの?」

「胃が痛いから消化器内科に行こうと思うけれど、受診する日は食事をどうしたらいいんだろう?」

「便の検査があるけれど、何か食べるものに気をつけた方がいいのかな?」

初めて消化器内科を受診される方や、特定の検査を控えている方から、このようなご質問をよくいただきます。

体調が悪い中、受診前の食事のことまで気にするのは、とても大変なことですよね。

当院では、患者様が少しでも安心して受診できるよう、受診前の食事について大切なポイントをお伝えいたします。状況によって対応が異なりますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

【基本】診察・問診のみの場合:普段通りの食事で大丈夫です

「なんとなく胃の調子が悪い」「お腹が張る気がする」「便秘がちで相談したい」など、診察や問診が主となる初診の場合は、基本的に普段通りの食事で大丈夫です。

特別な食事制限は必要ありませんので、ご安心ください。

ただし、診察時に症状について詳しくお伺いするため、

・いつから症状があるか

・どんな症状か(痛み、不快感、吐き気など)

・症状が出るのはどんな時か(食後、空腹時など)

・普段の食生活で気になること

などをメモしておくと、スムーズな診察に繋がります。

嘔吐や下痢があった場合には、その時の色や性状、回数なども分かると参考になります。

無理に食事を抜いたり、極端な食事にしたりする必要はありませんが、もし胃の不調が強い場合は、消化に良いものを少量摂るなど、ご自身の体調に合わせて調整してください。

 

 

【検査前】特に注意が必要なケース:絶食や食事制限をお願いする場合があります

消化器内科では、症状の原因を詳しく調べるために、様々な検査を行います。

特に、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)や大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)、腹部エコー検査の場合には、検査の精度を高めるために事前の食事制限や絶食をお願いすることがあります。

 

「検査の種類別!具体的な食事制限」


・胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の場合

胃カメラは、食道、胃、十二指腸の内部を直接観察する検査です。正確な診断のために、検査前には胃を空にする必要があります。

・検査の前日

消化の良いものを中心に摂るように心がけましょう。

20時頃までには食事を済ませるようお願いします。

・検査当日の朝

基本的に絶食です。少量の水は飲んで良いです。

 

・大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)の場合

大腸カメラは、大腸の内部を直接観察する検査です。

腸内をきれいにすることが非常に重要であり、食事制限の期間も胃カメラより長くなります。

食物繊維の多い食品の摂取を控えるようにしましょう。

具体的には、野菜(特に葉物野菜、根菜)、きのこ類、海藻類、こんにゃく、果物(種のあるもの)、豆類、穀物類(玄米、パンの耳など)は避けてください。

野菜ジュースや果物ジュースにも食物繊維が含まれているので、注意をしましょう。

多くの場合は、クリニックから渡される専用の検査食を摂取します。

 

・超音波検査(腹部エコー)の場合

腹部エコーは、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などの臓器を超音波で観察する検査です。

絶食が基本です。特に胆嚢を観察する際には、食事を摂ると胆嚢が収縮してしまい、正確な評価が難しくなるためです。

食事から6時間は空けた状態が望ましいです。

午前検査の方は、検査当日の朝食は抜いていらしてください。

水かお茶は少量でしたら飲んで良いです。

尿をためてきて来院いただきますようお願いいたします。

そうすることで、下腹部を検査する際、より正確な検査ができます。

 

 

「食事制限中に気をつけたいこと」

水分補給の重要性

検査前の食事制限中は、脱水症状を防ぐためにこまめな水分補給が非常に大切です。
水やお茶、スポーツドリンクなどを積極的に摂りましょう。ただし、大腸カメラの下剤服用中は、指示された水分以外は控える場合がありますので、クリニックにご相談ください。

薬の服用

現在、服用している薬がある場合は、必ず事前にクリニックに申告してください。

特に、糖尿病の薬や血液をサラサラにする薬などは、検査前に中止する必要がある場合があります。自己判断で中断せずに、医師や看護師にお伝えください。

喫煙・飲酒

検査前の喫煙や飲酒は、胃液の分泌を促したり、胃腸の動きに影響を与えたりする可能性があるため、基本的に控えるようにしてください。

 

