きくクリブログ

2025.10.22更新

ここ最近急に寒くなってきましたねshun

インフルエンザの流行も始まる時期です。

また乾燥による肌トラブルも増えますので、充分に気をつけていきましょうihiheart

 

菊川内科皮膚科クリニックが属する医療法人社団 俊爽会では、年間を通して患者様の健康意識を高め、

健康寿命を伸ばしていただくための取り組みを行っています!

11月の取り組みについてのお知らせです。

 

 

【11月の取り組み内容】

11月の取り組みは『健康診断・腹部エコー検査』です!

 

flower腹部エコー検査flower

超音波(エコー)とは、人間の耳で聞くことのできない高い周波数の音のことをいいます。
超音波検査とは、超音波のもつ、一定方向に直進し、何かにぶつかると反射する性質を利用し、身体の内部を映像化して診断する検査のことです。
当院で行っている腹部エコー検査は、腹部内臓の状態や異常を評価するために非常に有用な検査です。肝臓・胆のう、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱などを確認します。

 

エコー

 

 

flower健康診断flower

定期的な健康診断は、健康状態の把握や早期発見、健康リスクの管理に役立ちます。
自覚症状のない時から病気を早期発見できると、早期治療を行い病気の進行を止めることもできます。
健康を維持し、より健康的な生活を送るために、定期的な健康診断を受けましょう。

当院で行っている健康診断については、☆こちら☆のページを参考にしてくださいnote2

健診のメニューやオプション・価格などについて掲載しております。
健康診断は予約優先となります。ただし当日の空き状況、コース内容によってはご案内が可能な場合がございますのでお電話にてお問い合わせください。

 

健康診断

 

検査技師の勤務日にのみ、検査可能となっております。

 

 

小さな気づきが、大きな一歩!

身近なクリニックで、一緒に始めよう!

健康意識改革( ̄▽+ ̄)

 

 

 

 健康や病気について学べるクリニック

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニック

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.10.20更新

秋の季節になりましたねgya

美味しいものがたくさんありますが、ノロウィルスはとても辛いですshun

今回のブログではノロウィルスについてお伝えしますglitternote2

 

butterflyノロウィルスとは?

ノロウィルスは、私たちのお腹(小腸)の中で増える、とても小さなウィルスです。

冬場(主に11月~2月頃)に流行し、「感染性胃腸炎」や「食中毒」の主な原因となります。

このウィルスのいちばんの特徴は、なんといっても「感染力の強さ」です。

ほんの少しのウィルスが体の中に入るだけで感染してしまうため、ご家族の誰かがかかると、

あっという間に家庭内に広がってしまうことも少なくありません。

 

butterfly症状の特徴

ノロウィルスに感染すると、平均して1日~2日(24~48時間)の「潜伏期間」を経て、次のような症状が突然現れます。

・突然の吐き気、嘔吐(おうと)

・下痢(水のような便)

・腹痛(お腹がシクシク痛む、差し込むような痛みなど)

・発熱(37℃~38℃程度のことが多いですが、高熱になることもあります)

これらの症状は、健康な大人であれば、通常1~2日ほどで自然に落ち着いてくることがほとんどです。

ただし、症状が治まった後も、1週間~長いと1ヶ月ほどは便の中にウィルスが排出され続けることがあるため、注意が必要です。

 

butterflyノロウィルスが起こる原因

ノロウィルスの感染経路は、ウィルスが「口から入る」こと(経口感染)です。

主な原因は、大きく分けて2つあります。

食品からの感染(食中毒) ウィルスに汚染された二枚貝(カキ、アサリ、シジミなど)を、生や、加熱が不十分な状態で食べた場合に起こります。

人からの感染(二次感染)

・接触感染: 感染した人の便や吐しゃ物に直接触れたり、ウィルスが付着したドアノブや手すりなどに触れたりした後、その手で口に触れることで感染します。

・飛沫(ひまつ)感染・塵埃(じんあい)感染: 感染した人の吐しゃ物や便が乾燥すると、細かな粒子となって空気中に舞い上がることがあります。これを吸い込むことでも感染します。

 

butterflyノロウィルスの種類

実は、ノロウィルスにはたくさんの「遺伝子の型(タイプ)」があります。インフルエンザにA型やB型があるように、

ノロウィルスにも多くの種類が存在するのです。 そのため、一度ノロウィルスにかかって免疫ができたとしても、別の型のノロウィルスには感染してしまう可能性があります。

「去年もかかったから大丈夫」というわけにはいかず、毎年注意が必要になるのです。

 

butterflyノロウィルスの発生部位ごとの特徴

・食品(主に二枚貝)を介する場合: ノロウィルスは、海水中などに存在することがあります。

二枚貝は大量の海水を取り込んでプランクトンなどを食べるため、その際にウィルスも一緒に取り込み、内臓(中腸腺)に蓄積してしまうことがあります。

貝自身はノロウィルスで病気になるわけではありませんが、私たちがそれを食べることで感染してしまいます。

・人を介する場合(二次感染): こちらが非常に多い感染経路です。感染した人の吐しゃ物や便には、目には見えないほど大量のウィルスが含まれています。

例えば、トイレの後で手を洗うのが不十分だったり、吐しゃ物の処理がうまくできなかったりすると、手や周囲の環境にウィルスが広がってしまいます。

ノロウィルスは乾燥にも強いため、カーペットなどで乾燥したウィルスが舞い上がり、感染が広がるケースも多く報告されています。

 

butterflyノロウィルスを引き起こす主な疾患

ノロウィルスに感染することで引き起こされる主な病気は**「感染性胃腸炎」です。食中毒として扱われることもあります。

ほとんどの場合は数日で回復に向かいますが、特に小さなお子様やご高齢の方、もともと持病がある方などは、注意が必要です。

嘔吐や下痢が続くと、体から水分と電解質(塩分やカリウムなど)が失われ、「脱水症状」を引き起こしやすくなります。

脱水症状がひどくなると、ぐったりして元気がなくなったり、場合によっては入院が必要になったりすることもあります。

 

butterflyノロウィルスを和らげるために自分でできる対処法は?

