きくクリブログ

2025.09.29更新

 涼しくなり過ごしやすくなる秋。

しかし、実はこの時期に増えるのが、風邪と間違えやすいアレルギー症状です。

特に、鼻水、くしゃみ、目のかゆみといった症状が出たとき、「秋風邪をひいたかな」と思われる患者様が少なくありません。

ですが、その原因、もしかすると秋の花粉症かもしれません。

 

 

秋の花粉症とは?

秋の花粉症は、春のスギ・ヒノキとは違い、主にブタクサヨモギカナムグラといった草花の花粉が原因で起こるアレルギー症状です。

春の花粉と比べて飛散距離が短いですが、原因となる植物の近くで吸い込むことで症状が現れます。

 

 

症状の特徴

主な症状は、立て続けのくしゃみ、透明な鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。

風邪と違い、のどの痛みや発熱がほとんどないのが特徴です。

また、喘息を合併しやすい方もいるため、咳が長引く場合は特に注意が必要です。

 

秋の花粉症が起こる原因

私たちの体には、外部からの異物を排除しようとする「免疫機能」があります。

花粉症は、この免疫が花粉を「有害なもの」と誤認し、過剰に反応することで起こります。

アレルギー体質の方はもちろん、生活習慣の乱れやストレス、そして腸内環境の悪化も免疫バランスを崩し、花粉症を引き起こす一因になると言われています。

 

 

秋の花粉症の種類

秋に代表的なのは、ブタクサ(8~10月頃)ヨモギ(8~10月頃)カナムグラ(9~11月頃)です。

河川敷や空き地に自生していることが多く、お散歩やアウトドア中に症状が出やすいのが特徴です。

 

 

秋の花粉症を和らげるために自分でできる対処法は?

 

flower2花粉の侵入を防ぐ

外出時はマスクと眼鏡を着用しましょう。帰宅時は家に入る前に服を払い、手洗い・うがい・洗顔を徹底してください。

 

flower2腸内環境を整える

免疫細胞の約7割は腸に存在すると言われています。

発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆など)を積極的に摂り、規則正しい生活を心がけることは、アレルギー体質改善の土台となります。

 

flower2アレルゲンを避ける

花粉が飛びやすい午前中の外出を控えたり、特に河原や草むらには近づかないようにしましょう。

 

 

受診をした方が良い場合は?

市販薬で症状が改善しない場合や、咳が長引く、夜中に症状が悪化して眠れないといった場合は、我慢せずに受診してください。

症状がひどくなると、集中力の低下や体力の消耗につながり、生活の質(QOL)が大きく低下してしまいます。

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

花粉症の確定診断には、血液検査(アレルギー検査)を行います。

これにより、どの花粉(ブタクサ、ヨモギなど)に反応しているか、また、他のアレルギーがないかを詳しく調べることができます。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

検査結果に基づき、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬、点鼻薬、点眼薬を症状に合わせて処方します。

当院では、患者様のライフスタイルに合わせて、眠気の少ないお薬などもご提案できますので、ご安心ください。

また、消化器内科として、腸内環境の改善アドバイスも積極的に行い、体質改善をサポートいたします。

 

 

どのような診察が行われるの?

問診にて症状の出方、時期、既往歴などを詳しくお伺いします。単なるアレルギーだけでなく、他の疾患が隠れていないか、全身の状態を総合的に診察いたします。

 

 

最後に…

皆様の健康寿命を延ばし、毎日を笑顔で過ごしていただくことが、私たちの願いです。

体と心の不調は、小さなサインから始まります。

ご自身の体を大切にし、少しでも気になることがあれば、お気軽に当院にご相談ください。

私たちは、皆様のかかりつけ医として、生涯にわたる健康をサポートさせていただきます。

 

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

entryの検索

月別ブログ記事一覧

菊川内科皮膚科クリニック TEL0120-979-893 お気軽にお問い合わせください 内視鏡検査専用TEL:0120-979-893 菊川内科皮膚科クリニック TEL0120-979-893 お気軽にお問い合わせください 内視鏡検査専用TEL:0120-979-893