きくクリブログ

2025.09.08更新

「なんだか最近、咳が止まらない…」「夜になると息苦しくなる…」そんなお悩みはありませんか?

風邪かな?と思っても、なかなか治らないその症状、もしかしたら気管支喘息かもしれません。

喘息は「一度なったら一生治らない病気」と昔は言われていましたが、今は適切な治療で症状をコントロールし、健康な毎日を送ることができます。

このブログでは、気管支喘息について、皆さんが「なるほど、そうだったのか!」と感じていただけるよう、

身近な例を交えてわかりやすくお話ししていきます。ご自身やご家族、大切な方の健康のために、ぜひご一読ください。

 

気管支喘息とは?

気管支喘息とは、空気の通り道である「気道」が慢性的に炎症を起こし、敏感になる病気です。

健康な人の気道は、たとえるなら太く広々としたトンネルのようなもの。空気がスムーズに通ります。

しかし、喘息の人の気道は、アレルギー反応などによって常に少し腫れていて、敏感になっています。

そこにホコリや花粉、タバコの煙などの「刺激」が加わると、トンネルの壁がさらに分厚くなったり、周りの筋肉がぎゅっと縮こまったりして、空気が通れなくなってしまいます。

この状態が、喘息発作と呼ばれる「ゼーゼー、ヒューヒュー」という呼吸音(喘鳴)や、ひどい咳、息苦しさの原因となるのです。

 

 

症状の特徴

気管支喘息の代表的な症状には、以下のようなものがあります。

 

喘鳴(ぜんめい)

息をするときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という高い音がする。

 

発作性の咳

夜間や早朝、明け方にひどくなることが多い。

 

息苦しさ

息を吐き出すのが辛く感じる。

 

胸の圧迫感

胸が締め付けられるような感じがする。

 

これらの症状は、風邪薬を飲んでもなかなか改善しないことが特徴です。

 

 

気管支喘息が起こる原因

喘息の原因は、主に「アレルゲン」と「非アレルゲン」の二つに分けられます。

 

explosionアレルゲン(アレルギー性の原因)

ハウスダスト、ダニ、花粉、ペットの毛、カビなど。

これらが原因の場合は、アレルギー検査で何に反応しているかを知ることができます。

 

explosion非アレルゲン(アレルギー以外の原因)

運動、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、タバコの煙、冷たい空気、大気汚染、ストレス、特定の薬など。

 

体質や遺伝も関係しているため、ご家族に喘息の方がいる場合は注意が必要です。

 

 

気管支喘息の種類

大きく分けて、以下の2種類があります。

 

leafアトピー型(アレルギー型)

子どもの喘息に多く、ダニやハウスダストなどのアレルゲンが原因で起こります。多くは成長とともに改善することがあります。

 

leaf非アトピー型(非アレルギー型)

成人に多く、風邪やストレス、気候の変化などが引き金となります。

 

 

気管支喘息を引き起こす主な疾患

気管支喘息は単独で発症することもあれば、他の病気と関連していることもあります。

例えば、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、逆流性食道炎などが合併すると、喘息の症状が悪化することが知られています。

これらの病気の治療を同時に行うことで、喘息のコントロールが改善することもあります。

 

 

喘息を和らげるために自分でできる対処法は?

ご自宅でできる対策はたくさんあります。

 

アレルゲン対策

部屋の掃除をこまめに行い、ホコリやダニを減らす。

 

刺激を避ける

タバコの煙や強い香りのもの、冷たい空気に触れるのを避ける。

 

適度な運動

体調が良い時に無理のない範囲で体を動かす(※運動誘発喘息の場合は医師にご相談ください)。

 

ストレスをためない

十分な睡眠やリラックスできる時間を持つ。

 

しかし、これらの対処法はあくまで「症状の悪化を防ぐ」ためのもの。根本的な治療には、医師の診断と適切な薬が必要です。

 

 

受診をした方が良い場合は?

「もしかして?」と感じたら、迷わず医療機関を受診してください。

特に、以下のような場合は、すぐに専門医に相談することをお勧めします。

 

・夜間や早朝に咳や息苦しさで目が覚める。

 

・息をするときに「ゼーゼー」という音がする。

 

・風邪ではないのに咳が長く続く。

 

・動悸や胸の痛みを伴う。

 

「ただの咳だろう」と自己判断せず、専門家にご相談いただくことが、早期発見・早期治療の第一歩です。

 

 

台風シーズンに注意!気圧の変化と喘息の関係

この時期、台風が接近すると「喘息の症状が悪化する」というお声をよく耳にします。

これは、台風が持つ急激な気圧の変化が大きく関係していると考えられています。

気圧が下がると、人間の体も無意識にストレスを感じ、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

これにより、喘息の発作が起こりやすくなったり、咳がひどくなったりすることがあるのです。

また、台風の湿気でカビやダニが増えることも、アレルギー性の喘息の方には悪影響となります。

台風が近づいてきたら、ご自身の体調管理にいつも以上に気を配り、もし症状が悪化した場合は早めにクリニックへご相談ください。

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当クリニックでは、問診で症状を詳しくお伺いした後、以下のような検査を行う場合があります。

 

magnifier呼吸機能検査

息を吸ったり吐いたりする強さや量を測り、気道の狭さを調べます。

 

magnifier血液検査

アレルギーの原因(アレルゲン)を特定するために行います。

 

これらの検査で、喘息のタイプや重症度を正確に診断します。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

検査結果や症状に合わせて、適切な診断と治療計画を立てます。

治療の中心となるのは、気道の炎症を抑える「吸入ステロイド薬」や、発作を止める「気管支拡張薬」です。

これらの薬を吸入することで、直接気道に働きかけ、効果的に症状をコントロールします。

最近では、吸入器も扱いやすいものが増えていますので、安心してご使用いただけます。

また、「アレルゲン免疫療法」など、根本的な体質改善を目指す治療法もあります。

 

 

どのような診察が行われるの?