1. 水分補給(脱水予防)

嘔吐や下痢が続くと、体は水分不足になります。一度にたくさん飲むと吐き気を誘発してしまうため、**「こまめに、少しずつ」**が鉄則です。

おすすめは、体に吸収されやすい「経口補水液」です。もし無ければ、スポーツドリンクや湯冷まし、麦茶などでも構いません。

吐き気が強い時は無理をせず、症状が少し落ち着いてから、スプーン1杯程度から試してみましょう。

2. 食事

無理に食べる必要はありません。食欲が出てきたら、おかゆや、やわらかく煮込んだうどん、すりおろしたりんごなど、お腹にやさしい(消化の良い)ものから始めましょう。

3. 感染を広げないための対処(二次感染の予防)

もしご家族が吐いてしまったら、その処理には細心の注意が必要です。

アルコール消毒はノロウィルスには効きにくいとされています。

必ず使い捨ての手袋、マスク、エプロン(無ければゴミ袋で代用)を着用します。

吐しゃ物はペーパータオルなどで静かに拭き取り、すぐにビニール袋に入れて口を縛ります。

拭き取った後は、家庭用の塩素系漂白剤を薄めた液で、床や周囲を浸すように拭き取り、その後水拭きします。

手洗いは、石鹸を使って30秒以上かけて指の間や手首まで丁寧に洗い、流水でしっかり流しましょう。

 

butterfly受診をした方が良い場合は?

水分がまったく摂れない、または飲んでもすぐに吐いてしまう

・ぐったりしていて元気がない、意識がもうろうとしている

・尿の量が極端に少ない、または半日以上出ていない

・唇がカサカサに乾いている、泣いても涙が出ない(お子様の場合)

・嘔吐や下痢が3日以上続いている

・血便(便に血が混じる)が出る

・お腹の痛みがだんだん強くなる

 

butterflyどのような検査が必要で、何を調べる?

医療機関では、必ずしも全員に検査が行われるわけではありません。

流行状況や症状から、医師が「ノロウィルスによる胃腸炎の可能性が高い」と判断することが多いためです。

 

butterflyどのような診断と治療が行われるの?

周り(家族、職場、学校など)に同じような症状の人はいませんか?

症状が出る前に、何か思い当たる食べ物(特にカキなど)を食べましたか?

その後、お腹の音を聞いたり(聴診)、お腹を押さえて痛みの場所や強さを確認したり(触診)といった診察が行われます。

問診や診察、必要に応じて行った検査の結果から「ノロウィルス感染症」と診断されます。

前述のとおり、ノロウィルスに直接効くお薬はないため、治療はつらい症状を和らげる「対症療法」となります。

 脱水症状がひどいと判断された場合は、点滴(輸液)で直接体に水分や電解質を補給する処置が行われます。

 

butterfly最後に…

ノロウィルスは、突然のつらい症状で心も体も疲弊させてしまう病気です。しかし、ほとんどの場合は数日で回復に向かいます。

もし感染してしまったら、焦らずに「水分補給」を第一に考えて、ゆっくりと休んでください。

そして、ノロウィルスは「予防」がとても大切です。流行シーズンは特に、「食事の前」「トイレの後」の石鹸による丁寧な手洗いを徹底しましょう。

食品、特に二枚貝は中心部までしっかり(85℃~90℃で90秒以上)加熱することを心がけてください。 正しい知識で対処して、つらい冬の感染症を乗り切りましょう!!

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.20更新

「あれ?これってどうなの?」健康診断で「再検査」と言われたあなたへ

「健康診断、今年も無事に終わった!」とホッとしたのも束の間、

「再検査が必要です」という結果通知を見て、ドキッとした方はいませんか?

「何かの病気かな…」「忙しいし、また今度でいいか…」と、

つい不安になったり、後回しにしてしまったりすることもあるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

この「再検査」は、決して怖いものではありません。

むしろ、ご自身の体からの大切なサインであり、

健康を改めて見つめ直すための貴重なチャンスなのです。

当院では、そんな患者様の不安な気持ちに寄り添いながら、

一人ひとりに合った健康サポートをさせていただいています。

今日は、特に健康診断で指摘されやすい項目の一つ「高血圧」を例に、再検査の重要性や、

ご自身の健康を守るためのヒントをお伝えします。

 

 

高血圧って、そもそも何?

血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管の壁にかける圧力のことです。

血圧は、心臓が収縮して血液を送り出すときの「上の血圧(収縮期血圧)」と、

心臓が拡張して血液を取り込むときの「下の血圧(拡張期血圧)」で表されます。

高血圧とは、この血圧が慢性的に高い状態を指します。

イメージしてみてください。水道のホースから勢いよく水を出すと、ホースに大きな圧力がかかりますよね。

体の中でも同じように、高い圧力がかかり続けると、血管に負担がかかり、血管の壁が傷ついて硬くなったり、弾力性を失ったりしてしまいます。

 

 

高血圧を放っておくとどうなるの?

「血圧が高いって言われても、自覚症状もないし、別に大丈夫じゃない?」そう思われる方もいるかもしれません。

しかし、高血圧は「サイレントキラー(沈黙の暗殺者)」とも呼ばれ、

自覚症状がないまま、じわじわと体をむしばんでいきます。

放置すると、心臓や脳、腎臓などの大切な臓器に大きな負担がかかり、

以下のような命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。

 

explosion心臓の病気

・心筋梗塞

・心不全

 

explosion脳の病気

・脳卒中(脳梗塞、脳出血など)

 

explosion腎臓の病気

・腎臓病

 

健康診断で「高血圧」を指摘された場合は、症状がなくても必ず医療機関を受診し、ご自身の体の状態を詳しく知ることが大切です。

 

 

高血圧を引き起こす主な原因と自分でできる対処法

高血圧の原因は様々ですが、食生活(塩分の摂りすぎなど)、

運動不足、肥満、ストレス、喫煙、過度の飲酒といった生活習慣が深く関わっていることが多いです。

では、日常生活の中で、血圧を安定させるためにできることは何でしょうか?