検査前の食事制限中は、体調管理にも気を配ることが大切です。

 

「どうしても我慢できない場合はどうすればいいですか?」

空腹感が辛い、体調が優れない(めまい、ふらつきなど)といった異変を感じたり、食事制限を続けるのが難しいと感じたりした場合は、無理をせずに、すぐにクリニックに相談してください。

ご自身の体調を第一に考え、適切なアドバイスを求めましょう。不安なことがあれば、遠慮なく質問し、納得した上で検査に臨むことが大切です。

 

「最後に」
消化器内科の受診は、ご自身の健康を守るための大切な一歩です。

「消化器内科を受診する際に食事制限は必要ですか?」という疑問は、多くの方が抱える共通の不安です。

検査の種類によって食事制限の有無や内容が異なること、そしてその理由をご理解ください。

正確な診断と適切な治療のためには、クリニックからの食事に関する指示を守ることが非常に重要です。

もし、指示された内容に不明な点があれば、遠慮なく医療機関に問い合わせて確認するようにしましょう。

 

 


監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.08更新

皮膚科で行われる検査とは?

皮膚のトラブル解決には正確な診断が不可欠です。

皮膚科では、患者様の症状や病歴に応じて様々な検査が行われます。

これらの検査は、皮膚のトラブルの原因を特定し、一人ひとりに最適な治療法を見つけるための重要なステップです。

菊川内科皮膚科クリニックでは、患者様の不安を軽減し、安心して検査を受けていただけるよう、検査の目的や流れを丁寧に説明しています。

 

 

皮膚科で行われる主な検査の種類と目的

皮膚科で行われる検査は多岐にわたりますが、ここでは当院でよく行われる代表的な検査についてご紹介します。

 

【検査の例】

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顕微鏡検査(水虫・ダニの確認)

水虫やタムシ、疥癬の原因となる真菌やダニを確認する検査です。 

症状のある皮膚や爪、皮などを採取し、顕微鏡で直接観察します。

多くの場合、その場で結果が判明し、速やかに診断と治療方針の決定が可能です。

 

ダーモスコピー検査(ほくろ・できものの精密検査)

ほくろや皮膚のできもの、腫瘍、脱毛症などを特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)で詳しく観察する検査です。

肉眼では見えない皮膚内部の構造や色素分布を詳細に観察し、良性か悪性かを判断します。痛みはなく短時間で完了し、結果もその場で診断可能です。

 

アレルギー検査

アレルギーが疑われる場合、パッチテストとプリックテストをすることもあります。

 

〇パッチテスト(かぶれの原因特定)

接触性皮膚炎(かぶれ)の原因物質を特定する検査です 。

疑われる物質を染み込ませたシールを背中などに貼り、複数回(48時間後、72時間後、7日後など)皮膚の反応を観察し判定します。

検査中は貼付部位を濡らさないよう、入浴や激しい運動は避けてください。

最終結果は貼付から約1週間後に判明します。

※当院ではこちらの検査は行っていません※



〇プリックテスト(食物アレルギーなど)

食物アレルギーや花粉症など、即時型アレルギーの原因を調べる検査です。

腕の皮膚にアレルゲンエキスをたらし、検査用の針で軽く刺し、15分後の反応を観察します。非常に短時間で結果が判明します。

※当院ではこちらの検査は行っていません※

 

皮膚生検(精密な病理診断)

診断が難しい皮膚病や腫瘍の確定診断に不可欠な検査です。

局所麻酔後、病変部の一部を採取し、病理検査で詳しく組織を調べます。

侵襲的な検査のため、事前の説明と同意が必要です。

結果が出るまでにはおよそ2週間程度かかります。

 

 

血液検査(全身の状態や特定の疾患の診断)

全身の健康状態や、天疱瘡や類天疱瘡などの自己免疫疾患、感染症の有無、貧血、肝機能、腎機能などを調べるために行われます。

採血による一般的な検査です。

検査項目によっては、食事や飲酒、喫煙などが結果に影響するため、事前の指示に従うことが重要です。

結果は一般的な項目であれば当日~数日後、詳しい項目は1~2週間程度かかることがあります。

 

