きくクリブログ

2022.09.07更新

 手あれ(進行性指掌角皮症)について、よくある質問をまとめました。

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Q.手あれとは?

 

A.進行性指掌角皮症いわゆる手あれは、特に主婦、美容師、飲食店員、銀行員などによくみられる病気です。水仕事をよくしたり、紙幣をよく扱ったりするために、繰り返し指先に刺激が加わって起こるものと考えられています。

 主に利き手の親指、人差し指、中指の指先から発症し、皮膚が乾燥して剥がれ落ち(落屑)、さらに硬くなって(角化)ひび割れたり、指紋がなくなるなどの症状がみられます。

 そして、ひどくなると両手のてのひら全体にまで広がってしまいます。一般に、アトピー素因を持つ人に多く見られ、冬にひどくなりますが、夏にはよくなることが多いようです。

 

 

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Q.どうして手あれになるのでしょうか?

 

A.一般に、皮膚のうるおい(水分量)は皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれています。手、指では皮脂腺(皮脂を分泌する)が少なく、そのため皮脂膜も薄くなっています。

 そのかわり角質層が厚くなっていて、保護する役目を果たしています。その角質層も、石鹸や洗剤などを使って頻繁に水仕事をしたり、指先をよく使ったりしたあとにお手入れをしないで放っておくと、水分が失われやすくなります。

 そこへ、さらに指先に様々なものの摩擦刺激が加わると、厚い角質層は弾力性を失いひび割れてしまいます。ですから、手の刺激を少なくするような、普段からの心掛けが予防には大切です。

 

 

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Q.日常生活で心がけることは?

 

A.①お薬を正しく使いましょう。皮膚に潤いを与える塗り薬、また、かゆみや湿疹を抑える塗り薬や飲み薬などがあります。お薬は先生の指示をよく守り正しく使いましょう。

 ②刺激を避ける。木綿の手袋などを着用して、指先を直接刺激しないようにしましょう。また、水仕事の際にはその上からゴム手袋などを着用して、直接洗剤に触れないようにしましょう。

 ③手を大切に。手を使いすぎるのはよくありません。炊事、洗濯などの仕事を減らす工夫をし、できるだけ手に負担をかけないようにしましょう。

 ④手を洗いすぎない。何度も手を洗うと症状が悪化してしまいます。手を洗った後には、皮膚に潤いを与えるぬり薬を塗りましょう。

 

 

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何かご不明点がございましたら当院までお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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