 

dire食生活の見直し

麺類の汁を全部飲まない、漬物や加工食品を控えめにするなど、塩分を減らす工夫をしましょう。

また、野菜や果物に含まれるカリウムは、余分な塩分を体の外に出してくれる働きがあります。

 

dire適度な運動

無理のない範囲で、毎日少しずつ体を動かす習慣をつけましょう。

ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動は、血圧を下げる効果が期待できます。

 

dire質の良い睡眠とストレスケア

睡眠不足やストレスも血圧を上げる原因になります。

ゆっくりお風呂に入ったり、趣味の時間を作ったりして、心と体をリラックスさせる時間も大切にしてください。

 

 

健康診断で指摘されたら、ご相談ください

「再検査に行きたいけど、どこのクリニックに行けばいいかわからない…」そんなお悩みをお持ちの方、ぜひ当院にご相談ください。

当院は消化器内科を専門としていますが、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病にも幅広く対応しています。

健康診断の結果を持ってきていただければ、数値が意味することや、なぜ再検査が必要なのかを丁寧に、わかりやすくご説明します。

また、必要に応じて、より詳しい検査や、今後の治療計画について一緒に考えていきます。

 

 

最後に…

ご自身の体は、かけがえのない大切なものです。

健康診断で「再検査」と言われたら、それは「自分の健康に目を向ける最高のチャンス」だと思って、ぜひ一歩踏み出してみてください。

「もしかして?」と思うことがあれば、自己判断で済ませずに、いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.16更新

はじめに…

「なんだか体がだるいな」「熱はないけど、お腹の調子が悪い…」

そんなふうに、夏の体調不良を感じたことはありませんか?

「夏風邪」という言葉はよく聞きますが、実は冬の風邪とは少し違う、厄介な特徴を持っているんです。

今回のブログでは、意外と知らない夏風邪の正体と、ご自身や大切なご家族を守るためのヒントをお届けします。

 

 

夏風邪とは?

夏風邪は、その名の通り夏に流行しやすい風邪の総称です。

冬の風邪がインフルエンザウイルスやライノウイルスなどによって引き起こされることが多いのに対し、

 

夏風邪は主にエンテロウイルスやアデノウイルスといった、高温多湿の環境を好むウイルスが原因となります。

これらのウイルスは、口から入って腸内で増殖し、全身にさまざまな症状を引き起こすのが特徴です。

 

症状の特徴

夏風邪の症状は、冬の風邪と比べて少し変わった出方をすることがあります。

 

喉の痛み、発疹、口内炎

ヘルパンギーナという夏風邪では、喉の奥に水ぶくれができたり、口の中が痛くなったりします。

 

高熱、喉の痛み、目の充血

アデノウイルスが原因の咽頭結膜熱(プール熱)では、発熱や喉の痛みに加えて、目の症状が強く出ることがあります。

 

発熱、発疹、手足の水ぶくれ

手足口病では、その名の通り手や足、口の中に水ぶくれや発疹が出ることが多いです。

 

さらに、これらの症状に加えて、下痢や腹痛といった消化器症状を伴うことが多いのも夏風邪の特徴です。

 

 

夏風邪が起こる原因

夏風邪のウイルスは、冬の風邪のウイルスとは異なり、高温多湿な環境を好みます。

私たちの体は、暑さで体力が低下したり、冷房の効いた部屋と外気との温度差で自律神経が乱れたりすることで、免疫力が下がりやすくなります。

また、冷たい飲食物を摂りすぎることで胃腸の働きが弱まり、ウイルスの侵入を防ぐ力が低下することも、夏風邪を引き起こす原因となります。

 

 

夏風邪の種類と引き起こす主な疾患

夏風邪を引き起こす代表的な疾患は以下の3つです。

 

burnヘルパンギーナ

エンテロウイルスが原因。

乳幼児に多く見られ、急な発熱と喉の奥にできる水ぶくれが特徴です。

 

burn咽頭結膜熱(プール熱)

アデノウイルスが原因。高熱や喉の痛み、目の充血などが主な症状です。

 

burn手足口病

エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因。

手や足、口の中に水ぶくれや発疹ができます。

 

 

夏風邪を和らげるために自分でできる対処法は?

夏風邪にかかってしまったら、まずはゆっくりと体を休めることが大切です。

 

十分な睡眠と休息

免疫力を回復させるために、質の良い睡眠をとりましょう。

 

水分補給

脱水症状を防ぐため、こまめに水分を摂ってください。経口補水液なども有効です。

 

消化の良い食事

胃腸に負担をかけない、おかゆやうどんなどの消化の良いものを食べましょう。

 

冷房の適切な利用

部屋を冷やしすぎず、体温調節がしやすいようにしましょう。

 

 

受診をした方が良い場合は?

多くの場合、夏風邪は自然に治癒しますが、以下のような場合は速やかに医療機関を受診してください。

 

・高熱が数日続く、または急激に高熱になった

・水分が摂れず、脱水症状の兆候がある(尿の量が極端に少ないなど)

・ひどい頭痛や吐き気、意識がもうろうとするなど、普段と違う症状が出た

・腹痛や下痢がひどく、日常生活に支障をきたしている

 

 

どのような診察が行われるの?

当クリニックにご来院いただいた際は、まず問診を行います。

発熱の有無、喉や腹部の症状、その他気になることなどを詳しくお伺いします。

必要に応じて、喉の奥の様子を確認したり、お腹を触診したりすることもあります。

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

ほとんどの夏風邪は問診と視診で診断が可能ですが、重症化の恐れがある場合や、他の病気が疑われる場合は血液検査を行うこともあります。

血液検査では、炎症の度合いやウイルスの種類を調べることで、より正確な診断につながります。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

夏風邪の治療は、症状を和らげるための対症療法が中心となります。

熱を下げる薬、喉の痛みを抑える薬、下痢を止める薬などを処方します。

当クリニックは消化器内科として、特に腹痛や下痢といった消化器症状に対して専門的な知見を持っております。

腸内環境を整える薬など、患者様の症状に合わせた適切な治療法をご提案します。

 

 

最後に…

いかがでしたでしょうか?

今回のブログで、夏風邪が冬の風邪とは少し違うこと、そしてその原因や対処法について、ご理解いただけたかと思います。

「たかが風邪」と安易に考えず、ご自身の体の声に耳を傾けることが、健康な毎日を送るための第一歩です。

何か気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

地域のかかりつけ医として、皆さんの健康を全力でサポートさせていただきます。

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.09更新

春の訪れとともに、くしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされている方も多いのではないですか?

