きくクリブログ

2025.09.20更新

「あれ?これってどうなの?」健康診断で「再検査」と言われたあなたへ

「健康診断、今年も無事に終わった!」とホッとしたのも束の間、

「再検査が必要です」という結果通知を見て、ドキッとした方はいませんか?

「何かの病気かな…」「忙しいし、また今度でいいか…」と、

つい不安になったり、後回しにしてしまったりすることもあるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。

この「再検査」は、決して怖いものではありません。

むしろ、ご自身の体からの大切なサインであり、

健康を改めて見つめ直すための貴重なチャンスなのです。

当院では、そんな患者様の不安な気持ちに寄り添いながら、

一人ひとりに合った健康サポートをさせていただいています。

今日は、特に健康診断で指摘されやすい項目の一つ「高血圧」を例に、再検査の重要性や、

ご自身の健康を守るためのヒントをお伝えします。

 

 

高血圧って、そもそも何?

血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管の壁にかける圧力のことです。

血圧は、心臓が収縮して血液を送り出すときの「上の血圧(収縮期血圧)」と、

心臓が拡張して血液を取り込むときの「下の血圧(拡張期血圧)」で表されます。

高血圧とは、この血圧が慢性的に高い状態を指します。

イメージしてみてください。水道のホースから勢いよく水を出すと、ホースに大きな圧力がかかりますよね。

体の中でも同じように、高い圧力がかかり続けると、血管に負担がかかり、血管の壁が傷ついて硬くなったり、弾力性を失ったりしてしまいます。

 

 

高血圧を放っておくとどうなるの?

「血圧が高いって言われても、自覚症状もないし、別に大丈夫じゃない?」そう思われる方もいるかもしれません。

しかし、高血圧は「サイレントキラー(沈黙の暗殺者)」とも呼ばれ、

自覚症状がないまま、じわじわと体をむしばんでいきます。

放置すると、心臓や脳、腎臓などの大切な臓器に大きな負担がかかり、

以下のような命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。

 

explosion心臓の病気

・心筋梗塞

・心不全

 

explosion脳の病気

・脳卒中(脳梗塞、脳出血など)

 

explosion腎臓の病気

・腎臓病

 

健康診断で「高血圧」を指摘された場合は、症状がなくても必ず医療機関を受診し、ご自身の体の状態を詳しく知ることが大切です。

 

 

高血圧を引き起こす主な原因と自分でできる対処法

高血圧の原因は様々ですが、食生活(塩分の摂りすぎなど)、

運動不足、肥満、ストレス、喫煙、過度の飲酒といった生活習慣が深く関わっていることが多いです。

では、日常生活の中で、血圧を安定させるためにできることは何でしょうか?

 

dire食生活の見直し

麺類の汁を全部飲まない、漬物や加工食品を控えめにするなど、塩分を減らす工夫をしましょう。

また、野菜や果物に含まれるカリウムは、余分な塩分を体の外に出してくれる働きがあります。

 

dire適度な運動

無理のない範囲で、毎日少しずつ体を動かす習慣をつけましょう。

ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動は、血圧を下げる効果が期待できます。

 

dire質の良い睡眠とストレスケア

睡眠不足やストレスも血圧を上げる原因になります。

ゆっくりお風呂に入ったり、趣味の時間を作ったりして、心と体をリラックスさせる時間も大切にしてください。

 

 

健康診断で指摘されたら、ご相談ください

「再検査に行きたいけど、どこのクリニックに行けばいいかわからない…」そんなお悩みをお持ちの方、ぜひ当院にご相談ください。

当院は消化器内科を専門としていますが、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病にも幅広く対応しています。

健康診断の結果を持ってきていただければ、数値が意味することや、なぜ再検査が必要なのかを丁寧に、わかりやすくご説明します。

また、必要に応じて、より詳しい検査や、今後の治療計画について一緒に考えていきます。

 

 

最後に…

ご自身の体は、かけがえのない大切なものです。

健康診断で「再検査」と言われたら、それは「自分の健康に目を向ける最高のチャンス」だと思って、ぜひ一歩踏み出してみてください。

「もしかして?」と思うことがあれば、自己判断で済ませずに、いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.16更新

はじめに…

「なんだか体がだるいな」「熱はないけど、お腹の調子が悪い…」

そんなふうに、夏の体調不良を感じたことはありませんか?