 

その他の検査

上記以外にも、以下のような専門的な検査が行われることがあります。

 

遺伝子検査:角化症など、皮膚に症状が出る遺伝性疾患の診断に用いられ、結果に3~6ヶ月かかることがあります。

 

光線過敏検査(MED検査)::光線によって皮膚の病気が引き起こされる疑いがある場合に行われ、24時間後に判定します。

 

画像検査::病気や治療内容に応じて、レントゲン、超音波(エコー)検査、CT、MRI、PETなどが行われることがあります。

 

検査キットを使用した迅速検査::単純ヘルペスや帯状疱疹などのウイルス性疾患の診断に用いられます。

 

ウッド灯による診察::ブラックライトを使い、病変の範囲や色素異常などを診断します。

 

硝子圧法::皮膚病変をガラス板で圧迫して、色調変化を観察する簡易的な検査です。

 

検査を受ける前の心構えと注意点

検査は、病気の正確な診断と、患者様一人ひとりに合った適切な治療のために不可欠なステップです。

菊川内科皮膚科クリニックでは、患者様の不安に寄り添い、検査の目的、具体的な流れ、所要時間などを事前に丁寧に説明し、患者様が検査を具体的にイメージできるように努めています。

パッチテストや血液検査など、検査によっては事前の準備が必要です。

正確な結果を得るため、必ず医師や看護師の指示に従ってください。

当院で行っていない検査につきましては大学病院や連携医療機関へのご紹介となります。

 

検査結果は、いつ、どのように伝えられる?

検査結果が出るまでの期間は、検査の種類によって異なります。

顕微鏡検査やダーモスコピーなど、多くはその場で結果がわかります。

一方で、皮膚生検は約2週間、血液検査は数日~2週間程度、遺伝子検査は3~6ヶ月と時間がかかる場合があります 。

結果説明時には、患者様の「結果が気になります」という気持ちに共感し、医師が患者様の症状や病歴と合わせて総合的に判断し、分かりやすく丁寧にご説明します 。

結果について疑問点や不安なことがあれば、遠慮なく質問してください。

 

安心して受診するために

皮膚の症状は一人ひとり異なり、その診断には専門的な知識と経験が必要です。

菊川内科皮膚科クリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な検査と治療を提供し、健やかな生活を取り戻すサポートをいたします。

ご自身の皮膚の症状について気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

専門の医師とスタッフが、皆様の不安に寄り添い、丁寧に対応いたします。

 


♪ ご予約はこちらから ♪

 

~~監修 医療法人社団 俊爽会  理事長 小林俊一~~

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.06更新

「薬ってたくさんあって、どれがどんな効果があるのかわからない」「副作用が心配で、きちんと飲めているか不安」…そんな風に感じたことはありませんか?

毎日飲むお薬だからこそ、正しく理解して、安心して使っていただきたい。

このブログでは、近年注目されている新しいお薬「ウゴービ」を例に、薬と上手に付き合うための大切なポイントをお伝えします。

ご自身の健康を守るために、ぜひ最後までお読みいただき、ご家族やご友人にも教えてあげてくださいね。

 

当院でも処方可能なお薬となっています。

 

 

「ウゴービ」はどのような病気に効くの?

「ウゴービ」は、肥満症の治療薬として最近日本でも使えるようになった、新しいタイプのお薬です。

「肥満症」と聞くと、単に体重が重いだけと思われるかもしれません。

しかし、肥満は高血圧や糖尿病、脂質異常症など、さまざまな病気を引き起こす原因となります。

ウゴービは、このような健康に悪影響を及ぼす「肥満症」を改善するために使われます。

具体的には、体の中にあるGLP-1というホルモンと同じような働きをすることで、食欲を抑え、満腹感を感じやすくする効果があります。

「食べたい」という気持ちを自然にコントロールすることで、食事の量が減り、体重を減らすサポートをしてくれるのです。

 

どのような種類があるの?