実は、花粉は鼻や目だけでなく、大切なお肌にも影響を与えることがあります。

「なんだか肌がピリピリする」「かゆみや赤みが気になる」と感じるその症状、もしかしたら花粉皮膚炎かもしれません。

今回は、そんな花粉皮膚炎について、その正体や原因、そしてご自宅でできる優しいケア方法まで、やわらかく解説していきますihi

 

花粉皮膚炎とは?

花粉皮膚炎は、その名の通り、花粉が原因で起こるお肌の炎症のことです。

花粉症というと、鼻炎や結膜炎がよく知られていますが、花粉がお肌に付着することでアレルギー反応が起き、

かゆみや赤み、かぶれなどの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

 

症状の特徴

・かゆみ: 特に顔や首など、花粉が直接触れやすい部分にかゆみが出やすいです。

・赤み・発疹: お肌が赤くなったり、小さなブツブツとした発疹ができたりします。

・カサつき・乾燥: お肌のバリア機能が低下し、乾燥してカサカサしたり、粉をふいたりすることがあります。

・ヒリヒリ感: お肌が敏感になり、いつも使っている化粧品や紫外線などが刺激となって、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。

 

花粉皮膚炎が起こる原因

肌のバリア機能の低下: 冬から春にかけては空気が乾燥しやすく、お肌のうるおいが失われがちです。

乾燥したお肌はバリア機能が低下しているため、外部からの刺激に弱くなっています。

花粉によるアレルギー反応: バリア機能が低下したお肌に花粉が付着すると、花粉を異物とみなし、免疫システムが過剰に反応して炎症を起こしてしまいます。

 

花粉皮膚炎の種類

・接触性皮膚炎(かぶれ): 花粉が付着した部分に直接的に症状が現れるタイプです。

・アトピー性皮膚炎の悪化: 元々アトピー性皮膚炎をお持ちの方が、花粉によって症状が悪化するタイプです。

・蕁麻疹(じんましん): 花粉を吸い込んだり、触れたりすることで、皮膚が赤く膨らんでかゆみを伴う発疹が出るタイプです。

 

花粉皮膚炎の発生部位ごとの特徴

・顔: 目や口の周り、頬などが赤くなったり、カサついたりします。

・首: 襟元から花粉が入り込み、赤みやかゆみが出ることがあります。

・まぶた: まぶたの皮膚は非常に薄いため、腫れたり、かゆみが強くなったりしやすいです。

 

花粉皮膚炎を引き起こす主な疾患

花粉皮膚炎は、アトピー性皮膚炎と症状が似ているため、区別が難しいことがあります。

元々アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、花粉の季節に症状が悪化する「季節性アトピー性皮膚炎」という状態になることもあります。

 

花粉皮膚炎を和らげるために自分でできる対処法は?

・花粉を避ける: 外出時にはマスクや眼鏡、帽子を活用し、帰宅したら玄関先で衣類や髪についた花粉を払い落としましょう。

・やさしいスキンケア: ゴシゴシこすらず、たっぷりの泡でやさしく洗顔します。洗顔後は、刺激の少ない化粧水やクリームで、しっかり保湿をしましょう。

・室内の環境を整える: 空気清浄機を活用し、窓を開ける際は短時間にしましょう。

 

受診をした方が良い場合は?

・かゆみや赤みが強く、市販薬では治まらない場合。

・症状が広範囲に及んでいる場合。

・日常生活に支障をきたすほどつらい場合。

 

どのような診察が行われるの?

皮膚科では、まずお肌の状態を丁寧に診察し、問診で症状やこれまでの経緯などを詳しく聞きます!

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

必要に応じて、血液検査や皮膚アレルギー検査(パッチテストなど)を行い、花粉に対するアレルギー反応の有無や、

原因となる花粉の種類を調べることがあります。

 

どのような診断と治療が行われるの?

・外用薬(塗り薬): 炎症を抑えるためのステロイド外用薬や、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬などが処方されます。

・内服薬: 症状が強い場合は、かゆみを抑えるための抗アレルギー剤などが処方されることがあります。

 

最後に…

花粉の季節は、お肌にとっても辛い時期かもしれません。でも、大切なのは「どうすればお肌を守れるか」を知ることですheart

今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身のお肌と向き合い、やさしくケアしてあげてくださいね!

つらい時は無理をせず、いつでも当院に頼ってくださいheart3あなたのお肌が、この季節を心地よく過ごせるよう、応援していますglitter

 

もしお肌のことで何か気になることがあれば、どうぞお気軽に菊川内科皮膚科クリニックへお越しください。

 

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.09更新

「食物アレルギー」と聞くと、身近に感じる方も多いのではないでしょうかehe

特に、食べることが大好きなお子様がいらっしゃるご家庭では、不安に思われることもあるかもしれません。

今回は、食物アレルギーについて、その基礎知識から日々の生活でできる対処法まで、

患者様の不安な気持ちに寄り添いながら、お伝えできればと思います!!

もし、ご自身やご家族が食物アレルギーかもしれない、とお悩みでしたら、ぜひこの記事を読んでみてくださいgya

 

食物アレルギーとは?

食物アレルギーとは、特定の食物を食べることで、本来は体を守るための免疫反応が、

自分の体を攻撃してしまうことで起こる様々な症状のことです。

通常、食べ物は消化・吸収されて栄養になりますが、アレルギーを持つ方にとっては、特定の食べ物が「異物」とみなされてしまい、

免疫システムが過剰に反応してしまうのです。この反応が、蕁麻疹(じんましん)やかゆみ、呼吸困難など、様々なつらい症状を引き起こします。

 

症状の特徴

食物アレルギーの症状は、原因となる食物を摂取してから比較的早く現れることが特徴です。多くの場合、数分から2時間以内に症状が出ることが知られています。

症状の現れ方には個人差がありますが、主な症状としては以下のようなものがあります。

・皮膚の症状:全身の蕁麻疹、かゆみ、赤み

・呼吸器の症状:くしゃみ、鼻水、咳、息苦しさ

・消化器の症状:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢

・目の症状:目の充血、かゆみ

 

食物アレルギーが起こる原因

・遺伝的要因:ご両親やご兄弟にアレルギーを持つ方がいる場合、アレルギーを発症しやすい傾向があると言われています。

・環境的要因:食生活の変化や、腸内環境の乱れなどがアレルギーの発症に関わっていると考えられています。

 