「夏風邪」という言葉はよく聞きますが、実は冬の風邪とは少し違う、厄介な特徴を持っているんです。

今回のブログでは、意外と知らない夏風邪の正体と、ご自身や大切なご家族を守るためのヒントをお届けします。

 

 

夏風邪とは?

夏風邪は、その名の通り夏に流行しやすい風邪の総称です。

冬の風邪がインフルエンザウイルスやライノウイルスなどによって引き起こされることが多いのに対し、

 

夏風邪は主にエンテロウイルスやアデノウイルスといった、高温多湿の環境を好むウイルスが原因となります。

これらのウイルスは、口から入って腸内で増殖し、全身にさまざまな症状を引き起こすのが特徴です。

 

症状の特徴

夏風邪の症状は、冬の風邪と比べて少し変わった出方をすることがあります。

 

喉の痛み、発疹、口内炎

ヘルパンギーナという夏風邪では、喉の奥に水ぶくれができたり、口の中が痛くなったりします。

 

高熱、喉の痛み、目の充血

アデノウイルスが原因の咽頭結膜熱(プール熱)では、発熱や喉の痛みに加えて、目の症状が強く出ることがあります。

 

発熱、発疹、手足の水ぶくれ

手足口病では、その名の通り手や足、口の中に水ぶくれや発疹が出ることが多いです。

 

さらに、これらの症状に加えて、下痢や腹痛といった消化器症状を伴うことが多いのも夏風邪の特徴です。

 

 

夏風邪が起こる原因

夏風邪のウイルスは、冬の風邪のウイルスとは異なり、高温多湿な環境を好みます。

私たちの体は、暑さで体力が低下したり、冷房の効いた部屋と外気との温度差で自律神経が乱れたりすることで、免疫力が下がりやすくなります。

また、冷たい飲食物を摂りすぎることで胃腸の働きが弱まり、ウイルスの侵入を防ぐ力が低下することも、夏風邪を引き起こす原因となります。

 

 

夏風邪の種類と引き起こす主な疾患

夏風邪を引き起こす代表的な疾患は以下の3つです。

 

burnヘルパンギーナ

エンテロウイルスが原因。

乳幼児に多く見られ、急な発熱と喉の奥にできる水ぶくれが特徴です。

 

burn咽頭結膜熱(プール熱)

アデノウイルスが原因。高熱や喉の痛み、目の充血などが主な症状です。

 

burn手足口病

エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因。

手や足、口の中に水ぶくれや発疹ができます。

 

 

夏風邪を和らげるために自分でできる対処法は?

夏風邪にかかってしまったら、まずはゆっくりと体を休めることが大切です。

 

十分な睡眠と休息

免疫力を回復させるために、質の良い睡眠をとりましょう。

 

水分補給

脱水症状を防ぐため、こまめに水分を摂ってください。経口補水液なども有効です。

 

消化の良い食事

胃腸に負担をかけない、おかゆやうどんなどの消化の良いものを食べましょう。

 

冷房の適切な利用

部屋を冷やしすぎず、体温調節がしやすいようにしましょう。

 

 

受診をした方が良い場合は?

多くの場合、夏風邪は自然に治癒しますが、以下のような場合は速やかに医療機関を受診してください。

 

・高熱が数日続く、または急激に高熱になった

・水分が摂れず、脱水症状の兆候がある(尿の量が極端に少ないなど)

・ひどい頭痛や吐き気、意識がもうろうとするなど、普段と違う症状が出た

・腹痛や下痢がひどく、日常生活に支障をきたしている

 

 

どのような診察が行われるの?