当クリニックでは、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診察を心がけています。

 

問診

いつから、どのような症状が出ているか、生活環境やお仕事、アレルギーの有無など、お話を聞かせていただきます。

 

身体診察

聴診器で肺の音を聞き、喘鳴がないか確認します。

 

治療計画の説明

検査結果や診断に基づいて、今後の治療方針や薬の使い方、注意点について、わかりやすく説明いたします。

 

ご不安なことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

最後に…

「ただの咳だろう」と我慢しているうちに、喘息の症状は悪化してしまうことがあります。

早期発見・早期治療が、喘息をコントロールし、発作のない快適な生活を送るための鍵となります。

当院では、内科はもちろん、消化器内科の専門的な診療も行っています。

最新の医療設備と温かいスタッフが、皆様の来院をお待ちしております。

「もしや?」と思ったら、まずは一度、お気軽にご相談ください。

 

 

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

 



投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.05更新

「日焼け」と聞くと、「夏にうっかり焼いてしまった…」と、軽い肌トラブルのように思っていませんか?

実は、日焼けは単なる肌の色が変わる現象ではありません。

紫外線による肌のやけどであり、将来のシミやシワ、さらには皮膚がんのリスクを高める原因にもなります。

「まだ大丈夫だろう」と油断している方も、すでにきちんと紫外線対策をされている方も、このブログを読んで「なるほど!」と感じていただけたら、

ご自身の健康はもちろん、大切なご家族やご友人にもぜひ教えてあげてくださいね。

 

 

「日焼け」とは?

日焼けとは、太陽光に含まれる紫外線(UV)を浴びることで、肌がダメージを受ける現象のことです。

特に、シミやシワ、たるみなどの「光老化」**と呼ばれる肌の老化現象の主な原因となります。

日焼けには大きく分けて2つのタイプがあります。

 

flowerサンバーン(Sunburn)

主にUVBという種類の紫外線が原因で起こる、肌が赤くなるやけどのような状態です。ヒリヒリとした痛みや水ぶくれを伴うこともあります。

 

flowerサンタン(Suntan)

主にUVAという種類の紫外線が原因で起こる、肌が黒くなる状態です。肌の奥深くまで届き、メラニン色素を増やして肌の色を濃くします。

 

 

症状の特徴

日焼けの症状は、浴びた紫外線の量や時間、個人の肌タイプによって異なります。

 

flowerサンバーン

肌が赤く炎症を起こし、ヒリヒリとした痛みを伴います。症状がひどい場合は、水ぶくれができたり、発熱や頭痛、吐き気などの全身症状が出ることもあります。

 

flowerサンタン

数日〜数週間かけて肌の色が黒くなります。痛みは伴いませんが、肌のハリがなくなり、ゴワついた感触になることがあります。

 

 

「日焼け」が起こる原因

日焼けの直接的な原因は、太陽光に含まれる紫外線です。紫外線は、夏だけでなく、一年中、曇りの日や室内にも降り注いでいます。

 

UVA: 窓ガラスを通り抜け、肌の真皮層まで届きます。真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因となります。

 

UVB: 窓ガラスは通り抜けにくいですが、肌の表皮に炎症を起こし、シミやそばかすの原因となります。

 

UVC: オゾン層で吸収されるため、地上にはほとんど届きません。

 

 

「日焼け」の種類と体の部位ごとの特徴

日焼けは、肌が受けるダメージの深さによって分類されます。

 

軽度(第1度熱傷)

肌が赤くなるサンバーン状態。

 

中度(第2度熱傷)

赤みとともに水ぶくれができる状態。強い痛みを伴います。

 

重度(第3度熱傷)

肌の奥深くまでダメージが及び、神経や血管も損傷する状態。非常にまれです。

 

 

日焼けは全身に起こりますが、顔、首、腕、足の甲など、衣類で覆われていない部分に特に症状が出やすくなります。

 

 

日焼けを引き起こす主な疾患

日焼けは単なる肌の色変化ではなく、皮膚の健康に深刻な影響を及ぼします。

 

シミ、そばかす、肝斑

紫外線が原因で、肌内部のメラニン色素が過剰に生成され、色素沈着を起こします。

 

光老化

長期にわたる紫外線の影響で、肌のハリや弾力が失われ、深いシワやたるみができます。

 

皮膚がん

紫外線を浴び続けることで、皮膚の細胞の遺伝子が傷つき、皮膚がんを発症するリスクが高まります。特に、悪性黒色腫(メラノーマ)は注意が必要です。

 

 

日焼けを和らげるために自分でできる対処法は?

 

うっかり日焼けをしてしまったら、すぐに以下の対処を行いましょう。

 

冷やす

炎症を抑えるため、冷たいタオルや保冷剤で日焼けした部分を冷やします。

 

保湿

肌の水分が失われているため、化粧水や乳液などでたっぷりと保湿します。

 

安静にする

症状が落ち着くまでは、再度紫外線を浴びないよう注意し、安静に過ごします。

 

水分補給

全身の水分が失われているため、こまめな水分補給を心がけましょう。

 

 

受診をした方が良い場合は?