食物アレルギーの種類

・即時型アレルギー:特定の食物を摂取した後、すぐに症状が現れるタイプです。

原因食物の摂取後、多くの場合2時間以内に症状が出ます。

・食物依存性運動誘発アナフィラキシー:特定の食物を摂取した後、激しい運動を行うことで症状が現れる特殊なタイプです。

原因食物を摂取するだけでは症状は出ません。

・口腔アレルギー症候群:特定の果物や野菜を食べた後、唇や舌、喉にかゆみや腫れが現れるタイプです。

花粉症をお持ちの方に多く見られます。

 

食物アレルギーの発生部位ごとの特徴

・皮膚:最も多く見られる症状で、蕁麻疹や赤み、かゆみなどが全身に広がります。

・呼吸器:咳や喘鳴(ぜんめい:ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸音)など、風邪と間違えやすい症状が現れることがあります。

・消化器:腹痛や嘔吐、下痢などが起こります。特に乳児の場合、血便が出ることがあります。

粘膜:目のかゆみや充血、唇や口の中の腫れなど、局所的な症状が現れます。

 

食物アレルギーを引き起こす主な疾患

アトピー性皮膚炎:皮膚のバリア機能が低下しているため、アレルゲンが皮膚から侵入しやすくなります。

乳児期のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーは密接な関係があると考えられています。

・気管支喘息:アレルギー体質の方が発症しやすい疾患です。食物アレルギーが、喘息の症状を悪化させる引き金になることがあります。

 

食物アレルギーを和らげるために自分でできる対処法は?

原因食物の特定と除去:医師の指示に従い、アレルギーの原因となっている食物を正しく特定し、適切に除去することが最も重要です。

・代替食品の活用:除去食を行う際は、不足する栄養素を補うために、代替となる食品を上手に活用しましょう。

例えば、牛乳アレルギーの場合は、豆乳やライスミルクなどでカルシウムを補給できます。

症状が出た際の応急処置:医師から処方された抗アレルギー薬やエピペン(自己注射薬)を、緊急時に正しく使えるように、日頃から使い方を確認しておきましょう!

 

受診をした方が良い場合は?

食物を食べた後、全身に蕁麻疹や赤みが出たとき

・呼吸が苦しい、咳が止まらないなど、呼吸器の症状が現れたとき

・複数の部位に症状が同時に現れたり、意識がもうろうとしたりするとき

・原因が分からず、何度も繰り返して同じような症状が出る場合

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

問診:いつ、何を、どのくらい食べたか、症状はいつ、どのように出たかなど、詳しくお伺いします。

・血液検査:血液中のIgE抗体の量を調べ、アレルギー反応を起こしている可能性のある食物を特定します。

・皮膚プリックテスト:アレルゲンをわずかに含んだ液体を皮膚につけ、針で少し傷つけて反応を見る検査です。

・食物経口負荷試験:アレルギーの原因と思われる食物を、医師の監視下で少しずつ摂取し、症状が出るかどうかを確認する検査です。最も確実な診断方法とされています。

 

どのような診断と治療が行われるの

 診断:問診、血液検査、皮膚プリックテストなどの結果を総合的に判断し、必要であれば食物経口負荷試験で確定診断を行います。

・治療:アレルギーの原因となる食物を特定し、適切な量だけ除去する「食事療法」が治療の基本となります。また、症状を抑えるために抗アレルギー薬などの薬物療法も併用されます。

 

どのような診察が行われるの?

診察では、まず患者様や保護者の方から、症状がいつ、どのように現れたか、食べたものは何かなど、詳しくお話を伺います。

その上で、アレルギーが疑われる場合は、必要な検査を提案させていただきます。

診察時には、日頃の食事内容や、アレルギー症状が出た時の状況をメモしてきていただけると、よりスムーズな診療につながります。

 

最後に…

食物アレルギーは、日々の生活に不安をもたらすことがあるかもしれません。

しかし、正しく理解し、適切な対処をすることで、安心して生活を送ることができます。

当院でもアレルギー検査できますのでどうぞお気軽に菊川内科皮膚科クリニックへお越しくださいihiheart3

 

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.08更新

「なんだか最近、咳が止まらない…」「夜になると息苦しくなる…」そんなお悩みはありませんか?

風邪かな?と思っても、なかなか治らないその症状、もしかしたら気管支喘息かもしれません。

喘息は「一度なったら一生治らない病気」と昔は言われていましたが、今は適切な治療で症状をコントロールし、健康な毎日を送ることができます。

このブログでは、気管支喘息について、皆さんが「なるほど、そうだったのか!」と感じていただけるよう、

身近な例を交えてわかりやすくお話ししていきます。ご自身やご家族、大切な方の健康のために、ぜひご一読ください。

 

気管支喘息とは?

気管支喘息とは、空気の通り道である「気道」が慢性的に炎症を起こし、敏感になる病気です。

健康な人の気道は、たとえるなら太く広々としたトンネルのようなもの。空気がスムーズに通ります。

しかし、喘息の人の気道は、アレルギー反応などによって常に少し腫れていて、敏感になっています。

そこにホコリや花粉、タバコの煙などの「刺激」が加わると、トンネルの壁がさらに分厚くなったり、周りの筋肉がぎゅっと縮こまったりして、空気が通れなくなってしまいます。

この状態が、喘息発作と呼ばれる「ゼーゼー、ヒューヒュー」という呼吸音(喘鳴)や、ひどい咳、息苦しさの原因となるのです。

 

 

症状の特徴

気管支喘息の代表的な症状には、以下のようなものがあります。

 

喘鳴(ぜんめい)

息をするときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という高い音がする。

 

発作性の咳

夜間や早朝、明け方にひどくなることが多い。

 

息苦しさ

息を吐き出すのが辛く感じる。

 

胸の圧迫感

胸が締め付けられるような感じがする。

 

これらの症状は、風邪薬を飲んでもなかなか改善しないことが特徴です。

 

 

気管支喘息が起こる原因

喘息の原因は、主に「アレルゲン」と「非アレルゲン」の二つに分けられます。

 

explosionアレルゲン(アレルギー性の原因)

ハウスダスト、ダニ、花粉、ペットの毛、カビなど。

これらが原因の場合は、アレルギー検査で何に反応しているかを知ることができます。

 

explosion非アレルゲン(アレルギー以外の原因)