当クリニックにご来院いただいた際は、まず問診を行います。

発熱の有無、喉や腹部の症状、その他気になることなどを詳しくお伺いします。

必要に応じて、喉の奥の様子を確認したり、お腹を触診したりすることもあります。

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

ほとんどの夏風邪は問診と視診で診断が可能ですが、重症化の恐れがある場合や、他の病気が疑われる場合は血液検査を行うこともあります。

血液検査では、炎症の度合いやウイルスの種類を調べることで、より正確な診断につながります。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

夏風邪の治療は、症状を和らげるための対症療法が中心となります。

熱を下げる薬、喉の痛みを抑える薬、下痢を止める薬などを処方します。

当クリニックは消化器内科として、特に腹痛や下痢といった消化器症状に対して専門的な知見を持っております。

腸内環境を整える薬など、患者様の症状に合わせた適切な治療法をご提案します。

 

 

最後に…

いかがでしたでしょうか?

今回のブログで、夏風邪が冬の風邪とは少し違うこと、そしてその原因や対処法について、ご理解いただけたかと思います。

「たかが風邪」と安易に考えず、ご自身の体の声に耳を傾けることが、健康な毎日を送るための第一歩です。

何か気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

地域のかかりつけ医として、皆さんの健康を全力でサポートさせていただきます。

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.09更新

春の訪れとともに、くしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされている方も多いのではないですか?

実は、花粉は鼻や目だけでなく、大切なお肌にも影響を与えることがあります。

「なんだか肌がピリピリする」「かゆみや赤みが気になる」と感じるその症状、もしかしたら花粉皮膚炎かもしれません。

今回は、そんな花粉皮膚炎について、その正体や原因、そしてご自宅でできる優しいケア方法まで、やわらかく解説していきますihi

 

花粉皮膚炎とは?

花粉皮膚炎は、その名の通り、花粉が原因で起こるお肌の炎症のことです。

花粉症というと、鼻炎や結膜炎がよく知られていますが、花粉がお肌に付着することでアレルギー反応が起き、

かゆみや赤み、かぶれなどの肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

 

症状の特徴

・かゆみ: 特に顔や首など、花粉が直接触れやすい部分にかゆみが出やすいです。

・赤み・発疹: お肌が赤くなったり、小さなブツブツとした発疹ができたりします。

・カサつき・乾燥: お肌のバリア機能が低下し、乾燥してカサカサしたり、粉をふいたりすることがあります。

・ヒリヒリ感: お肌が敏感になり、いつも使っている化粧品や紫外線などが刺激となって、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。

 

花粉皮膚炎が起こる原因

肌のバリア機能の低下: 冬から春にかけては空気が乾燥しやすく、お肌のうるおいが失われがちです。

乾燥したお肌はバリア機能が低下しているため、外部からの刺激に弱くなっています。

花粉によるアレルギー反応: バリア機能が低下したお肌に花粉が付着すると、花粉を異物とみなし、免疫システムが過剰に反応して炎症を起こしてしまいます。

 

花粉皮膚炎の種類

・接触性皮膚炎(かぶれ): 花粉が付着した部分に直接的に症状が現れるタイプです。

・アトピー性皮膚炎の悪化: 元々アトピー性皮膚炎をお持ちの方が、花粉によって症状が悪化するタイプです。

・蕁麻疹(じんましん): 花粉を吸い込んだり、触れたりすることで、皮膚が赤く膨らんでかゆみを伴う発疹が出るタイプです。

 

花粉皮膚炎の発生部位ごとの特徴

・顔: 目や口の周り、頬などが赤くなったり、カサついたりします。

・首: 襟元から花粉が入り込み、赤みやかゆみが出ることがあります。

・まぶた: まぶたの皮膚は非常に薄いため、腫れたり、かゆみが強くなったりしやすいです。

 

花粉皮膚炎を引き起こす主な疾患

花粉皮膚炎は、アトピー性皮膚炎と症状が似ているため、区別が難しいことがあります。

元々アトピー性皮膚炎をお持ちの方は、花粉の季節に症状が悪化する「季節性アトピー性皮膚炎」という状態になることもあります。

 

花粉皮膚炎を和らげるために自分でできる対処法は?

・花粉を避ける: 外出時にはマスクや眼鏡、帽子を活用し、帰宅したら玄関先で衣類や髪についた花粉を払い落としましょう。

・やさしいスキンケア: ゴシゴシこすらず、たっぷりの泡でやさしく洗顔します。洗顔後は、刺激の少ない化粧水やクリームで、しっかり保湿をしましょう。

・室内の環境を整える: 空気清浄機を活用し、窓を開ける際は短時間にしましょう。

 

受診をした方が良い場合は?