セルフケアだけでは改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

 

・日焼けした部分に強い痛みや水ぶくれがある

・広範囲にわたるやけどのような症状がある

・頭痛や発熱、吐き気など、全身の体調不良がある

・セルフケアをしても症状が悪化する

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当院では、まず患者様のお話をじっくり伺い、丁寧に診察を行います。

視診(肌の状態を目で見て確認すること)が中心となりますが、必要に応じて以下の検査を行うこともあります。

 

magnifierダーモスコピー検査

拡大鏡を用いて、シミやホクロの形、色を詳しく観察し、皮膚がんの可能性がないかを調べます。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

当院では、患者様一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療プランをご提案します。

 

外用薬の処方

炎症を抑えるためのステロイド外用薬や、かゆみ止めなどを処方します。

内服薬の処方

炎症や痛みがひどい場合は、抗炎症剤や鎮痛剤などを処方します。

美白ケア

日焼け後の色素沈着を抑えるため、美白効果のあるクリームや内服薬をご提案することも可能です。

 

 

最後に…

日焼けは、放置しておくと将来の肌トラブルにつながる可能性があります。

しかし、正しい知識と予防法を知っていれば、健やかで美しい肌を守ることができます。

当院は、地域の皆様の「かかりつけ医」として、病気の治療はもちろん、予防や日々の健康管理についてもサポートしたいと考えています。

もしお肌のことで何か気になることがあれば、どうぞお気軽に菊川内科皮膚科クリニックへお越しください。

 

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.03更新

当院では、内視鏡検査時、健康診断時のみ、

クレジットカードのご利用が可能です。

9月6日より、対応可能なカードが増えましたので、お知らせいたします。

 

対応カード:Visa、MasterCard、JCB、AMEX、Diners

 

よろしくお願いいたします。

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.01更新

8月も終わりあっという間に9月になりましたねnico

今年も残り4か月になりましたen

秋は美味しい食べ物がたくさんあるので食べ過ぎには気をつけましょうheart

 

菊川内科皮膚科クリニックが属する医療法人社団 俊爽会では、年間を通して患者様の健康意識を高め、

健康寿命を伸ばしていただくための取り組みを行っています!

 

9月の取り組みは『婦人科健診 ~乳がん・子宮頚がん・子宮体がん~』です!

 
乳がんになる人は30歳代後半から増加し、40歳以上の年代に多く、40歳代、50歳代の女性のがん死亡原因のトップです。しかし、早期発見・早期治療による10年後の相対生存率は90%以上です。

乳がんの発症リスクが高い人
1. 初潮年齢が早い、閉経が遅い
2. 初産年齢が高い、出産歴がない、授乳歴がない
3. 血縁者(特に母・姉妹・娘)に乳がんになった人がいる
4. 閉経後の肥満
5. 飲酒、喫煙、運動不足といった生活習慣

乳がんの検査は、触診やマンモグラフィ、エコー検査があります。

 


子宮頚がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因となって発生します。
女性の多くが一生のうちに一度は感染するという、ごくありふれたウィルスです。感染は一時的で自然に消えることがほとんどです。ただしHPVの感染が長時間持続すると、その一部が数年~数十年後に子宮頸がんを発症させると考えられています。自分では気がつく事は困難な為、検診による早期発見が必要です。早期のうちに治療すれば90%以上が助かることがわかっています。
最近は、20代から30代の女性に増えているので、20歳から、2年に1回の検査を推奨いたします。
子宮頚がんの検査は、HPV(ヒトパピローマウイルス)検査や子宮頸部細胞診があります。

 


子宮体がんは、ウィルスによって起こる子宮頸がんとは全く別のもの。ホルモン異常によって子宮内膜に発生します。近年は子宮体がんが増加しており、子宮がん全体の約半数を占めています。40歳頃から増え始め、発症のピークは閉経後の50~60代。進行が遅く比較的早い段階から不正出血などの症状が現れるため、月経不順の人、月経以外の出血のある人はすぐに受診し、症状がなくても、定期的な検査をして、早期発見につなげましょう。
子宮体がんは子宮内膜細胞診、経膣超音波検査、骨盤腔MRI検査があります。

 

エコー     子宮

 

当院でこれらの検査を行う事はできないのですが、婦人科健診についての情報の載ったパンフレットのお渡しをさせていただいたり、近医の情報をお伝えさせていただいたりすることで、皆様の健康づくりに役立てたらと思います!

 

興味のある方は、ぜひ当院までお問合せください♪

 

小さな気づきが、大きな一歩!

身近なクリニックで、一緒に始めよう!

健康意識改革( ̄▽+ ̄)

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.29更新

 

じんましんとは

じんましん(蕁麻疹)は、突然皮膚に赤みや膨らみ(膨疹)が現れ、強いかゆみを伴う病気です。

多くは数時間以内に消え、跡は残りません。

原因や症状はさまざまですが、日常生活の中で比較的よくみられる皮膚疾患です。

多くの場合は命にかかわりませんが、まれに重症化することもあります。

 

症状の特性

じんましんの症状は、皮膚に急に現れる赤い膨らみと強いかゆみです。

膨疹は地図状に広がることもあり、数ミリから数センチまで大きさはさまざまです。

特徴的なのは、数時間以内に消えてしまうことです。掻くことで広がったり悪化したりすることもあります。

まぶたや唇、のどなど粘膜に症状が出ると、腫れや息苦しさを伴うことがあり、注意が必要です。

 

じんましんが起こるきっかけ

じんましんはさまざまなきっかけで発症します。

代表的なものには、特定の食べ物(魚介類、卵、乳製品、ナッツなど)、薬剤(抗生物質、解熱鎮痛剤など)、感染症、ストレス、疲労、物理的刺激(圧迫、摩擦、寒冷、日光など)、発汗や運動、アレルギー反応などがあります。

原因が特定できない場合も多く、その場合は「特発性じんましん」と呼ばれます。

 

じんましんのタイプ

じんましんは、発症の仕方や原因によっていくつかのタイプに分かれます。

急性じんましん

発症から1か月以内に治まるもの。多くは数日~1週間で治ります。

 

慢性じんましん

1か月以上、繰り返し症状が出るもの。原因不明なことが多いです。

 

物理性じんましん

皮膚への圧迫や摩擦、寒冷、温熱、日光などで起こるもの。

 