運動、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、タバコの煙、冷たい空気、大気汚染、ストレス、特定の薬など。

 

体質や遺伝も関係しているため、ご家族に喘息の方がいる場合は注意が必要です。

 

 

気管支喘息の種類

大きく分けて、以下の2種類があります。

 

leafアトピー型(アレルギー型)

子どもの喘息に多く、ダニやハウスダストなどのアレルゲンが原因で起こります。多くは成長とともに改善することがあります。

 

leaf非アトピー型(非アレルギー型)

成人に多く、風邪やストレス、気候の変化などが引き金となります。

 

 

気管支喘息を引き起こす主な疾患

気管支喘息は単独で発症することもあれば、他の病気と関連していることもあります。

例えば、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、逆流性食道炎などが合併すると、喘息の症状が悪化することが知られています。

これらの病気の治療を同時に行うことで、喘息のコントロールが改善することもあります。

 

 

喘息を和らげるために自分でできる対処法は?

ご自宅でできる対策はたくさんあります。

 

アレルゲン対策

部屋の掃除をこまめに行い、ホコリやダニを減らす。

 

刺激を避ける

タバコの煙や強い香りのもの、冷たい空気に触れるのを避ける。

 

適度な運動

体調が良い時に無理のない範囲で体を動かす(※運動誘発喘息の場合は医師にご相談ください)。

 

ストレスをためない

十分な睡眠やリラックスできる時間を持つ。

 

しかし、これらの対処法はあくまで「症状の悪化を防ぐ」ためのもの。根本的な治療には、医師の診断と適切な薬が必要です。

 

 

受診をした方が良い場合は?

「もしかして?」と感じたら、迷わず医療機関を受診してください。

特に、以下のような場合は、すぐに専門医に相談することをお勧めします。

 

・夜間や早朝に咳や息苦しさで目が覚める。

 

・息をするときに「ゼーゼー」という音がする。

 

・風邪ではないのに咳が長く続く。

 

・動悸や胸の痛みを伴う。

 

「ただの咳だろう」と自己判断せず、専門家にご相談いただくことが、早期発見・早期治療の第一歩です。

 

 

台風シーズンに注意!気圧の変化と喘息の関係

この時期、台風が接近すると「喘息の症状が悪化する」というお声をよく耳にします。

これは、台風が持つ急激な気圧の変化が大きく関係していると考えられています。

気圧が下がると、人間の体も無意識にストレスを感じ、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

これにより、喘息の発作が起こりやすくなったり、咳がひどくなったりすることがあるのです。

また、台風の湿気でカビやダニが増えることも、アレルギー性の喘息の方には悪影響となります。

台風が近づいてきたら、ご自身の体調管理にいつも以上に気を配り、もし症状が悪化した場合は早めにクリニックへご相談ください。

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当クリニックでは、問診で症状を詳しくお伺いした後、以下のような検査を行う場合があります。

 

magnifier呼吸機能検査

息を吸ったり吐いたりする強さや量を測り、気道の狭さを調べます。

 

magnifier血液検査

アレルギーの原因(アレルゲン)を特定するために行います。

 

これらの検査で、喘息のタイプや重症度を正確に診断します。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

検査結果や症状に合わせて、適切な診断と治療計画を立てます。

治療の中心となるのは、気道の炎症を抑える「吸入ステロイド薬」や、発作を止める「気管支拡張薬」です。

これらの薬を吸入することで、直接気道に働きかけ、効果的に症状をコントロールします。

最近では、吸入器も扱いやすいものが増えていますので、安心してご使用いただけます。

また、「アレルゲン免疫療法」など、根本的な体質改善を目指す治療法もあります。

 

 

どのような診察が行われるの?

当クリニックでは、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診察を心がけています。

 

問診

いつから、どのような症状が出ているか、生活環境やお仕事、アレルギーの有無など、お話を聞かせていただきます。

 

身体診察

聴診器で肺の音を聞き、喘鳴がないか確認します。

 

治療計画の説明

検査結果や診断に基づいて、今後の治療方針や薬の使い方、注意点について、わかりやすく説明いたします。

 

ご不安なことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

最後に…

「ただの咳だろう」と我慢しているうちに、喘息の症状は悪化してしまうことがあります。

早期発見・早期治療が、喘息をコントロールし、発作のない快適な生活を送るための鍵となります。

当院では、内科はもちろん、消化器内科の専門的な診療も行っています。

最新の医療設備と温かいスタッフが、皆様の来院をお待ちしております。

「もしや?」と思ったら、まずは一度、お気軽にご相談ください。

 

 

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

 



投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.05更新

「日焼け」と聞くと、「夏にうっかり焼いてしまった…」と、軽い肌トラブルのように思っていませんか?

実は、日焼けは単なる肌の色が変わる現象ではありません。

紫外線による肌のやけどであり、将来のシミやシワ、さらには皮膚がんのリスクを高める原因にもなります。

「まだ大丈夫だろう」と油断している方も、すでにきちんと紫外線対策をされている方も、このブログを読んで「なるほど!」と感じていただけたら、

ご自身の健康はもちろん、大切なご家族やご友人にもぜひ教えてあげてくださいね。

 

 

「日焼け」とは?

日焼けとは、太陽光に含まれる紫外線(UV)を浴びることで、肌がダメージを受ける現象のことです。

特に、シミやシワ、たるみなどの「光老化」**と呼ばれる肌の老化現象の主な原因となります。

日焼けには大きく分けて2つのタイプがあります。

 

flowerサンバーン(Sunburn)

主にUVBという種類の紫外線が原因で起こる、肌が赤くなるやけどのような状態です。ヒリヒリとした痛みや水ぶくれを伴うこともあります。

 

flowerサンタン(Suntan)

主にUVAという種類の紫外線が原因で起こる、肌が黒くなる状態です。肌の奥深くまで届き、メラニン色素を増やして肌の色を濃くします。

 

 

症状の特徴

日焼けの症状は、浴びた紫外線の量や時間、個人の肌タイプによって異なります。

 

flowerサンバーン

肌が赤く炎症を起こし、ヒリヒリとした痛みを伴います。症状がひどい場合は、水ぶくれができたり、発熱や頭痛、吐き気などの全身症状が出ることもあります。

 

flowerサンタン

数日〜数週間かけて肌の色が黒くなります。痛みは伴いませんが、肌のハリがなくなり、ゴワついた感触になることがあります。

 