・かゆみや赤みが強く、市販薬では治まらない場合。

・症状が広範囲に及んでいる場合。

・日常生活に支障をきたすほどつらい場合。

 

どのような診察が行われるの?

皮膚科では、まずお肌の状態を丁寧に診察し、問診で症状やこれまでの経緯などを詳しく聞きます!

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

必要に応じて、血液検査や皮膚アレルギー検査(パッチテストなど)を行い、花粉に対するアレルギー反応の有無や、

原因となる花粉の種類を調べることがあります。

 

どのような診断と治療が行われるの?

・外用薬(塗り薬): 炎症を抑えるためのステロイド外用薬や、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬などが処方されます。

・内服薬: 症状が強い場合は、かゆみを抑えるための抗アレルギー剤などが処方されることがあります。

 

最後に…

花粉の季節は、お肌にとっても辛い時期かもしれません。でも、大切なのは「どうすればお肌を守れるか」を知ることですheart

今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身のお肌と向き合い、やさしくケアしてあげてくださいね!

つらい時は無理をせず、いつでも当院に頼ってくださいheart3あなたのお肌が、この季節を心地よく過ごせるよう、応援していますglitter

 

もしお肌のことで何か気になることがあれば、どうぞお気軽に菊川内科皮膚科クリニックへお越しください。

 

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.09更新

「食物アレルギー」と聞くと、身近に感じる方も多いのではないでしょうかehe

特に、食べることが大好きなお子様がいらっしゃるご家庭では、不安に思われることもあるかもしれません。

今回は、食物アレルギーについて、その基礎知識から日々の生活でできる対処法まで、

患者様の不安な気持ちに寄り添いながら、お伝えできればと思います!!

もし、ご自身やご家族が食物アレルギーかもしれない、とお悩みでしたら、ぜひこの記事を読んでみてくださいgya

 

食物アレルギーとは?

食物アレルギーとは、特定の食物を食べることで、本来は体を守るための免疫反応が、

自分の体を攻撃してしまうことで起こる様々な症状のことです。

通常、食べ物は消化・吸収されて栄養になりますが、アレルギーを持つ方にとっては、特定の食べ物が「異物」とみなされてしまい、

免疫システムが過剰に反応してしまうのです。この反応が、蕁麻疹(じんましん)やかゆみ、呼吸困難など、様々なつらい症状を引き起こします。

 

症状の特徴

食物アレルギーの症状は、原因となる食物を摂取してから比較的早く現れることが特徴です。多くの場合、数分から2時間以内に症状が出ることが知られています。

症状の現れ方には個人差がありますが、主な症状としては以下のようなものがあります。

・皮膚の症状:全身の蕁麻疹、かゆみ、赤み

・呼吸器の症状:くしゃみ、鼻水、咳、息苦しさ

・消化器の症状:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢

・目の症状:目の充血、かゆみ

 

食物アレルギーが起こる原因

・遺伝的要因:ご両親やご兄弟にアレルギーを持つ方がいる場合、アレルギーを発症しやすい傾向があると言われています。

・環境的要因:食生活の変化や、腸内環境の乱れなどがアレルギーの発症に関わっていると考えられています。

 

食物アレルギーの種類

・即時型アレルギー:特定の食物を摂取した後、すぐに症状が現れるタイプです。

原因食物の摂取後、多くの場合2時間以内に症状が出ます。

・食物依存性運動誘発アナフィラキシー:特定の食物を摂取した後、激しい運動を行うことで症状が現れる特殊なタイプです。

原因食物を摂取するだけでは症状は出ません。

・口腔アレルギー症候群:特定の果物や野菜を食べた後、唇や舌、喉にかゆみや腫れが現れるタイプです。

花粉症をお持ちの方に多く見られます。

 

