きくクリブログ

2022.12.20更新

乾癬性関節炎についてよくある質問をまとめました。

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Q.乾癬性関節炎を知っていますか?

 

A.乾癬患者さんの6~42%に発症する炎症性の関節炎です。

 手足や足先に近い関節に腫れや変形、痛みなどの炎症性の症状が多く見られます。脊椎や腱・靱帯に発症することもあります。

 乾癬性関節炎で多い例は、手足の指の腫れや痛みですが、全身の関節にも炎症、こわばり、変形などが生じる例もあります。

 関節リウマチと症状が似ていますが違う病気です。手足や指趾の関節の腫れや痛みだけでなく、脊椎や腱・靱帯に病変が起こることがあります。多くの症例では関節の炎症は左右対称でなく、

 障害の起こる関節も少ないのが特徴ですが、関節リウマチと非常に似ていたり、関節リウマチと合併して起こることもあります。

 乾癬性関節炎の症状は、早期から関節の破壊を生じる例もあり、急速に進行する場合もあります。関節が変形すると元に戻らなくなってしまうため、関節炎に有効な治療を早期から行い、

 機能障害を起こさず日常の生活の質を保つことが重要です。

 

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 Q.乾癬性関節炎の症状は?

 

 A.①皮膚炎…紅斑(皮膚が赤くなる)、肥厚(皮膚が盛り上がる)、鱗屑(銀白色のフケのようなもの)が見られます。

 ②関節炎…以下の1~5の症状が見られます。

  1.抹消関節炎…手や足の指先のほうの関節にもっともよく炎症が起こり、炎症性の症状の他に乾癬特有の爪症状が現れます。はじめは非対称で、体の両側に同じように症状が出ませんが、症状が進み炎症の個所が増えるにつれて対症的になる傾向があります。

         関節の動きが制限されるようになり、炎症を治療せずに放置すれば関節破壊を引き起こします。関節破壊は可動域(問題なく動く範囲)の減少や関節の変形といったかたちで現れます。

 

  2.脊椎炎…背部と頚部の関節が侵されることにより、背中や首の痛みを引き起こします。この痛みはこわばりと関係があり、休息後、特に睡眠後に悪化します。痛みやこわばりは体を動かすことで次第に改善されていきます。

       ひどくなると脊椎の動きが著しく制限される場合もあり、最終的には癒合(くっついたまま定着してしまうこと)し、固着(くっついたまま定着してしまうこと)の恐れもあります。

 

  3.指趾炎…一般的にはソーセージ指として知られる、手足の指趾全体の炎症性の腫れです。持続的に指趾炎が続くと指趾関節の破壊をきたします。

 

  4.付着部炎…靱帯や腱が骨に付着する部分の炎症です。痛みや腫れが現れます。付着部炎になりやすいのは、足底腱膜(足の裏に膜の様に張っている腱)とかかとの後ろのアキレス腱の付着部です。そのほか、ひざ、ひじ、股関節の脇などに症状が出ます。

 

  5.腱炎…腱鞘(腱をパイプの様に包んでいる部分)の炎症が起こります。手の腱が侵され、指を動かすと痛みを生じることがあります。指がこわばったり、バネ指になることもあります。手首や足首のまわりの腱鞘が侵されることもあり動かすと痛みが生じます。

 

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Q.乾癬性関節炎の原因は?

 

A.乾癬の発症と同じように免疫の異常が関係しています。乾癬性関節炎の原因は、乾癬と同様にはっきりとわかっておらず、乾癬になりやすい体質と、感染症や精神的ストレスなど環境・生活要因が複雑にかかわりあって起こると考えられています。

 乾癬の皮膚症状が見られず、乾癬性関節炎のみ発症している患者さんは、親族に乾癬の患者さんがいる場合が多いようです。

 

 

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Q.効果的な治療を行う為には?

 

A.乾癬性関節炎では「疾患活動性」を評価することが非常に重要です。

 …乾癬性関節炎の「疾患活動性」とは、一言でいえば病気の勢いの事で罹患年数、皮膚症状、関節症状、検査所見によって評価します。

 疾患活動性を厳密にコントロールするということは、炎症を抑え関節破壊の進行を抑制するということですから、乾癬性関節炎の治療においてはとても重要です。

 

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Q.治療目標は?

 

A.治療目標は患者さんのQOL(生活の質)を維持し、皮膚および関節症城を最小限に抑え骨破壊の進行を抑えることです。

 …乾癬性関節炎では、こわばりや腫れ、痛み、さらには変形により身体的機能障害が起こり、QQL(生活の質)が著しく低下していると言われています。これらの症状を最小限に抑え、さらに身体機能を低下させる骨の破壊を食い止めることが重要です。

 

 

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Q.治療法は?

 

A.段階的な治療選択が推奨されています。

 …あらわれている症状や重症度によって最適な薬を選択します。

「生物学的製剤(注射薬)」…乾癬で免疫の異常をもたらしている物質に直接作用し、その物質の働きを抑える薬です。点滴静脈注射のものと皮下注射のものがあります。

「飲み薬」…ビタミンA誘導体、免疫抑制薬及び炎症の原因となっている酵素を阻害する薬があり、関節の痛みやこわばりを和らげたり、乾癬の皮膚症状を抑えたりするために使用されます。

「塗り薬」…ステロイド外用薬と活性化ビタミンD₃外用薬、及びそれらの配合薬があり、乾癬の皮膚症状を抑えるために使用されます。皮膚症状のある部位に適した剤型(軟膏・クリーム等)が選択されます。

 

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Q.症状を悪化させない為に日常生活で気を付けたいことは?

 

A.①皮膚への刺激を避ける…皮膚に刺激が加わらないように普段の服装や入浴時には注意しましょう。

 ②バランスのよい食事…肥満などのメタボリック・シンドロームを避けるために脂っこいものや肉類を控え野菜や魚中心のバランスの良い食事を心掛けましょう。

 ③感染症に注意する…風邪などの感染症にかからないように日頃から体調管理に気を配りましょう。

 ④ストレスをうまく発散させる…自分なりのストレス発散法を見つけてできるだけ心をリラックスさせ、睡眠も十分にとるようにしましょう。適度な運動をしましょう。

 

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ご不明点がありましたら当院までお問い合わせくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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