きくクリブログ

2021.02.26更新

内視鏡検査(胃カメラ)について、よくある質問をまとめました。

 

Q.内視鏡検査とは?


A.電子スコープを消化器管(食道、胃、十二指腸、大腸など)に挿入して、各部の炎症・潰瘍・ポリープ・腫瘍などを詳しく観察する検査です。
また、ポリープや腫瘍などの生検、切除といった検査や治療を行うことができます。

 

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Q.検査をするにあたって、事前の注意事項はありますか?


A.内視鏡検査にあたり、医師での事前診察をお願いしています。基本的には、胃カメラの場合は1日前までの受診をお願いしております。(難しい場合はスタッフにご相談ください)

 

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Q.正しく診断するために、検査前日の注意事項はありますか?


A.夕食は、午後9時頃までに済ませてください。
 アルコールは控えめにしてください。
 早めに就寝してください。

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Q.検査当日の朝の注意事項はありますか?


A.朝食はとらないでください。
 歯磨き、少量の飲水は結構です。
 ガードルやコルセットをつけている場合、検査前に外しておいてください。
※服用されているお薬がある場合は、事前診察の際に医師にご確認ください。

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Q.検査当日の流れを教えてください。


A.ご予約の10分前には病院に着くように、受付を済ませてください。
 1.消泡剤を飲みます(胃の中をきれいにします)
 2.血管収縮薬を両方の鼻にスプレーします(鼻の粘膜の腫れや充血をとり、内視鏡の通りがよくなります)
 3.鼻腔に麻酔を行います(局所麻酔なので、眠くなりません)
 4.麻酔薬を塗った細くてやわらかいチューブを鼻から挿入します(鼻の痛みを防ぎ、内視鏡の通りをスムーズにします)
 5.通りの良い方の鼻から内視鏡を挿入します(検査は5~10分ほどです)
 6.検査結果や治療についての話を聞きます(すぐに帰宅できます)

 

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Q.検査後の注意事項はありますか?


A.咽頭麻酔の影響で飲み物を誤嚥する恐れがありますので、指定された時間までは飲食を避けるようにお願いします。検査終了後1時間は喉がしびれてむせこみやすくなります。
飲食を始める際は少量の水分を飲み、むせないか確認してから消化の良いものから少しずつ食事をしてください。

 

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Q.鎮静剤は使用しますか?


A.当院では検査への緊張やストレスを少しでも軽減して苦痛を少なくするために、検査中点滴による鎮静剤の使用が可能です。鎮静剤を使用することで、うとうとした状態で検査を受けることができます。(個人差あり)
検査終了後に鎮静剤の効果を打ち消す薬を入れるため、目が覚めやすくなります。
鎮静剤を使用する際は、眠気が続いたり判断力が低下する恐れがあるため、終日自転車・バイク・車の運転は避けてください。万が一、ご自身で運転してきてしまった場合は鎮静剤を使用することができません。公共機関を使ってご来院ください。

 

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Q.生検(組織検査)とは、どのようなものですか?


A.小さな早期がんは炎症との区別が難しく、その判断には組織の一部(数mm)を採取して、顕微鏡でその組織を詳しく調べる必要があります。
※生検時の出血を防ぐためお薬の種類によって休薬が必要になる場合があります。
※生検後は稀に出血をきたすことがあるため、2~3日は激しい運動・飲食・旅行は控えてください。生検(組織検査)の結果説明は2週間ほどかかるため、それ以降にご来院するようお願いいたします。

 

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Q.胃カメラでのピロリ菌検査について教えてください。


A.ピロリ菌の検査は保険適用になっております。ピロリ菌は萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの原や、胃がんの発がん因子と言われています。(胃がん患者の99%がピロリ菌に感染しています) 当クリニックでは感染が疑われる場合に、生検同様、胃の粘膜の一部を採取し検査を行っています。検査によってピロリ菌が見つかった場合は、除菌治療を行う事ができます。
詳しくはスタッフにお問い合わせください。

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2021.02.15更新

シダキュア(スギ花粉症のアレルゲン免疫療法)について、よくある質問をまとめました。

 


Q.シダキュアとは?

A.シダキュアは、スギ花粉症のアレルゲン免疫療法のお薬で、スギ花粉を原料とするエキスから作られています。
少量から服用することで体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状(スギ花粉症症状)を和らげます。服用開始前に、スギ花粉症の確定診断が必要です。
アレルギー症状の有無にかかわらず、毎日、長期間にわたり継続して服用する必要があります。

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Q.シダキュアによる治療では、どのような効果が期待されますか?

