きくクリブログ

2023.05.17更新

帯状疱疹についてまとめました

 

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◆帯状疱疹って?

帯状疱疹の特徴

身体の左右どちらか一方にぴりぴりと刺すような痛みとこれに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。この症状に由来して「帯状疱疹」という病名がつけられました。

帯状疱疹は身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら誰でも帯状疱疹になる可能性があります。

 

・はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは水ぼうそうとして発症します。

・水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでいます(潜伏感染)

・加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し帯状疱疹として発症します。

 

主な発症部位

・一般に身体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状にあらわれるのが特徴です。

・胸から背中にかけて最も多くみられ全体の半数以上が上半身に発症します。また顔面、特に眼の周囲も発症しやすい部位です。

 

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◆帯状疱疹の症状

・神経に沿って帯状にやや盛り上がった赤い斑点があらわれ、その後水ぶくれができます。水ぶくれの大きさは栗粒大~小豆大でウイルスが原因となる水ぶくれの特徴として中央部にくぼみがみられます。

・皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症が起こっているため、皮膚症状だけでなく強い痛みが生じます。

 

合併症

一般的な合併症として発熱や頭痛がみられることがあります。また顔面の帯状疱疹では角膜炎や角膜炎などを起こすことがあります。その他の合併症として、まれに耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などが生じることがあります。これをラムザイ・ハント症候群と呼びます。

 

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◆帯状疱疹の治療

・治療の基本は抗ヘルペスウイルス薬

治療は抗ヘルペスウイルス薬を中心に行われます。抗ヘルペスウイルス薬はウイルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚症状や痛みなどをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。さらに合併症や後遺症を抑えることも期待されます。また必要に応じて消炎鎮痛薬が使われたり痛みに対して神経ブロックという治療が行われることがあります。

・抗ヘルペスウイルス薬による治療に際して

抗ヘルペスウイルス薬の飲み薬は効果があらわれるまで2日程度かかります。服用してすぐに効果があらわれないからと言って服用量を増やしたり、途中でやめたりしないで指示通りに服用してください。

抗ヘルペスウイルス薬は発病早期に服用を開始するほど治療効果が期待できます。帯状疱疹の特長的な自覚したらできる限り早く医師にご相談ください。

 

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◆日常生活の注意

・できるだけ安静にしましょう

帯状疱疹は疲労やストレスが原因となり免疫力が低下したときに発症します。十分な睡眠と栄養を精神的・肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。

 

・患部を冷やさないようにしましょう

患部が冷えると痛みがひどくなります。患部は冷やさずにできるだけ温めて血行をよくしましょう。

 

・水ぶくれは破らないようにしましょう

水ぶくれが破れると細菌による感染が起こりやすくなります。細菌による化膿を防ぐためにも患部は触らないようにしましょう。

 

・小さな子供との接触は控えましょう

帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性があります。

 

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帯状疱疹は早期に適切な治療を行うことで症状を軽くし合併症や後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを減らす事ができます。帯状疱疹かなと思ったら早めに医師にご相談ください。

 

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投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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