コリン性じんましん

発汗や運動、入浴などで体温が上がったときに現れる小さな膨疹。

 

アレルギー性じんましん

特定の食物や薬剤、虫刺されなどで発症します。

 

 

発生部位ごとの特性

じんましんは体のどこにでも発症しますが、まぶたや唇、のどなど粘膜に出る場合は特に注意が必要です。

のどや気道が腫れると呼吸困難を引き起こすことがあり、緊急対応が必要となります。

 

 

じんましんを引き起こす主な疾患

じんましんは単独で発症することもありますが、他の疾患が原因となる場合もあります。

代表的なものには、感染症(ウイルス、細菌、真菌)、自己免疫疾患(甲状腺疾患、膠原病)、内臓疾患(肝臓や腎臓の病気)、アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎)などがあります。

これらが関与している場合は、他の症状も伴うことが多いです。

 

 

セルフケアのポイント

じんましんの症状を和らげるためのセルフケアには、以下のような方法があります。

 

・かゆい部分を冷やす

・刺激の強い衣服や化粧品を避ける

・入浴はぬるめのお湯で短時間にする

・アルコールや香辛料など、血行を促進するものを控える

・ストレスや疲労をためない

・規則正しい生活を心がける

・原因と思われる食べ物や薬を控える

 

ただし、症状が強い場合や広範囲に及ぶ場合は、自己判断せずに医療機関を受診してください。

 

 

受診するタイミング

次のような場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

・じんましんが繰り返し出る、1週間以上続く

・顔やのど、口の中に腫れが出た

・息苦しさや声がれ、呼吸困難がある

・全身に広がる、発熱や倦怠感を伴う

・市販薬やセルフケアで改善しない

 

特に、呼吸困難や意識障害を伴う場合は、すぐに救急受診が必要です。

 

 

検査と診断

じんましんの診断は、基本的に問診と視診で行います。

必要に応じて、血液検査やアレルギー検査、皮膚テストなどを実施します。

検査は症状や経過、全身状態に応じて選択されます。

 

 

治療について

じんましんの治療は、抗ヒスタミン薬の内服が基本です。

症状が強い場合には、ステロイド薬や他の薬剤を併用することもあります。

原因が特定できれば、その除去や回避が重要です。

慢性じんましんの場合は、生活習慣の見直しやストレス管理も大切です。

 

 

診察の流れ

診察では、症状の経過や発症状況、既往歴、服用薬、生活習慣などについて詳しくお聞きします。

皮膚の状態を観察し、必要に応じて検査を行います。

原因が特定できる場合は、その説明と対策をお伝えします。

不安な点や気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

 

最後に
じんましんは多くの場合、適切な治療とセルフケアで改善します。しかし、重症化することもあるため、自己判断せず、気になる症状があれば早めに皮膚科を受診してください。当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせた診療を心がけています。お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.25更新

 

 

クーラー病とは?

暑い夏にエアコンは欠かせないものですが、「クーラー病」という言葉を聞いたことはありますか?

正式な病名ではありませんが、冷房の効いた部屋と暑い外気との急激な温度差によって、私たちの体の調子が崩れてしまうことを指します。

自律神経のバランスが乱れることが主な原因です。

 

症状の特徴

クーラー病の症状は人によってさまざまですが、以下のようなものがよく見られます。

 

explosion手足の冷えやむくみ

explosionだるさや疲労感

explosion肩こり、頭痛、腰痛

explosionお腹の不調(腹痛、下痢、便秘)

explosion食欲不振

explosion風邪のような症状

 

クーラー病が起こる原因

私たちの体には、自律神経の働きによって体温を一定に保つ機能が備わっています。

しかし、冷房の効いた室内と暑い屋外を頻繁に行き来すると、この自律神経が過剰に働いてしまい、バランスが崩れてしまうのです。

すると、血行不良や体温調節機能の低下が起こり、さまざまな不調として体に現れます。

 

クーラー病の症状の種類

クーラー病は、主に「冷え型」「乾燥型」「自律神経失調型」の3つに分けられます。

 

・冷え型

冷えによって血行が悪くなり、手足の冷えやむくみ、肩こりなどの症状が出ます。

 

・乾燥型

エアコンの風で皮膚や喉、目が乾燥し、肌荒れやドライアイ、喉の痛みなどを引き起こします。

 

・自律神経失調型

温度差によるストレスで自律神経が乱れ、だるさ、頭痛、不眠、イライラなどの症状が出ます。

 

クーラー病の発生部位ごとの特徴

体の冷えが原因で、不調が特定の部位に現れることがあります。

 

・首、肩

血行不良により、肩や首の筋肉がこわばり、肩こりや首こりの原因になります。

・お腹

内臓が冷えることで、消化機能が低下し、腹痛や下痢を引き起こしやすくなります。

・足

冷気は下にたまりやすいため、特に足元が冷えやすく、むくみや冷えの原因になります。

 

クーラー病が引き起こす主な疾患

クーラー病そのものが病気というわけではありませんが、その症状が他の疾患と重なることがあります。

例えば、自律神経の乱れがひどくなると自律神経失調症に近い状態になることもありますし、冷えからくる頭痛は片頭痛と間違われることもあります。

 

クーラー病を和らげるために自分でできる対処法は?

まずはご自宅でできる簡単な対策を試してみましょう。

 

エアコンの温度調整: 外気温との差が5℃以内になるように設定するのが理想です。難しければ、設定温度を28℃くらいにしてみましょう。

 

体を冷やさない工夫: カーディガンやひざ掛け、腹巻などを活用して、冷たい空気が直接体に当たらないようにしましょう。

 

温かいものを摂る: 冷たい飲み物や食べ物を避け、温かいスープや飲み物を意識して摂るようにしましょう。

 

入浴: シャワーで済まさずに、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、体の芯から温まり、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

 

適度な運動: ウォーキングやストレッチなどの軽い運動で血行を良くし、冷えにくい体を目指しましょう。

 

受診をした方が良い場合は?