食物アレルギーの発生部位ごとの特徴

・皮膚:最も多く見られる症状で、蕁麻疹や赤み、かゆみなどが全身に広がります。

・呼吸器:咳や喘鳴(ぜんめい:ヒューヒュー、ゼーゼーという呼吸音)など、風邪と間違えやすい症状が現れることがあります。

・消化器:腹痛や嘔吐、下痢などが起こります。特に乳児の場合、血便が出ることがあります。

粘膜:目のかゆみや充血、唇や口の中の腫れなど、局所的な症状が現れます。

 

食物アレルギーを引き起こす主な疾患

アトピー性皮膚炎:皮膚のバリア機能が低下しているため、アレルゲンが皮膚から侵入しやすくなります。

乳児期のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーは密接な関係があると考えられています。

・気管支喘息:アレルギー体質の方が発症しやすい疾患です。食物アレルギーが、喘息の症状を悪化させる引き金になることがあります。

 

食物アレルギーを和らげるために自分でできる対処法は?

原因食物の特定と除去:医師の指示に従い、アレルギーの原因となっている食物を正しく特定し、適切に除去することが最も重要です。

・代替食品の活用:除去食を行う際は、不足する栄養素を補うために、代替となる食品を上手に活用しましょう。

例えば、牛乳アレルギーの場合は、豆乳やライスミルクなどでカルシウムを補給できます。

症状が出た際の応急処置:医師から処方された抗アレルギー薬やエピペン(自己注射薬)を、緊急時に正しく使えるように、日頃から使い方を確認しておきましょう!

 

受診をした方が良い場合は?

食物を食べた後、全身に蕁麻疹や赤みが出たとき

・呼吸が苦しい、咳が止まらないなど、呼吸器の症状が現れたとき

・複数の部位に症状が同時に現れたり、意識がもうろうとしたりするとき

・原因が分からず、何度も繰り返して同じような症状が出る場合

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

問診:いつ、何を、どのくらい食べたか、症状はいつ、どのように出たかなど、詳しくお伺いします。

・血液検査:血液中のIgE抗体の量を調べ、アレルギー反応を起こしている可能性のある食物を特定します。

・皮膚プリックテスト:アレルゲンをわずかに含んだ液体を皮膚につけ、針で少し傷つけて反応を見る検査です。

・食物経口負荷試験:アレルギーの原因と思われる食物を、医師の監視下で少しずつ摂取し、症状が出るかどうかを確認する検査です。最も確実な診断方法とされています。

 

どのような診断と治療が行われるの

 診断:問診、血液検査、皮膚プリックテストなどの結果を総合的に判断し、必要であれば食物経口負荷試験で確定診断を行います。

・治療:アレルギーの原因となる食物を特定し、適切な量だけ除去する「食事療法」が治療の基本となります。また、症状を抑えるために抗アレルギー薬などの薬物療法も併用されます。

 

どのような診察が行われるの?

診察では、まず患者様や保護者の方から、症状がいつ、どのように現れたか、食べたものは何かなど、詳しくお話を伺います。

その上で、アレルギーが疑われる場合は、必要な検査を提案させていただきます。

診察時には、日頃の食事内容や、アレルギー症状が出た時の状況をメモしてきていただけると、よりスムーズな診療につながります。

 

最後に…

食物アレルギーは、日々の生活に不安をもたらすことがあるかもしれません。

しかし、正しく理解し、適切な対処をすることで、安心して生活を送ることができます。

当院でもアレルギー検査できますのでどうぞお気軽に菊川内科皮膚科クリニックへお越しくださいihiheart3

 

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

 

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.08更新

「なんだか最近、咳が止まらない…」「夜になると息苦しくなる…」そんなお悩みはありませんか?

風邪かな?と思っても、なかなか治らないその症状、もしかしたら気管支喘息かもしれません。

喘息は「一度なったら一生治らない病気」と昔は言われていましたが、今は適切な治療で症状をコントロールし、健康な毎日を送ることができます。

このブログでは、気管支喘息について、皆さんが「なるほど、そうだったのか!」と感じていただけるよう、

身近な例を交えてわかりやすくお話ししていきます。ご自身やご家族、大切な方の健康のために、ぜひご一読ください。

 

気管支喘息とは?

