アレルギー性鼻炎について、よくある質問をまとめました。
Q.アレルギー性鼻炎が起こる理由は何ですか?
A. アレルギーの原因物質(アレルゲン)が鼻に入ると身体の中に抗体がつくられ、鼻の粘膜表面にある肥満細胞につきます。再びアレルゲンが入ると抗体が反応して刺激を受け取り、細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出されて神経や血管などに働きかけ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどを引き起こします。
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Q.アレルギー性鼻炎の症状はどのようなものですか?
A. 発作的に繰り返し起こるくしゃみ、多量の鼻水、鼻づまりが3大症状となります。そのほか、眼や鼻のかゆみ、寒気や頭痛を伴うことがあります。
アレルギー性鼻炎は、原因物質や好発時期により通年性と季節性の2つのタイプに分けられます。
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Q.通年性アレルギー性鼻炎の原因はどのようなものですか?
A.通年性アレルギー性鼻炎の原因の多くは、ハウスダストやダニ(ヒョウダニ)です。最近ではペットのアレルギーなどもみられます。
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Q.季節性アレルギー性鼻炎の原因はどのようなものですか?
A.季節性アレルギー性鼻炎の原因のほとんどは花粉です。季節や地域により1年を通して様々な植物の花粉が飛散します。
いつ頃、どんな花粉が飛散するのか、あらかじめ知っておくことが大切です。
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Q. アレルギー性鼻炎の治療法は、どのようなものがありますか?
A. アレルゲンの除去と回避は、もっとも大切であり、できるだけ気を付けましょう。
鼻炎のタイプや重症度を考慮して
薬物療法は症状や年齢、ライフスタイルに合わせて行います。
アレルゲン免疫療法は、アレルゲンのエキスを体内に入れて体質を変えていく方法で、2~3年以上の継続治療と注意深い観察が必要です。
詳しくは、医師にご相談ください。
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Q.アレルゲンの除去と回避方法は、どのようなことに気をつければよいですか?
A. 年性アレルギー性鼻炎の場合…ハウスダストやダニを除去するために室内の掃除や寝具類の洗濯などが重要です。ダニを減らすため、除湿器を用いて室内の湿度を低く保ちます。ペットのアレルギーに対しては飼育しないことが一番ですが、難しい場合はペットを清潔に保ち、できるだけ接触を避けます。
季節性アレルギー性鼻炎の場合…花粉情報を利用して飛散の多い時の外出を控えます。外出時はマスクを着用し、帰宅時はうがいをするなど、できるだけ花粉を吸入しないための対策を立てましょう。
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Q. 合併症はどのようなものがありますか?
A. アレルギー性鼻炎により生じた鼻腔内の炎症などに伴い福鼻腔炎を合併すると、鼻づまりや鼻水などの症状がなおりにくくなることがあります。特に鼻づまりの症状が強くなると、副鼻腔炎の治療を同時に行う必要があります。
アレルギー性鼻炎と気管支喘息の合併は、特に小児に多くみられます。両者は互いに影響を及ぼし合い、アレルギー背鼻炎が悪化すると気管支喘息も悪化します。
特にスギ花粉飛散期に症状の悪化が知られているため、注意が必要です。
アレルギー結膜炎は、特に季節性アレルギー性鼻炎に合併するため、花粉症に伴い眼のかゆみや涙、充血、目やになどを生じることがあります。花粉症の人はコンタクトレンズを避けて眼鏡をかけるようにしましょう。
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Q. 抗ヒスタミン薬の服用で注意することはありますか?
A. 抗ヒスタミン薬を服用すると、自分でも気づいていない集中力や判断力、作業能率の低下がみられる場合があります。眠気やだるさを自覚していなくても、自動車の運転が不安定になったり、勉強や仕事への集中力が低下している場合があります。これは、抗ヒスタミン薬が脳内のヒスタミンの動きを抑えるために起こると考えられていますが、薬の種類や個人の体質によってその起こりやすさには差があります。自動車の運転など気になる方は医師にご相談ください。