自己対処をしても症状が改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、医療機関の受診をおすすめします。

explosion強い頭痛や吐き気がある

explosionめまいや立ちくらみが頻繁に起こる

explosion倦怠感がひどく、日常生活に支障が出ている

explosion原因不明の腹痛や下痢が続いている

explosion女性の場合は、生理不順がひどくなった

 

どのような治療が行われるの?

診断は、問診と検査結果を総合的に判断して行います。

治療の中心は、生活習慣の改善や自律神経のバランスを整えるためのアドバイスです。

必要に応じて、症状を和らげるための内服薬を処方することもあります。

 

最後に…
夏の体調不良は「暑さのせい」と我慢しがちですが、実はクーラー病かもしれません。

早めの対策で、元気に夏を乗り切りましょう。

何か気になる症状があれば、いつでもお気軽に菊川内科皮膚科クリニックにご相談ください。

 


監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.22更新

「ひょうそ」とは?

「ひょうそ」という言葉、あまり聞きなれないかもしれません。

でも、爪の周りが赤く腫れて、ズキズキと痛んだり、膿が出たりする症状に心当たりのある方は多いのではないでしょうか?

「ひょうそ」は、医学的には「爪囲炎(そういえん)」や「化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)」と呼ばれ、爪の周りの皮膚に細菌が感染して炎症を起こす病気のことです。

特に、指先をよく使う方、手や足に小さな傷ができやすい方、甘皮のお手入れをする方などは、注意が必要です。

 

「ひょうそ」の症状の特徴

ひょうそは、症状の進行によって現れ方が変わります。

初期の段階では、爪の周りが少し赤くなり、軽い痛みを感じる程度です。

しかし、時間が経つにつれて以下のような症状が出てきます。

 

・爪の周りの赤みと腫れ

・ズキズキとした強い痛み

・患部を押すと白い膿が出てくる

・熱を持った感じ

 

ひどくなると、爪が変形したり、剥がれてしまったりすることも。

特に、膿が出始めたら炎症がかなり進んでいるサインです。早めの対処が大切になります。

 

 

「ひょうそ」が起こる原因

ひょうその主な原因は、爪の周りの小さな傷から細菌が侵入することです。

例には、こんなものがあります。

 

・甘皮の処理

ネイルケアで甘皮を無理に押し上げたり、切りすぎたりすると、皮膚が傷つきやすくなります。

 

・深爪

深く爪を切りすぎると、爪の周りの皮膚が傷つき、細菌が入り込む隙間ができます。

 

・ささくれ

爪の周りのささくれを無理に引っ張ったり、噛んだりする癖がある方は要注意です。

 

・外傷

突き指や転倒などで指先をぶつけた際、小さな傷ができることがあります。

 

これらの傷口から、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌といった細菌が入り込み、炎症を引き起こすのです。

 

 

「ひょうそ」の種類

ひょうそには、急性と慢性の2種類があります。

 

急性ひょうそ

細菌感染が原因で、急激に症状が現れます。

ズキズキとした強い痛みや腫れ、膿が特徴です。

治療をすれば比較的早く治ります。

 

慢性ひょうそ

カビ(真菌)や特定の菌が原因で、症状がゆっくりと進行します。

腫れや赤みが長期間続き、治りにくいのが特徴です。

特に水仕事をされる方や、糖尿病などの持病がある方は注意が必要です。

 

「ひょうそ」の発生部位ごとの特徴

ひょうそは、手足の指、どの指にも起こる可能性があります。

特に多いのは、親指や人差し指です。

 

手の指

日常的に物を触ったり、作業をしたりすることが多いため、小さな傷ができやすく、ひょうそになりやすい傾向があります。

 

足の指

蒸れやすい靴を履いていると、細菌が繁殖しやすい環境になります。

また、巻き爪や爪の切り方が悪いと、ひょうそを引き起こすことがあります。

 

 

「ひょうそ」を和らげるために自分でできる対処法は?

症状が軽いうちであれば、ご自宅でできることがあります。

 

・清潔に保つ

患部を石鹸で優しく洗い、清潔な状態を保ちましょう。

 

・消毒

消毒液(アルコールやイソジンなど)で患部を消毒し、細菌の繁殖を防ぎます。

 

・保護

清潔なガーゼや絆創膏で患部を覆い、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぎましょう。

 

ただし、これらの対処はあくまで応急処置です。

腫れや痛みがひどい場合、膿が出ている場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。

 

 

どのような時に受診をした方が良い?

「ちょっとしたことだし…」と我慢してしまう方がいらっしゃいますが、以下のような症状が出たら、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

・痛みが強く、日常生活に支障が出ている

・腫れが広がり、指全体が赤くなっている

・白い膿が出てきた

・熱が出たり、寒気がしたりする

・市販薬を試しても症状が改善しない

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当院では、まず医師が患部を丁寧に診察し、症状の程度を確認します。

 

視診

患部の赤み、腫れ、膿の状態を目で見て確認します。

 

触診

患部を軽く押して、痛みの有無や硬さを確認します。

 

細菌検査

膿が出ている場合は、その一部を採取し、原因となっている細菌の種類を特定します。

この検査によって、適切な抗生物質を選ぶことができます。

 

どのような診断と治療が行われるの?

診断の結果、ひょうそであることがわかった場合、症状の程度に合わせて治療法を提案します。

 

・軽度の炎症

抗生物質入りの塗り薬や、内服薬で炎症を抑えます。

 

・膿が溜まっている場合

必要に応じて、局所麻酔を行い、メスで皮膚を小さく切開し、溜まった膿を出す処置を行います。

この処置によって、痛みが劇的に和らぎ、治りも早くなります。

 

どのような診察が行われるの?