気管支喘息とは、空気の通り道である「気道」が慢性的に炎症を起こし、敏感になる病気です。

健康な人の気道は、たとえるなら太く広々としたトンネルのようなもの。空気がスムーズに通ります。

しかし、喘息の人の気道は、アレルギー反応などによって常に少し腫れていて、敏感になっています。

そこにホコリや花粉、タバコの煙などの「刺激」が加わると、トンネルの壁がさらに分厚くなったり、周りの筋肉がぎゅっと縮こまったりして、空気が通れなくなってしまいます。

この状態が、喘息発作と呼ばれる「ゼーゼー、ヒューヒュー」という呼吸音(喘鳴)や、ひどい咳、息苦しさの原因となるのです。

 

 

症状の特徴

気管支喘息の代表的な症状には、以下のようなものがあります。

 

喘鳴(ぜんめい)

息をするときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という高い音がする。

 

発作性の咳

夜間や早朝、明け方にひどくなることが多い。

 

息苦しさ

息を吐き出すのが辛く感じる。

 

胸の圧迫感

胸が締め付けられるような感じがする。

 

これらの症状は、風邪薬を飲んでもなかなか改善しないことが特徴です。

 

 

気管支喘息が起こる原因

喘息の原因は、主に「アレルゲン」と「非アレルゲン」の二つに分けられます。

 

explosionアレルゲン(アレルギー性の原因)

ハウスダスト、ダニ、花粉、ペットの毛、カビなど。

これらが原因の場合は、アレルギー検査で何に反応しているかを知ることができます。

 

explosion非アレルゲン(アレルギー以外の原因)

運動、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染、タバコの煙、冷たい空気、大気汚染、ストレス、特定の薬など。

 

体質や遺伝も関係しているため、ご家族に喘息の方がいる場合は注意が必要です。

 

 

気管支喘息の種類

大きく分けて、以下の2種類があります。

 

leafアトピー型(アレルギー型)

子どもの喘息に多く、ダニやハウスダストなどのアレルゲンが原因で起こります。多くは成長とともに改善することがあります。

 

leaf非アトピー型(非アレルギー型)

成人に多く、風邪やストレス、気候の変化などが引き金となります。

 

 

気管支喘息を引き起こす主な疾患

気管支喘息は単独で発症することもあれば、他の病気と関連していることもあります。

例えば、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、逆流性食道炎などが合併すると、喘息の症状が悪化することが知られています。

これらの病気の治療を同時に行うことで、喘息のコントロールが改善することもあります。

 

 

喘息を和らげるために自分でできる対処法は?

ご自宅でできる対策はたくさんあります。

 

アレルゲン対策

部屋の掃除をこまめに行い、ホコリやダニを減らす。

 

刺激を避ける

タバコの煙や強い香りのもの、冷たい空気に触れるのを避ける。

 

適度な運動

体調が良い時に無理のない範囲で体を動かす(※運動誘発喘息の場合は医師にご相談ください)。

 

ストレスをためない

十分な睡眠やリラックスできる時間を持つ。

 

しかし、これらの対処法はあくまで「症状の悪化を防ぐ」ためのもの。根本的な治療には、医師の診断と適切な薬が必要です。

 

 

受診をした方が良い場合は?

「もしかして?」と感じたら、迷わず医療機関を受診してください。

特に、以下のような場合は、すぐに専門医に相談することをお勧めします。

 

・夜間や早朝に咳や息苦しさで目が覚める。

 

・息をするときに「ゼーゼー」という音がする。

 

・風邪ではないのに咳が長く続く。

 

・動悸や胸の痛みを伴う。

 

「ただの咳だろう」と自己判断せず、専門家にご相談いただくことが、早期発見・早期治療の第一歩です。

 

 

台風シーズンに注意!気圧の変化と喘息の関係

この時期、台風が接近すると「喘息の症状が悪化する」というお声をよく耳にします。

これは、台風が持つ急激な気圧の変化が大きく関係していると考えられています。

気圧が下がると、人間の体も無意識にストレスを感じ、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

これにより、喘息の発作が起こりやすくなったり、咳がひどくなったりすることがあるのです。

また、台風の湿気でカビやダニが増えることも、アレルギー性の喘息の方には悪影響となります。

台風が近づいてきたら、ご自身の体調管理にいつも以上に気を配り、もし症状が悪化した場合は早めにクリニックへご相談ください。

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当クリニックでは、問診で症状を詳しくお伺いした後、以下のような検査を行う場合があります。