 

「日焼け」が起こる原因

日焼けの直接的な原因は、太陽光に含まれる紫外線です。紫外線は、夏だけでなく、一年中、曇りの日や室内にも降り注いでいます。

 

UVA: 窓ガラスを通り抜け、肌の真皮層まで届きます。真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因となります。

 

UVB: 窓ガラスは通り抜けにくいですが、肌の表皮に炎症を起こし、シミやそばかすの原因となります。

 

UVC: オゾン層で吸収されるため、地上にはほとんど届きません。

 

 

「日焼け」の種類と体の部位ごとの特徴

日焼けは、肌が受けるダメージの深さによって分類されます。

 

軽度(第1度熱傷)

肌が赤くなるサンバーン状態。

 

中度(第2度熱傷)

赤みとともに水ぶくれができる状態。強い痛みを伴います。

 

重度(第3度熱傷)

肌の奥深くまでダメージが及び、神経や血管も損傷する状態。非常にまれです。

 

 

日焼けは全身に起こりますが、顔、首、腕、足の甲など、衣類で覆われていない部分に特に症状が出やすくなります。

 

 

日焼けを引き起こす主な疾患

日焼けは単なる肌の色変化ではなく、皮膚の健康に深刻な影響を及ぼします。

 

シミ、そばかす、肝斑

紫外線が原因で、肌内部のメラニン色素が過剰に生成され、色素沈着を起こします。

 

光老化

長期にわたる紫外線の影響で、肌のハリや弾力が失われ、深いシワやたるみができます。

 

皮膚がん

紫外線を浴び続けることで、皮膚の細胞の遺伝子が傷つき、皮膚がんを発症するリスクが高まります。特に、悪性黒色腫(メラノーマ)は注意が必要です。

 

 

日焼けを和らげるために自分でできる対処法は?

 

うっかり日焼けをしてしまったら、すぐに以下の対処を行いましょう。

 

冷やす

炎症を抑えるため、冷たいタオルや保冷剤で日焼けした部分を冷やします。

 

保湿

肌の水分が失われているため、化粧水や乳液などでたっぷりと保湿します。

 

安静にする

症状が落ち着くまでは、再度紫外線を浴びないよう注意し、安静に過ごします。

 

水分補給

全身の水分が失われているため、こまめな水分補給を心がけましょう。

 

 

受診をした方が良い場合は?

セルフケアだけでは改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

 

・日焼けした部分に強い痛みや水ぶくれがある

・広範囲にわたるやけどのような症状がある

・頭痛や発熱、吐き気など、全身の体調不良がある

・セルフケアをしても症状が悪化する

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当院では、まず患者様のお話をじっくり伺い、丁寧に診察を行います。

視診(肌の状態を目で見て確認すること)が中心となりますが、必要に応じて以下の検査を行うこともあります。

 

magnifierダーモスコピー検査

拡大鏡を用いて、シミやホクロの形、色を詳しく観察し、皮膚がんの可能性がないかを調べます。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

当院では、患者様一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療プランをご提案します。

 

外用薬の処方

炎症を抑えるためのステロイド外用薬や、かゆみ止めなどを処方します。

内服薬の処方

炎症や痛みがひどい場合は、抗炎症剤や鎮痛剤などを処方します。

美白ケア

日焼け後の色素沈着を抑えるため、美白効果のあるクリームや内服薬をご提案することも可能です。

 

 

最後に…

日焼けは、放置しておくと将来の肌トラブルにつながる可能性があります。

しかし、正しい知識と予防法を知っていれば、健やかで美しい肌を守ることができます。

当院は、地域の皆様の「かかりつけ医」として、病気の治療はもちろん、予防や日々の健康管理についてもサポートしたいと考えています。

もしお肌のことで何か気になることがあれば、どうぞお気軽に菊川内科皮膚科クリニックへお越しください。

 

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.29更新

 

じんましんとは

じんましん(蕁麻疹)は、突然皮膚に赤みや膨らみ(膨疹)が現れ、強いかゆみを伴う病気です。

多くは数時間以内に消え、跡は残りません。

原因や症状はさまざまですが、日常生活の中で比較的よくみられる皮膚疾患です。

多くの場合は命にかかわりませんが、まれに重症化することもあります。

 

症状の特性

じんましんの症状は、皮膚に急に現れる赤い膨らみと強いかゆみです。

膨疹は地図状に広がることもあり、数ミリから数センチまで大きさはさまざまです。

特徴的なのは、数時間以内に消えてしまうことです。掻くことで広がったり悪化したりすることもあります。

まぶたや唇、のどなど粘膜に症状が出ると、腫れや息苦しさを伴うことがあり、注意が必要です。

 

じんましんが起こるきっかけ

じんましんはさまざまなきっかけで発症します。

代表的なものには、特定の食べ物(魚介類、卵、乳製品、ナッツなど)、薬剤(抗生物質、解熱鎮痛剤など)、感染症、ストレス、疲労、物理的刺激(圧迫、摩擦、寒冷、日光など)、発汗や運動、アレルギー反応などがあります。

原因が特定できない場合も多く、その場合は「特発性じんましん」と呼ばれます。

 

じんましんのタイプ

じんましんは、発症の仕方や原因によっていくつかのタイプに分かれます。

急性じんましん

発症から1か月以内に治まるもの。多くは数日~1週間で治ります。

 

慢性じんましん

1か月以上、繰り返し症状が出るもの。原因不明なことが多いです。

 

物理性じんましん

皮膚への圧迫や摩擦、寒冷、温熱、日光などで起こるもの。

 

コリン性じんましん

発汗や運動、入浴などで体温が上がったときに現れる小さな膨疹。

 

アレルギー性じんましん

特定の食物や薬剤、虫刺されなどで発症します。

 

 

発生部位ごとの特性

じんましんは体のどこにでも発症しますが、まぶたや唇、のどなど粘膜に出る場合は特に注意が必要です。

のどや気道が腫れると呼吸困難を引き起こすことがあり、緊急対応が必要となります。

 

 

