きくクリブログ

2023.03.29更新

慢性的な便秘についてよくある質問をまとめました。

 

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Q.「便が長い間出ない」と便秘ですか?

 

A.排便の間隔や回数だけで便秘と捉えないでください。

 便秘は単に「便が長い間でないこと」と捉えられがちです。しかし、排便間隔は個人差が大きく、3~4日に1回程度でもすっきりとした気持ちのよい排便があるならば、

 必ずしも便秘と捉える必要はありません。逆に、毎日排便があっても、

 ・便が硬い ・強くいきまないとでない ・排便時に苦痛がある ・排便時に便が残ってる感じがする

 などの症状が長く続いて困っていたり、日常生活に支障がある場合は、慢性的な便秘(慢性便秘症)の可能性があります。

 

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Q.便秘の原因は?

 

A.慢性的に続いてる便秘の多くは、腸や肛門がうまく動かず、便が排出されるのに時間がかかることによって起こります。

 また、便意を繰り返し我慢すると、肛門の筋肉をうまく緩ませることができなくなり便が出にくくなってしまうこともあります。

 糖尿病などの全身性の病気や抗うつ薬などの薬によって便秘が起こる場合もあります。

 他にも、まれに大腸癌などの腸の病気によって腸が狭くなったりふさがったりした結果、便秘が起こる場合があります。

 

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Q.高齢になると便秘になりやすくなりますか?

 

A.人は高齢になるほど便秘になりやすくなります。若いころは女性の方が便秘になりやすいものの、その差は年齢とともに徐々に小さくなり70歳以上では男女ともに便秘に悩む人が多くなります。

 高齢になると便秘になりやすくなるのは加齢によって筋力や身体機能が低下することや、便秘の原因になる全身性の病気にかかりやすくなることが原因していると考えられています。

 

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Q.便秘の解消方法は?

 

A.まずは食事や生活習慣の改善、適度な運動を心掛けましょう。

 ・食生活の改善…毎日十分な水分と食物繊維を摂りましょう。(ただし、便秘の種類により適した食事が異なる場合があるので医師に相談してください。)

 ・規則的な生活…毎日、食後の時間に規則的に排便する習慣をつけましょう。

 ・便意を我慢しない…我慢するとさらに便が出にくくなる原因になります。

 ・適度な運動…適度な運動によって腸が刺激され、腸の動きを活発にしてくれます。

 

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Q.スムーズな排便の為には?

 

A.正しい排便姿勢が重要です。

 ロダンの「考える人」のイメージで前かがみになり、足先は床に付けてかかとを少し上げます。

 直腸と肛門の角度が広がり便が出やすくなります。

 

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Q.それでも改善しない場合は?

 

A.医師に相談して適切な治療を。

 食事や生活習慣を改善してもつらい便秘から解放されないという人には薬による治療という選択枝があります。 

 市販の便秘症治療薬で改善が見られず慢性的につらい便秘で困っている場合は、自己判断で長期にわたり服用するような使い方は避け、一度医師に相談しましょう。

 最近では医療機関での治療の選択枝も増えていますので症状をしっかり伝えて相談してください。

 

「主な便秘症治療薬」

 ①クロライドチャネルアクチベーター…小腸の持つ水分分泌機能を高め、便をやわらかくする薬。

 ②浸透圧性下剤…浸透圧や界面活性の原理で、便の水分量を増やし、柔らかくする薬。

 ③膨張性下剤…便中の水分を吸収して便を柔らかくし、かつ便の量を増やす薬。

 ④腸を直接刺激して排便を促す薬。

 

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Q.要注意の症状は?

 

A.便秘に加えて、便に血が混じる、貧血がみられる、ダイエットしてないのに急に体重が減った、などの症状がある場合は腸の病気による便秘が疑われる場合があります。

 すぐに医師に相談するようにしましょう。

 

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何かご不明な点がございましたら当院までお問い合わせくださいませ。

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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