掌蹠膿疱症について
2025.04.23更新
先日、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)についての勉強会を開いていただきました
掌蹠膿疱症は、主に手のひら(掌)や足の裏(蹠)に、膿がたまった小さな膿疱が多発し、
周期的に良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性炎症性疾患です!
どんな症状があるのか??
・人にうつることはありません!
・手のひらや足の裏に小さな水疱や膿疱が多発
・皮疹の周囲に赤み(紅斑)やカサカサした鱗屑(ふけ状の皮膚)がみられる
・痛みやかゆみを伴うことがある
・症状が慢性的に繰り返す
・重症例では、すね・膝・肘・頭部や爪の変形、骨や関節の痛み(掌蹠膿疱症性骨関節炎)を合併することがある
年齢は50~60歳代の女性に多く見られます!
免疫のバランスの乱れや全身性の炎症などにより発症することが多いと言われています。
治療法は何があるでしょうか??
・禁煙
70~90%程はタバコを吸う習慣があり、また喫煙量が増えると症状が悪化すると言われています。
・口腔ケア
歯周病や歯の根元の炎症などの慢性の感染症が掌蹠膿疱症の発症と悪化に関わっていると考えられており、
歯の炎症を治療することで改善することが分かっています!!
・塗り薬、飲み薬の服用
症状によって、塗り薬と飲み薬を併用することなどもあります!!
治療期間は約3~7年かかることが多いですが、根気よく治療を続けることが大切です
治療をしていないとどんな合併症があるのか??
胸骨と鎖骨をつなぐ関節(胸肋鎖関節)、胸骨結合、首(脊椎)、腰(仙腸関節)、手足の関節などに炎症と強い痛みが起こります!
爪の下に膿疱や凹みができたり、爪が変形・肥厚・変色し、重症例では爪が脱落することもあります。
下痢や便秘、脂質異常症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の悪化が起こることもあるそうです。
私自身初めて知ることが多くとても勉強になりました
当院でも、皮膚科にて、掌蹠膿疱症の治療ができます。
お困りの方は、お気軽にお声がけください。
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都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。
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