 

magnifier呼吸機能検査

息を吸ったり吐いたりする強さや量を測り、気道の狭さを調べます。

 

magnifier血液検査

アレルギーの原因(アレルゲン)を特定するために行います。

 

これらの検査で、喘息のタイプや重症度を正確に診断します。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

検査結果や症状に合わせて、適切な診断と治療計画を立てます。

治療の中心となるのは、気道の炎症を抑える「吸入ステロイド薬」や、発作を止める「気管支拡張薬」です。

これらの薬を吸入することで、直接気道に働きかけ、効果的に症状をコントロールします。

最近では、吸入器も扱いやすいものが増えていますので、安心してご使用いただけます。

また、「アレルゲン免疫療法」など、根本的な体質改善を目指す治療法もあります。

 

 

どのような診察が行われるの?

当クリニックでは、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診察を心がけています。

 

問診

いつから、どのような症状が出ているか、生活環境やお仕事、アレルギーの有無など、お話を聞かせていただきます。

 

身体診察

聴診器で肺の音を聞き、喘鳴がないか確認します。

 

治療計画の説明

検査結果や診断に基づいて、今後の治療方針や薬の使い方、注意点について、わかりやすく説明いたします。

 

ご不安なことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

最後に…

「ただの咳だろう」と我慢しているうちに、喘息の症状は悪化してしまうことがあります。

早期発見・早期治療が、喘息をコントロールし、発作のない快適な生活を送るための鍵となります。

当院では、内科はもちろん、消化器内科の専門的な診療も行っています。

最新の医療設備と温かいスタッフが、皆様の来院をお待ちしております。

「もしや?」と思ったら、まずは一度、お気軽にご相談ください。

 

 

 

監修:俊爽会 理事長 

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医 

日本内科学会 総合内科専門医  小林俊一

 

 



投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

2025.09.05更新

「日焼け」と聞くと、「夏にうっかり焼いてしまった…」と、軽い肌トラブルのように思っていませんか?

実は、日焼けは単なる肌の色が変わる現象ではありません。

紫外線による肌のやけどであり、将来のシミやシワ、さらには皮膚がんのリスクを高める原因にもなります。

「まだ大丈夫だろう」と油断している方も、すでにきちんと紫外線対策をされている方も、このブログを読んで「なるほど!」と感じていただけたら、

ご自身の健康はもちろん、大切なご家族やご友人にもぜひ教えてあげてくださいね。

 

 

「日焼け」とは?

日焼けとは、太陽光に含まれる紫外線(UV)を浴びることで、肌がダメージを受ける現象のことです。

特に、シミやシワ、たるみなどの「光老化」**と呼ばれる肌の老化現象の主な原因となります。

日焼けには大きく分けて2つのタイプがあります。

 

flowerサンバーン(Sunburn)

主にUVBという種類の紫外線が原因で起こる、肌が赤くなるやけどのような状態です。ヒリヒリとした痛みや水ぶくれを伴うこともあります。

 

flowerサンタン(Suntan)

主にUVAという種類の紫外線が原因で起こる、肌が黒くなる状態です。肌の奥深くまで届き、メラニン色素を増やして肌の色を濃くします。

 

 

症状の特徴

日焼けの症状は、浴びた紫外線の量や時間、個人の肌タイプによって異なります。

 

flowerサンバーン

肌が赤く炎症を起こし、ヒリヒリとした痛みを伴います。症状がひどい場合は、水ぶくれができたり、発熱や頭痛、吐き気などの全身症状が出ることもあります。

 

flowerサンタン

数日〜数週間かけて肌の色が黒くなります。痛みは伴いませんが、肌のハリがなくなり、ゴワついた感触になることがあります。

 

 

「日焼け」が起こる原因

日焼けの直接的な原因は、太陽光に含まれる紫外線です。紫外線は、夏だけでなく、一年中、曇りの日や室内にも降り注いでいます。

 

