きくクリブログ

2024.03.04更新

過活動膀胱についてまとめました

 

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下に書かれているような排尿に関する悩みや心配はありませんか?

 

・トイレが気になり、外出や旅行は気が引ける

・夜中にトイレの為に2回以上起きる

・水仕事や手を洗ったときにトイレに行きたくなる

・急にトイレに行きたくなり、駆け込むことがある

・頻繁にトイレに行く

・トイレに駆け込む前に、少し漏らしてしまう

 

これらの症状が高頻度でみられる場合、過活動膀胱が疑われます。

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□過活動膀胱の原因と起こる仕組み、症状

 過活動膀胱は、加齢による膀胱機能の変化、膀胱や尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなること、前立腺肥大症、脳出血や脳梗塞の後遺症など、さまざまな原因で起こります。

 また、原因が特定できない場合も多くあります。

 過活動膀胱では、排尿のシステムのどこかにトラブルが生じ、自分の意思と関係なく膀胱が勝手に縮んだり、過敏な動きをしたりするため、下記のような症状が起こります。

 

① 尿意切迫感

 急にトイレに行きたくなり、尿が漏れそうになります。

 我慢することが難しく、過活動膀胱の患者さんでは、必ず起こる症状です。

② 昼間頻尿

 昼間の排尿回数が多くなります。(8回以上)

③ 夜間頻尿

 夜中に排尿のために1回以上トイレに起きます。

④ 切迫性尿失禁

 トイレまで間に合わず、尿を漏らしてしまいます。

 

 2003年に行われた疫学調査では、過活動膀胱の症状がある方は、加齢とともに増加し、約810万人と推定されています。

 これは、40歳歳以上の人口の12.4%、8人に1人が何らかの症状を抱えているということになります。

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□治療の方法

 過活動膀胱は、主に「薬による治療」が行われ、抗コリン薬やβ3作動薬という薬を服用します。

≪抗コリン薬≫

 膀胱が勝手に収縮するのを抑えるお薬です。

≪β3作動薬≫

 膀胱を緩めて、尿をためる機能を高めるお薬です。

 

 また、薬での治療とあわせて、「膀胱訓練」や「骨盤底筋訓練」などを行うを効果的です。

≪膀胱訓練≫

 尿意をもよおしても、できるだけ我慢し、膀胱の容量を増やす訓練です。

 まずは、短時間から始め、徐々に15~60分単位で排尿間隔を延ばし、最終的には2~3時間の排尿間隔になるように訓練します。

 排尿日誌をつけることで、膀胱訓練の成果が実感できます。

  ※自己判断で行わず、必ず医師の指示に従って訓練しましょう。

≪骨盤底筋訓練≫

 骨盤底筋が緩むと、尿道を締める力が弱まり、尿漏れの原因になります。

 骨盤底筋訓練は、骨盤底筋を鍛え、尿漏れを防ぐトレーニングです。

「仰向けになり、身体の力を抜き、肛門・膣・尿道をぎゅっと締めます。その後、10秒間骨盤底筋を緩めます。」

 これらの訓練を10回1セット、1日数セット毎日続けます。2~3ヶ月の訓練で効果が期待できます。

 

 そのほかに、膀胱や尿道の働きを支配する神経を刺激することで症状の改善を試みる「電気刺激療法」や「磁気刺激療法」などの治療法もあります。

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□日常生活で注意するポイント

 日常生活を送る中で、以下の4点に注意をしてみましょう。

①寒い場所は避け、身体を冷やさないようにしましょう。

②水分摂取の管理をしましょう。

③外出時はトイレの場所を確認しておきましょう。

④便秘や太りすぎに気を付けましょう。

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何かご不明点がございましたら当院までお問い合わせください。

 

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投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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