A.
  ・くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
  ・涙目、目のかゆみの改善
  ・アレルギー治療薬の減量
  ・QOL(生活の質)の改善

 

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Q.服用スケジュールを教えてください。

A.最初の1週間は2000JAU錠を、2週間目以降は5000JAU錠を1日1錠、長期間にわたり継続して服用します。
初回の服用は、スギ花粉が飛散していない時期に、医師の監督のもと行う必要があります。

 

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Q.服用上の注意事項はありますか?

A.服用前、および服用後2時間は激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けてください。(服用前に、これらを行った場合は十分に落ち着いてから服用してください)
舌の下にお薬を置き、1分間保持した後に飲み込んでください。
(舌の下に置くと、すぐ唾液で溶けてなくなりますが唾液はすぐに飲み込まずに1分間舌の下に保持してください。)
服用後5分間は、うがいや飲食をしないでください。

服用を中止する場合、自己判断で中止せず、必ず医師に相談してください。
また服用を長期に中断した後、再開する場合も医師に相談してください。

 

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Q.服用を正しくできなかったときは、どうすればよいですか?

A.誤って多く服用してしまったときは、直ちに吐き出してうがいをしてください。
翌日改めて前日の用量を服用してください。

1分間保持せず飲み込んでしまったときは、その日は再度服用しないでください。

服用し忘れたときは、その日のうちに気がついた場合は、その日の用量を服用してください。服用したか不確かな場合、その日は服用しないでください。

いずれの場合も、決してその日の分より多くを服用しないよう注意してください。

 

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Q.シダキュアの服用には、どのような副作用が考えられますか?

A.服用後少なくとも30分間、使用開始初期、スギ花粉が飛散している時期は特に注意が必要です。

主な副作用
  口の中の浮腫、かゆみ、不快感
  のどの刺激感、不快感
  耳のかゆみ など

重大な副作用としてショック、アナフィラキシーがあります。(詳しくは医師にご確認ください)

いずれの場合も異常が認められた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

 

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Q.スギ花粉飛散期の過ごし方は?

A.スギ花粉が飛散する時期は、シダキュア服用後に体調の変化が起こるおそれがありますので注意してください。スギ花粉症の症状がひどい場合、医師の指示に従い、アレルギー治療薬などを使用してもかまいません。
症状やお薬の使用状況をまとめ、受診時に医師に確認してもらいましょう。

 

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Q.スギ花粉の回避方法はありますか?

A.
  ・スギ花粉情報に注意する
  ・外出をなるべく避ける
  ・帰宅後はうがい、洗顔をし、鼻をかむ
  ・外出時にはマスクやメガネ、つるつるしたコートを着用する
  ・帰宅後、部屋に入る前に洋服や髪についた花粉をよくはらう
  ・洗濯物や布団は外に干さない
  ・部屋をこまめに掃除する

 

花粉症のアレルゲンは60種類以上あるといわれています。

花粉によって飛ぶ季節や地方は違いますが、アレルゲンとなる花粉が飛ぶ時期だけに症状が出ますので、その季節にはマスクなどをして避けるようにしましよう。

 

 

菊川内科皮膚科クリニックでは、血液検査により36項目のアレルゲン検査が可能です。

花粉以外にも、ダニやカビなどの吸収系アレルゲンと、

卵、牛乳、小麦、ソバなどの食物系アレルゲンが1度の検査で分かります。

詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2021.02.05更新

ピロリ菌について、よくある質問をまとめました。

 

 

Q.ピロリ菌とは、どんな菌ですか?

A.ピロリ菌は正式にはヘリコバクター・ピロリという細菌です。
ピロリ菌が胃・十二指腸潰瘍やがんなどの原因になっていることがわかっています。

 

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Q.ピロリ菌は、どうして胃の中で生きていられるのですか?

A.胃の中は胃酸が出ているため、通常の菌は死んでしまいます。ピロリ菌は特殊な酵素をもっており、アンモニアを発生して、胃酸から身を守っているため胃の中で生きることができます。

 

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Q.ピロリ菌は、どのような疾患を起こすのですか?

A.ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎は慢性活動性胃炎ともいわれ、胃粘膜に多数の白血球の浸潤を伴う胃炎です。

腹部や背中の痛み、不快感、胸やけ、吐き気を起こすことがあります。

ピロリ菌の感染自体は自覚症状のないことが多く、ほとんどの場合、胃痛や胃炎の症状があり検査をして初めて感染に気付くことが多くあります。

 

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Q.ピロリ菌を放っておくとどうなりますか?