当院では、患者様の不安を和らげ、安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な診察を心がけています。

 

問診

いつから症状が出たのか、どのような時に痛みを感じるかなど、詳しくお話を伺います。

 

視診・触診

患部の状態を細かく確認します。

 

治療方針の説明

診察の結果、どのような治療が必要か、治療期間はどれくらいかなど、わかりやすくご説明します。

 

ご不明な点や不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご質問ください。

患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療を提供できるよう努めています。

 

最後に…

「たかが爪の周りのこと」と軽視されがちなひょうそですが、放置すると重症化し、爪が変形したり、骨髄炎などの重い病気に繋がることもあります。

「あれ?これってどうなの?」と感じたら、迷わずご相談ください。

皆様の健康を、私たちが全力でサポートいたします。

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.20更新

消化器内科で行われる検査は?

消化器内科は、食道、胃、小腸、大腸といった消化管や、肝臓、すい臓、胆のうなどの実質臓器の病気を専門的に診察・治療する診療科です。

腹痛、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、食欲不振、胸やけ、げっぷ、お腹の張りなど、日常的によく見られるお腹の不調は、消化器系の不調が原因である可能性があります。

これらの症状は時に重篤な病気のサインである可能性もありますので、症状が続く場合は自己判断せずにクリニックの受診をご検討ください。

特に、がんなどの疾患においては、早期発見・早期治療が非常に重要です。

こちらでは、消化器内科で行われる主な検査の種類、内容、準備、費用についてご案内いたします。

 

消化器内科で行われる主な検査の種類

消化器内科では、患者様の症状や身体の状態に応じて最適な検査を組み合わせて行います。

主な検査には、消化管の内部を直接観察する内視鏡検査、体内の臓器の状態を画像として捉える画像検査(レントゲン、エコー、CT、MRI)、そして血液や尿、便から体の状態を把握する検査などがあります。

当院では、上部下部内視鏡検査、レントゲン検査、エコー検査が可能です。

CT・MRI は提携している画像専門クリニックへご案内をしております。

 

 各検査の詳しい内容と患者様への配慮

1. 胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

胃カメラは、食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。

最大の目的はがんの早期発見にあり、逆流性食道炎、胃潰瘍、ピロリ菌感染なども診断できます。

検査前は胃の中を空にするため、通常、検査の6〜8時間前からの絶食が必要です。

水やお茶は少量であれば摂取可能ですが、牛乳や果汁入り飲料、コーヒー、紅茶は避けてください。

患者様の苦痛を和らげるため、喉や鼻への麻酔や鎮静剤の点滴が使用されます。

特に鼻から挿入する経鼻法は、吐き気や息苦しさが少ないと感じる方が多いとされています。

鎮静剤を使用した場合は、検査当日の車、バイク、自転車の運転は厳禁です。

 

2. 大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)

大腸カメラは、大腸の粘膜を直接観察する検査です。

大腸がんの早期発見に加え、前がん病変である大腸ポリープをその場で切除できる大きなメリットがあります。

検査前日は消化の良い低残渣食を摂り、検査当日は腸管洗浄液(下剤)を服用し、大腸内を完全にきれいにします。

水分補給は水や麦茶、白湯で問題ありませんが、乳製品やジュース、コーヒー、アルコールは避けてください。

検査中は必要に応じて鎮静剤が使用され、苦痛の軽減に努めます。

ポリープ切除を行った場合は、激しい運動や入浴、刺激物の摂取、飲酒は7日間控える必要があります。

 

3. その他の重要な検査

・腹部エコー検査

超音波を用いて肝臓、胆のう、膵臓などの腹部臓器の形態や病変を調べる検査です。

痛みや放射線被曝の心配がなく、身体への負担が少ないのが特徴です。

検査前は絶食が求められます。

 

・血液検査

貧血、炎症反応、肝機能、腎機能、感染症、腫瘍マーカーなど、全身の状態を把握する上で非常に重要な検査です。

 

・CT・MRI検査

X線や磁気を用いて体内の詳細な断面画像を撮影し、消化器のがんの広がり、炎症、結石などを診断する高度な画像検査です。

これらの検査でも、正確な診断のために検査の数時間前からの絶食が必要な場合があります。

造影剤を使用する検査では、アレルギー反応などに注意が必要です。

 

検査費用について(保険適用と目安)

検査費用は、医師の診察により医学的に必要と判断された場合に健康保険が適用され、患者様は費用の1割から3割を自己負担します。

人間ドックや健康診断など、症状がない状態での予防目的の検査は基本的に自費診療となります。

主要な消化器内科検査の費用目安(3割負担の場合)は以下の通りです。


・胃カメラ(内視鏡のみ)
5,000円〜15,000円

・大腸カメラ(内視鏡のみ)
7,000円〜20,000円

・腹部エコー
1,500円〜2,000円程度

・血液検査
2,000円〜4,500円程度

 

 ※これらの費用は、使用する薬剤や追加処置の有無、医療機関によって変動する可能性があります。

自費診療の場合は高額になる傾向がありますが、自治体や企業のがん検診補助金・助成制度を活用することで費用を抑えることも可能です。

 

まとめ

腹痛、便秘、胸やけなど、お腹の不調が続く場合は、自己判断せずに消化器内科を受診することが非常に大切です。

これらの症状は、消化器系の様々な病気のサインである可能性があり、早期に専門医の診察を受けることで、

正確な診断と適切な治療へと繋がります。

特に、早期のがんは自覚症状がほとんどないため、症状がなくても定期的な検査を受けることが、病気の早期発見に繋がり、

健康な生活を取り戻すための第一歩となります。

菊川内科皮膚科クリニックでは、消化器内視鏡専門医が患者様一人ひとりの症状や不安に寄り添い、

丁寧な問診と適切な検査を通じて、正確な診断と最適な治療を提供することに尽力しております。

検査に関してご不明な点やご心配なことがございましたら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

日本内科学会 総合内科 専門医

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡 専門医

~~監修 医療法人社団 俊爽会  理事長 小林俊一~~

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.15更新

こんにちは!菊川内科皮膚科クリニックです。

夏本番を迎え、暑さに負けず毎日を元気に過ごされていますか?