ウゴービは、お薬の成分名である「セマグルチド」を含むお薬の一つです。この成分は、肥満症の治療だけでなく、糖尿病の治療にも使われることがあります。

ウゴービの特徴は、注射薬であることです。毎日飲む錠剤とは違い、週に1回、ご自身で注射して使います。

「注射」と聞くと少し怖いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、針はとても細く、痛みも感じにくいように工夫されています。

初めての方でも安心して使えるよう、当院では看護師が丁寧に指導しますのでご安心ください。

 

ウゴービ治療の適応について

ウゴービによる治療は、肥満症と診断された方で、以下の項目を満たす方が対象となります。

必須項目

高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれかの診断を受けている。

 

追加項目(いずれか一つ)

BMIが35以上である。

BMIが27以上35未満であり、かつ以下11項目の「肥満に関連する健康障害」のうち、合計2つ以上を有する。

2型糖尿病

脂質異常症

高血圧

高尿酸血症・痛風

冠動脈疾患

脳梗塞

非アルコール性脂肪性肝疾患

月経異常・不妊

閉塞性睡眠時無呼吸症候群

運動器疾患

肥満関連腎臓病

 

※特に2型糖尿病、脂質異常症、高血圧のいずれか1つ以上を満たすことが必須です。

※ご自身のBMIは「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」で簡単に算出できます。

ご自身の状態が適応となるかご不明な場合は、お気軽にご相談ください。

 

 

「ウゴービ」薬の正しい飲み方・使い方

ウゴービは、週に1回、決まった曜日にご自身で注射します。

 

【正しい使い方と保管のポイント】

いつ使う?

毎週決まった曜日に、ご自身で注射します。食前や食後など、特に決まったタイミングはありません。

 

どうやって保管する?

冷蔵庫で保管してください。冷凍したり、直射日光の当たる場所に置いたりしないように注意しましょう。

 

忘れてしまったら?

1日2日程度遅れても大丈夫です。気づいた時点で注射し、その後はまた決まった曜日に戻して使用します。ただし、自己判断は避け、医師や薬剤師にご相談ください。

 

 

「ウゴービ」薬の副作用

どんなお薬にも、効果のほかに「副作用」というものが起こる可能性があります。

ウゴービの場合、比較的多いのが「吐き気」や「下痢」「便秘」といった胃腸の症状です。

これらは、体が薬に慣れてくるにつれて、だんだんと落ち着いてくることがほとんどです。

もしも症状がひどい、または長期間続くようであれば、お気軽にクリニックにご相談ください。

また、ごくまれに重い副作用として「膵炎」などが起こる可能性も指摘されています。何かいつもと違う体調の変化を感じた際は、すぐに医師にご連絡ください。

 

 

薬に関するよくある質問

Q1. 薬は、お茶や牛乳で飲んでもいいですか?

A. 基本的には、お薬は水かぬるま湯で飲んでください。

お茶に含まれる成分や、牛乳に含まれるカルシウムなどが、お薬の吸収を妨げたり、効果を弱めてしまうことがあります。

 

 

Q2. 飲み忘れてしまった場合はどうすればいいですか?

A. 飲み忘れに気づいた時点で、すぐに飲んでください。

ただし、次の飲む時間が近い場合は、1回分を飛ばしてください。2回分をまとめて飲むのは絶対にやめましょう。

 

 

Q3. 症状が良くなってきたら、自分で飲むのをやめてもいいですか?

A. 自己判断でお薬を中断するのは危険です。

症状が改善したように見えても、病気の原因が残っていることがあります。必ず医師の指示に従ってください。

 

 

最後に…

お薬は、私たちの健康を助けてくれる大切なパートナーです。

しかし、その使い方を間違えてしまうと、本来の効果が得られなかったり、思わぬ副作用が出てしまったりすることもあります。

ご自身の判断だけでなく、専門家である医師や薬剤師に相談することが、安心して治療を進めるための第一歩です。

「このお薬、どう使うの?」「この症状は副作用?」など、どんな些細なことでも構いません。

お薬に関する疑問や不安があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

 

監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 

日本内科学会 総合内科医 小林 俊一

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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