脱水症と熱中症についてまとめました
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脱水とはカラダから水と電解質(塩分など)を失うこと
私たちのカラダの半分以上は水分でできています。この水分は「体液」と呼ばれカラダにとって大切な役割を担っています。
◆体液は主に「水」と電解質(塩分など)」でできています。
・体液の働き
1,体温調節
2,カラダに必要な栄養素や酸素を運び込む
3,カラダに不要な老廃物を運び出す
◆年齢によって体液の割合は異なります
新生児→80%、小児→70%、成人→60%、高齢者→50%
◆体重の2%以上の体液が失われると脱水症に陥ります
現れる症状→微熱、口渇感、体重減少、尿や発汗の減少
・脱水の度合いは体液が失われることによる体重減少の割合により3段階に分けられます。
軽度
→2%以上~5%未満、1.0キロ以上~2.5キロ未満
中等度
→5%以上~10%未満、2.5キロ以上~5.0キロ未満
重症
→10%以上、5.0キロ以上
・様々な臓器に異変が生じやすくなります
脳→めまい、立ち眩み、集中力、記憶力の低下、頭痛、意識消失、けいれん
消化器→食欲低下、悪心、嘔吐、下痢、便秘
筋肉→筋肉痛、しびれ、まひ、こむら返り
脱水とは単なる水の不足ではなくカラダから電解質(塩分など)も同時に失われた状態のことなんです。
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◆子供と高齢者は特に要注意
子供や高齢者は脱水症になりやすいと言われています。リスクが高い理由を3つにまとめました
m・子供が脱水症になりやすい3つの理由
1,成長期は水分を多く必要とし水分の出入りが激しい
2,体重あたりの不感蒸泄が大人と比べて多い
3,汗をかく機能や腎臓の機能が未熟である
・高齢者が脱水症になりやすい3つの理由
1,体液をためるタンク(筋肉)が少ない
2,飲んだり食べたりする量が減っている
3,のどの渇きや暑さに気が付きにくくなる
子供や高齢者は脱水症になりやすいと心得て、日頃からささいな変化を見逃さないようにしたいですね。
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◆脱水症のサインを見逃さないで!
脱水症になるとカラダに様々な変化があらわれます。体調不良に加え次のサインがあったら脱水症を疑いましょう。
1,原因不明の体温上昇 2,急激な体重減少 3,高齢者で食事の時以外に水分摂取をしていないことに加え疲労感・倦怠感がある
※7日以内に4%を超える体重減少が起こる
・40キロの方 1.6キロ以上の減少
・50キロの方 2.0キロ以上の減少
・60キロの方 2.4キロ以上の減少
高齢者の尿の色は脱水症でも濃くならないことがあるので注意
誰でもできる脱水症のチェック方法
1握手してみる
→手が冷たければ疑わしい
脱水症になると血液は生きていくうえで重要な臓器に集まります。そのため手足等には血液がいかず冷たくなります。
2,ベロを見せてもらう
→乾いていたら疑わしい
脱水症になると口の中のつばが減少していきます。ベロの表面も乾いてきます。
3,皮膚をつまんでみる
→皮膚がつままれた形から3秒以上戻らなかったら疑わしい
皮膚には水分がたくさん含まれていて弾力性がありますが脱水症では水分が減り弾力性もなくなります。
4,親指の爪の先を押してみる
→赤みが戻るのに3秒以上かかれば疑わしい
指先は血管が細いので変化が出やすい部分です。
5,わきの下を確認する
→乾いていたら疑わしい
通常わきの下は汗による潤いがあります。脱水症になると汗が出なくなりわきの下が乾燥します。
ちょっとおかしいなと感じたらチェックしてみましょう。
これらのような症状があるときに体調不良が見られたらお医者さんに相談しましょう。
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何かご不明点がございましたら当院までお問い合わせください。
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