忙しい日々の中で、「なんだか疲れが抜けないな」「お肌の調子がイマイチ…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、当クリニックで受けられる、心と体の疲れをリフレッシュできる3つの注射メニューをご紹介します。

 

注射で体の内側から輝きをチャージ!

当クリニックでは、美容と健康をサポートする3種類の注射をご用意しています。

 

1. 透明感を引き出す「白玉注射」

「白玉注射」という名前、一度は聞いたことがあるかもしれません。

その名の通り、まるで白玉のような透明感のある美しさを目指す方におすすめです。

主成分はグルタチオン。

この成分は、高い抗酸化作用で知られており、体のサビを防いで、より健康的な美しさを保つのを助けてくれます。

 

 

こんな方におすすめ♪

 

note透明感あふれる美しさを目指したい

note日差しを浴びる機会が多い

noteなんだかお肌の調子が悪いと感じる

 

《料金》

1回 2200円(税込)

6回セット 11000円(税込)

 

《オプション》

タチオン200㎎追加 1100円(税込)

 

 

2. 美肌の味方「ビタミンC注射」

ビタミンCは、美容に関心のある方ならご存知ですよね。

レモンなどに多く含まれるビタミンCを直接体内に届けることで、体の内側から健康をサポートします。

 

こんな方におすすめ♪

 

orangeハリのある美しさを保ちたい

orangeタバコを吸う

orangeストレスを溜め込みがち

 

《料金》

1回 1650円(税込)

6回セット 8250円(税込)

 

3. 疲れた体に喝!「にんにく注射」

「にんにく」と聞くと、匂いが気になる方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

注射をしても、にんにくの匂いはほとんどしません。

主成分はビタミンB1。

エネルギー不足を感じる体に必要な成分を補給することで、疲労回復をサポートし、心も体もリフレッシュするお手伝いをします。

 

こんな方におすすめ♪

 

flagだるさが抜けない、疲れが溜まっている

flag風邪をひきやすい

flag肩こりや腰痛に悩んでいる

 

《料金》

1回 2200円(税込)

 

 

医師に相談して、あなたにぴったりの注射を見つけましょう

「どの注射が自分に合っているんだろう?」と迷われた方もご安心ください。

診察の際に、お一人おひとりのライフスタイルやお悩みを伺い、最適な注射を一緒に考え、ご提案します。

まずはお気軽にご相談ください。皆さんの毎日が、より元気に、そして美しく輝くためのお手伝いができれば嬉しいです。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております!

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.15更新

アトピー性皮膚炎について


アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、「アトピー素因」をもった人に発症する、かゆみを伴う慢性の皮膚の炎症です。

「アトピー素因」とは、アレルギーを起こしやすい体質のことで、具体的には、以下のような特徴が挙げられます。

 

・家族やご自身にアレルギー疾患(ぜんそく、アレルギー性鼻炎、結膜炎など)がある

・IgE抗体(アレルギー反応に関わる抗体)を作りやすい体質

 

このアトピー素因に加え、様々な要因が複雑に絡み合い、皮膚のバリア機能が低下し、炎症が起こりやすい状態になります。

症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、慢性的に続きます。

 

疫学

アトピー性皮膚炎は、世界中で患者数が増加している疾患です。

特に先進国での発症率が高く、日本では、小児の10~20%、成人の5~10%が罹患していると言われています。

乳幼児期に発症することが多いですが、近年では成人になってから初めて発症するケースも増えています。性差による大きな違いはありません。

季節によって症状に変化が見られることも多く、冬場は空気が乾燥することで悪化しやすく、夏場は汗をかくことでかゆみが増すことがあります。

このように、アトピー性皮膚炎は、その時の環境や体調に大きく左右される病気なのです。

 

原因
アトピー性皮膚炎の原因は、一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。


1. 皮膚のバリア機能の低下

私たちの皮膚は、外からの刺激や異物の侵入を防ぎ、体内の水分が蒸発するのを防ぐ「バリア機能」をもっています。

アトピー性皮膚炎の患者様の皮膚は、このバリア機能が低下していることが分かっています。

その原因の一つとして、フィラグリンというタンパク質が関わっています。

フィラグリンは、皮膚の角質層を形成する重要な成分ですが、アトピー性皮膚炎の患者様の中には、このフィラグリンを作る遺伝子に異常がある方がいることが分かっています。

フィラグリンが不足すると、皮膚の細胞同士の結びつきが弱くなり、スカスカの状態になってしまいます。

その結果、アレルゲン(ダニ、ほこり、花粉など)や刺激物質(汗、石鹸、洗剤など)が皮膚の奥に侵入しやすくなり、さらに、皮膚の水分が外に逃げやすくなるため、乾燥肌になりやすいのです。

 

2. 免疫機能の異常

アトピー性皮膚炎の患者様は、免疫機能に異常があり、アレルゲンに対して過敏に反応してしまいます。

通常は無害な物質であるダニやほこりに対しても、過剰な免疫反応が起こり、炎症を引き起こします。

 

3. 遺伝的要因

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な要因が大きく関わっています。

両親のどちらか、または両方がアトピー性皮膚炎である場合、お子様が発症するリスクは高くなります。

 

4. 環境要因

環境要因もアトピー性皮膚炎の発症や悪化に影響を与えます。

 