UVA: 窓ガラスを通り抜け、肌の真皮層まで届きます。真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因となります。

 

UVB: 窓ガラスは通り抜けにくいですが、肌の表皮に炎症を起こし、シミやそばかすの原因となります。

 

UVC: オゾン層で吸収されるため、地上にはほとんど届きません。

 

 

「日焼け」の種類と体の部位ごとの特徴

日焼けは、肌が受けるダメージの深さによって分類されます。

 

軽度(第1度熱傷)

肌が赤くなるサンバーン状態。

 

中度(第2度熱傷)

赤みとともに水ぶくれができる状態。強い痛みを伴います。

 

重度(第3度熱傷)

肌の奥深くまでダメージが及び、神経や血管も損傷する状態。非常にまれです。

 

 

日焼けは全身に起こりますが、顔、首、腕、足の甲など、衣類で覆われていない部分に特に症状が出やすくなります。

 

 

日焼けを引き起こす主な疾患

日焼けは単なる肌の色変化ではなく、皮膚の健康に深刻な影響を及ぼします。

 

シミ、そばかす、肝斑

紫外線が原因で、肌内部のメラニン色素が過剰に生成され、色素沈着を起こします。

 

光老化

長期にわたる紫外線の影響で、肌のハリや弾力が失われ、深いシワやたるみができます。

 

皮膚がん

紫外線を浴び続けることで、皮膚の細胞の遺伝子が傷つき、皮膚がんを発症するリスクが高まります。特に、悪性黒色腫(メラノーマ)は注意が必要です。

 

 

日焼けを和らげるために自分でできる対処法は?

 

うっかり日焼けをしてしまったら、すぐに以下の対処を行いましょう。

 

冷やす

炎症を抑えるため、冷たいタオルや保冷剤で日焼けした部分を冷やします。

 

保湿

肌の水分が失われているため、化粧水や乳液などでたっぷりと保湿します。

 

安静にする

症状が落ち着くまでは、再度紫外線を浴びないよう注意し、安静に過ごします。

 

水分補給

全身の水分が失われているため、こまめな水分補給を心がけましょう。

 

 

受診をした方が良い場合は?

セルフケアだけでは改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

 

・日焼けした部分に強い痛みや水ぶくれがある

・広範囲にわたるやけどのような症状がある

・頭痛や発熱、吐き気など、全身の体調不良がある

・セルフケアをしても症状が悪化する

 

 

どのような検査が必要で、何を調べる?

当院では、まず患者様のお話をじっくり伺い、丁寧に診察を行います。

視診(肌の状態を目で見て確認すること)が中心となりますが、必要に応じて以下の検査を行うこともあります。

 

magnifierダーモスコピー検査

拡大鏡を用いて、シミやホクロの形、色を詳しく観察し、皮膚がんの可能性がないかを調べます。

 

 

どのような診断と治療が行われるの?

当院では、患者様一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療プランをご提案します。

 

外用薬の処方

炎症を抑えるためのステロイド外用薬や、かゆみ止めなどを処方します。

内服薬の処方

炎症や痛みがひどい場合は、抗炎症剤や鎮痛剤などを処方します。

美白ケア

日焼け後の色素沈着を抑えるため、美白効果のあるクリームや内服薬をご提案することも可能です。

 

 

最後に…

日焼けは、放置しておくと将来の肌トラブルにつながる可能性があります。

しかし、正しい知識と予防法を知っていれば、健やかで美しい肌を守ることができます。

当院は、地域の皆様の「かかりつけ医」として、病気の治療はもちろん、予防や日々の健康管理についてもサポートしたいと考えています。

もしお肌のことで何か気になることがあれば、どうぞお気軽に菊川内科皮膚科クリニックへお越しください。

 

 

~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一~

 

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

菊川内科皮膚科クリニック TEL0120-979-893 お気軽にお問い合わせください 内視鏡検査専用TEL:0120-979-893 菊川内科皮膚科クリニック TEL0120-979-893 お気軽にお問い合わせください 内視鏡検査専用TEL:0120-979-893