じんましんを引き起こす主な疾患

じんましんは単独で発症することもありますが、他の疾患が原因となる場合もあります。

代表的なものには、感染症(ウイルス、細菌、真菌)、自己免疫疾患(甲状腺疾患、膠原病)、内臓疾患(肝臓や腎臓の病気)、アレルギー疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎)などがあります。

これらが関与している場合は、他の症状も伴うことが多いです。

 

 

セルフケアのポイント

じんましんの症状を和らげるためのセルフケアには、以下のような方法があります。

 

・かゆい部分を冷やす

・刺激の強い衣服や化粧品を避ける

・入浴はぬるめのお湯で短時間にする

・アルコールや香辛料など、血行を促進するものを控える

・ストレスや疲労をためない

・規則正しい生活を心がける

・原因と思われる食べ物や薬を控える

 

ただし、症状が強い場合や広範囲に及ぶ場合は、自己判断せずに医療機関を受診してください。

 

 

受診するタイミング

次のような場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

 

・じんましんが繰り返し出る、1週間以上続く

・顔やのど、口の中に腫れが出た

・息苦しさや声がれ、呼吸困難がある

・全身に広がる、発熱や倦怠感を伴う

・市販薬やセルフケアで改善しない

 

特に、呼吸困難や意識障害を伴う場合は、すぐに救急受診が必要です。

 

 

検査と診断

じんましんの診断は、基本的に問診と視診で行います。

必要に応じて、血液検査やアレルギー検査、皮膚テストなどを実施します。

検査は症状や経過、全身状態に応じて選択されます。

 

 

治療について

じんましんの治療は、抗ヒスタミン薬の内服が基本です。

症状が強い場合には、ステロイド薬や他の薬剤を併用することもあります。

原因が特定できれば、その除去や回避が重要です。

慢性じんましんの場合は、生活習慣の見直しやストレス管理も大切です。

 

 

診察の流れ

診察では、症状の経過や発症状況、既往歴、服用薬、生活習慣などについて詳しくお聞きします。

皮膚の状態を観察し、必要に応じて検査を行います。

原因が特定できる場合は、その説明と対策をお伝えします。

不安な点や気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

 

最後に
じんましんは多くの場合、適切な治療とセルフケアで改善します。しかし、重症化することもあるため、自己判断せず、気になる症状があれば早めに皮膚科を受診してください。当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせた診療を心がけています。お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.08.25更新

 

 

クーラー病とは?

暑い夏にエアコンは欠かせないものですが、「クーラー病」という言葉を聞いたことはありますか?

正式な病名ではありませんが、冷房の効いた部屋と暑い外気との急激な温度差によって、私たちの体の調子が崩れてしまうことを指します。

自律神経のバランスが乱れることが主な原因です。

 

症状の特徴

クーラー病の症状は人によってさまざまですが、以下のようなものがよく見られます。

 

explosion手足の冷えやむくみ

explosionだるさや疲労感

explosion肩こり、頭痛、腰痛

explosionお腹の不調(腹痛、下痢、便秘)

explosion食欲不振

explosion風邪のような症状

 

クーラー病が起こる原因

私たちの体には、自律神経の働きによって体温を一定に保つ機能が備わっています。

しかし、冷房の効いた室内と暑い屋外を頻繁に行き来すると、この自律神経が過剰に働いてしまい、バランスが崩れてしまうのです。

すると、血行不良や体温調節機能の低下が起こり、さまざまな不調として体に現れます。

 

クーラー病の症状の種類

クーラー病は、主に「冷え型」「乾燥型」「自律神経失調型」の3つに分けられます。

 

・冷え型

冷えによって血行が悪くなり、手足の冷えやむくみ、肩こりなどの症状が出ます。

 

・乾燥型

エアコンの風で皮膚や喉、目が乾燥し、肌荒れやドライアイ、喉の痛みなどを引き起こします。

 

・自律神経失調型

温度差によるストレスで自律神経が乱れ、だるさ、頭痛、不眠、イライラなどの症状が出ます。

 

クーラー病の発生部位ごとの特徴

体の冷えが原因で、不調が特定の部位に現れることがあります。

 

・首、肩

血行不良により、肩や首の筋肉がこわばり、肩こりや首こりの原因になります。

・お腹

内臓が冷えることで、消化機能が低下し、腹痛や下痢を引き起こしやすくなります。

・足

冷気は下にたまりやすいため、特に足元が冷えやすく、むくみや冷えの原因になります。

 

クーラー病が引き起こす主な疾患

クーラー病そのものが病気というわけではありませんが、その症状が他の疾患と重なることがあります。

例えば、自律神経の乱れがひどくなると自律神経失調症に近い状態になることもありますし、冷えからくる頭痛は片頭痛と間違われることもあります。

 

クーラー病を和らげるために自分でできる対処法は?

まずはご自宅でできる簡単な対策を試してみましょう。

 

エアコンの温度調整: 外気温との差が5℃以内になるように設定するのが理想です。難しければ、設定温度を28℃くらいにしてみましょう。

 

体を冷やさない工夫: カーディガンやひざ掛け、腹巻などを活用して、冷たい空気が直接体に当たらないようにしましょう。

 

温かいものを摂る: 冷たい飲み物や食べ物を避け、温かいスープや飲み物を意識して摂るようにしましょう。

 

入浴: シャワーで済まさずに、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、体の芯から温まり、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

 

適度な運動: ウォーキングやストレッチなどの軽い運動で血行を良くし、冷えにくい体を目指しましょう。

 

受診をした方が良い場合は?

自己対処をしても症状が改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、医療機関の受診をおすすめします。

explosion強い頭痛や吐き気がある

explosionめまいや立ちくらみが頻繁に起こる

explosion倦怠感がひどく、日常生活に支障が出ている

explosion原因不明の腹痛や下痢が続いている

explosion女性の場合は、生理不順がひどくなった

 

どのような治療が行われるの?

診断は、問診と検査結果を総合的に判断して行います。

治療の中心は、生活習慣の改善や自律神経のバランスを整えるためのアドバイスです。

必要に応じて、症状を和らげるための内服薬を処方することもあります。

 

最後に…
夏の体調不良は「暑さのせい」と我慢しがちですが、実はクーラー病かもしれません。

早めの対策で、元気に夏を乗り切りましょう。

何か気になる症状があれば、いつでもお気軽に菊川内科皮膚科クリニックにご相談ください。

 


監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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