A.消化性潰瘍・胃MALTリンパ腫・機能性ディスペプシア(FD)・胃ポリープ・特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を引き起こし、萎縮性胃炎を経て一部は胃がんを引き起こすことがあります。

ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に除菌での保険適用が拡大されたので胃がんを含む、ほとんどの疾患を抑制できる可能性があります。

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Q.ピロリ菌はどのように感染するのですか?

A.どのように感染するか、はっきりとわかっていませんが、口から感染するのが大部分であると考えられています。衛生環境と関連していることが報告されていて、感染する機会は減ってきていると考えられています。

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Q.ピロリ菌は十二指腸潰瘍と関係があるのですか?

A.ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されています。胃・十二指腸潰瘍の患者さんでピロリ菌を検査すると、約90%の患者さんがピロリ菌に感染していて、ピロリ菌が原因になっていることがわかっています。

ピロリ菌がいる場合には潰瘍の治療をしても再発する可能性が高くあります。
ピロリ菌を除菌することで胃・十二指腸潰瘍の再発率は著しく低下することが認められています。

 

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Q.ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍の他にどのような悪さをするのですか?

A.代表的なものとしては胃がんとの関連性が指摘されています。感染している人と感染していない人では、ピロリ菌に感染している人の方が、胃がんの発生するリスクが高いと言われています。
胃がん・萎縮性胃炎などに加え、消化器以外の疾患でも血小板減少性紫斑病・貧血・蕁麻疹などとの関連が示唆されています。

 

 

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Q.ピロリ菌は胃MALTリンパ腫と関連があるのですか?

A.胃MALTリンパ腫は胃に発生する悪性度の低いリンパ腫という病気です。胃MALTリンパ腫の患者さんの多くはピロリ菌に感染しており、感染による慢性胃炎が原因であることがわかっています。国際的なガイドラインにおいても、ピロリ菌の除菌が第一選択の治療法で、ピロリ菌の除菌により60~80%が改善します。改善した場合の長期予後は良好です。

 

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Q.ピロリ菌の検査はどのようにするのですか?

A.内視鏡検査を伴う方法
・培養法(ピロリ菌を培養します)
・迅速ウレアーゼ法(ピロリ菌がもつウレアーゼの働きでつくられるアンモニア(NH3)の有無を調べます)
・組織鏡検法(顕微鏡でピロリ菌がいるかどうか調べます)

  内視鏡検査を伴わない方法
・尿素呼気試験法(呼気を採取して調べる方法です。ピロリ菌のもつウレアーゼの働きで作られる二酸化炭素の量を調べます)
・抗体測定法
・抗原測定法

 

 

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Q.早期胃がんで内視鏡的治療をした後に除菌治療をすると、どのようなメリットがありますか?

A.早期胃がんで内視鏡的治療を受けた患者さんの予後は良好です。しかし健康的な人と比べると、胃がんの再発リスクは高いとされています。
ピロリ菌は発がんリスク因子の一つのため、ピロリ菌に感染している早期胃がんで内視鏡的治療を受けた患者さんに除菌を行うことにより、3年間のフォローで胃がんの発生が約1/3に抑制され、再発を予防する効果があります。

 

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Q.ピロリ菌の除菌治療はどのようにするのですか?

A.2種類の抗生物質と胃酸を抑えるお薬の3種類のお薬を、朝と夕方の1日2回1週間しっかりと飲むことで約70~80%の患者さんはピロリ菌を除菌できます。
1回目の除菌治療で除菌が出来なかった場合には、お薬を変えて再度除菌治療を行うことが可能です。2回目の除菌治療では約90%の患者さんで除菌ができます。
除菌が成功したかどうかは除菌治療終了後4週間以上あけて検査をすることでわかります。

 

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Q.除菌治療による副作用は、どのようなものがありますか?

A.いずれも除菌治療時の一時的なものであると考えられていますが、下痢・軟便・味覚異常・肝機能の検査値が上がることがあります。

 

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Q.除菌治療後に生じる問題はありますか?

A.ピロリ菌の除菌が成功した患者さんのうち少数の方に逆流性食道炎が起こることが報告されています。これはピロリ菌の除菌によって低下していた胃酸の分泌が正常に戻ることによって起こることが考えられますが、一時的・軽微な場合が多く治療が必要となるケースは稀です。

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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