・アレルゲン: ダニ、ほこり、ハウスダスト、花粉、ペットのフケなど

・刺激物質: 汗、乾燥、紫外線、衣類の摩擦、石鹸、洗剤、シャンプーなど

・ストレス: 精神的なストレスは、かゆみを増幅させ、症状を悪化させることがあります。

・食生活: 特定の食物がアレルゲンとなり、症状を引き起こすこともあります。

 

これらの要因が複合的に作用し、皮膚のバリア機能が破綻し、かゆみと炎症の悪循環に陥るのです。

 

診断

アトピー性皮膚炎の診断は、主に問診と視診によって行われます。

診断のポイントは以下の通りです。

 

・かゆみがあること
・皮膚炎が慢性的(乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上)に続いている、または繰り返していること
・皮膚炎の分布や特徴(左右対称性、年齢による特徴的な皮疹)
・アトピー素因(家族歴や既往歴)の有無

 

これらの基準を総合的に判断して診断を下します。血液検査でIgE抗体の値や、特定のアレルゲンに対するIgE抗体を調べることがありますが、これはあくまで補助的な診断です。

 

治療

アトピー性皮膚炎の治療は、「悪化要因を取り除くこと」と「皮膚の炎症を抑えること」の2つが柱となります。

 

1. 生活習慣の改善

薬物療法に加えて、日々の生活習慣を見直すことが、治療の成功には不可欠です。

 

保湿: 乾燥はアトピー性皮膚炎の大敵です。入浴後や、乾燥が気になる時には、こまめに保湿剤を塗るようにしましょう。

 

スキンケア: 強くこすらず、優しく洗うことが大切です。刺激の少ない石鹸やシャンプーを選び、ぬるま湯で洗い流しましょう。

 

汗対策: 汗をかいたら、すぐにシャワーを浴びたり、濡れたタオルで拭いたりして、清潔な状態を保ちましょう。

 

衣類: 肌触りの良い綿素材の衣類を選び、ウールや化学繊維など刺激の強い素材は避けましょう。

 

アレルゲン対策: 部屋をこまめに掃除し、ダニやほこりを取り除くようにしましょう。

 

ストレス対策: 適度な運動や趣味を見つけるなどして、ストレスを上手に発散することも大切です。

 

 

2. 薬物療法

アトピー性皮膚炎の治療薬には、外用薬と内服薬があります。

 

外用薬(塗り薬)

(1)ステロイド外用薬

炎症を強力に抑える効果があります。症状の程度に合わせて、弱いものから強いものまで、様々な種類があります。

副作用を心配される患者様もいらっしゃいますが、医師の指示通りに、適切な量を、適切な期間使用すれば、副作用のリスクは最小限に抑えられます。

自己判断で塗るのをやめたり、量を減らしたりせず、必ず医師の指示に従ってください。

 

(2)タクロリムス軟膏

ステロイドではない、新しいタイプの外用薬です。ステロイドでコントロールが難しい場合や、顔など皮膚の薄い部分に使用されることが多いです。

 

(3)コレクチム軟膏

JAK阻害剤という新しいタイプの塗り薬で、かゆみと炎症の原因となるサイトカインの働きをブロックします。

2020年に保険適用となり、新たな治療選択肢として注目されています。

 

内服薬(飲み薬)

(1)抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬

かゆみを抑えるために使用されます。眠気などの副作用に注意が必要です。

(2)ステロイド内服薬

重症の場合に、一時的に炎症を抑えるために使用されます。長期使用は副作用のリスクがあるため、医師の指示を厳守してください。

(3)シクロスポリン内服薬

免疫抑制剤の一種で、重症の患者様に使用されます。

 

3. 生物学的製剤(注射薬)

従来の治療で効果が見られない、重症の患者様に対する新しい治療法です。

 

4. 光線療法

紫外線の一種であるUVAやUVBを患部に照射することで、炎症を抑える治療法です。

週に数回、医療機関で治療を行います。

 

予防、対策

アトピー性皮膚炎は、症状の波があるため、良い状態を保つことが重要です。

1. 日常生活での対策

毎日のスキンケア: 保湿と洗浄を習慣化しましょう。

掻かない工夫: かゆみを感じたら、冷やす、保湿剤を塗るなどして、掻かないように心がけましょう。爪を短く切ることも有効です。

環境整備: こまめな掃除、換気を行い、アレルゲンを減らしましょう。

体調管理: 規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠は、免疫力を高め、症状の安定に繋がります。

 

2. 医師との連携

アトピー性皮膚炎の治療は、患者様と医師の二人三脚で進めていくことが大切です。

症状が落ち着いている時でも、定期的に診察を受け、皮膚の状態をチェックしてもらいましょう。

症状が悪化した場合や、かゆみで眠れないなど、日常生活に支障をきたす場合は、すぐに受診してください。

 

その他

1. 食物アレルギーとの関係

乳幼児期のアトピー性皮膚炎では、食物アレルギーを合併していることがあります。

しかし、自己判断で特定の食べ物を除去することは、栄養不足に繋がる可能性があるため、必ず医師の指導のもとで行ってください。

 

2. 合併症

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌やウイルスに感染しやすい状態です。

特に、とびひ(伝染性膿痂疹)やヘルペスなどの感染症には注意が必要です。

また、アトピー性皮膚炎の患者様は、アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそく、アレルギー性結膜炎などを合併しやすいことが知られています。

 

3. 精神的なケア

かゆみや見た目の問題から、精神的なストレスを感じる患者様も少なくありません。ご家族や周囲の理解とサポートが非常に大切です。

 

最後に

アトピー性皮膚炎は、完治が難しい病気と言われることもありますが、適切な治療と日々のケアで、症状をコントロールし、健やかな肌を保つことは十分に可能です。

つらい時は一人で悩まず、いつでもご相談ください。

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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