こんにちは!菊川内科皮膚科クリニックです!
お正月で食べ過ぎてしまったり、お刺身などを食べて胃が痛いなーと思うことがあると思います。
今回は胃炎について皆様に知っていただきたいなと思い発信させていただきます
「胃炎とは?」
胃を守っている粘膜が傷つき、炎症が起きている状態を指します。私たちの胃は、食べ物を消化するために「胃酸」という非常に強力な酸を分泌していますが、
同時に自分の胃が溶けないように粘膜でバリアを作っています。
この攻撃(胃酸)と防御(粘膜)のバランスが崩れたときに、胃の痛みや不快感といった胃炎の症状が現れます。
胃炎は日常的に非常に多くの方が経験する病気ですが、一過性のものから、背景に重大な病気が隠れているものまで様々です。
単なる「胃の疲れ」と放置せず、正しく理解して適切なケアを行うことが、将来の健康を守る第一歩となります。
「胃炎についての特徴」
胃炎には、その経過や原因によって大きく分けて「急性胃炎」と「慢性胃炎」の2つの特徴があります。
急性胃炎: 突然起こる激しい痛みや吐き気、時には吐血を伴うこともあります。
原因がはっきりしていることが多く、適切な処置で比較的早く改善します。
慢性胃炎: 数ヶ月から数年単位で、じわじわとした不快感や胃もたれが続くのが特徴です。自覚症状が少ないこともありますが、
胃の粘膜が薄くなる「萎縮(いしゅく)」が進んでしまうことがあり、これは将来的な胃がんのリスクを高めるため、注意深い観察が必要です。
「胃炎が起こる原因」
胃の粘膜がダメージを受ける原因は、現代社会において多岐にわたります。
・生活習慣の乱れ: 暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、喫煙などは胃粘膜への直接的な刺激となります。
また、精神的なストレスは自律神経を乱し、胃酸の出しすぎや血流悪化を招きます。
・お薬の影響: 腰痛や頭痛で使われる「痛み止め(NSAIDs)」を常用していると、胃の防御機能が弱まり、炎症を引き起こしやすくなります。
・細菌感染: 日本人の慢性胃炎において最も重要な原因が「ヘリコバクター・ピロリ菌」の感染です。一度感染すると除菌しない限り胃の中に住み続け、炎症を長期化させます。
「胃炎の種類」
・表層性胃炎: 粘膜の表面に軽い赤みがある、慢性胃炎の初期段階です。
・びらん性胃炎: 粘膜の表面が少しえぐれ、皮膚でいう「擦り傷」のようになった状態です。
・萎縮性胃炎: 炎症が長く続き、胃の粘膜が痩せて薄くなってしまった状態です。胃がんの「土壌」となりやすいため、定期的なチェックが欠かせません。
・肥厚性胃炎: 粘膜が異常に厚く盛り上がるタイプで、精密な診断が必要になることがあります。
「胃炎の発生部位ごとの特徴」
前庭部(胃の出口付近): 食べ物や胃酸が停滞しやすく、ピロリ菌が最初に定着しやすい場所です。ここに強い炎症がある場合は、早期の除菌が検討されます。
胃体部(胃の中ほど): ここまで炎症が広がると、胃全体の機能が低下します。萎縮が胃全体に広がっている(汎胃炎)場合は、胃がんリスクの警戒度を上げなければなりません。
当院の検査では、胃全体の地図を描くように、どこにダメージがあるかを丁寧に見極めます。
「胃炎を引き起こす主な疾患」
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍: 炎症が粘膜の深い層まで達してしまい、穴が開く寸前になることもあります。
・逆流性食道炎: 胃酸が食道へ逆流し、胸焼けや喉の違和感を引き起こします。胃炎と合併することも多いです。
・胃がん: ピロリ菌による慢性胃炎が長年続くと、胃の細胞ががん化しやすくなります。「胃炎」を治療することは「がん」を予防することに直結しているのです。
「胃炎を和らげるために自分でできる対処法は?」
調を感じた際は、胃の負担を最小限に抑える生活を心がけましょう。
お食事は「温かく、柔らかく」が基本です。お粥や柔らかく煮たうどん、白身魚、豆腐などを中心にし、
香辛料やカフェイン、アルコールといった刺激物は一旦お休みしてください。また、食後すぐに横になると胃酸が逆流しやすいため、30分〜1時間は体を起こしておくことが大切です。
ストレスを感じている時は、ぬるめのお湯に浸かるなどしてリラックスする時間を意識的に作ることも、胃の粘膜を守ることに繋がります。
「受診をした方が良い場合は?」
・市販の胃薬を数日飲んでも症状が繰り返す、または悪化する。
・空腹時や夜間に激しい胃の痛みがある。
・吐き気が続き、食欲が全く湧かない。
・便の色が真っ黒(イカの墨のような色)になった。
・家族にピロリ菌感染者や胃がんを経験した人がいる。 特に黒い便は胃の中で出血しているサインですので、早急な受診が必要です。
「どのような検査が必要で、何を調べる?」
当院では、患者様のお体の状態に合わせて検査を選択します。
中心となるのは「胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)」です。
粘膜の色、凹凸、血管の透け具合などを直接観察し、必要であれば組織の一部を採取して詳しく調べます。また、血液検査や呼気検査(袋に息を吹き込む検査)で、
ピロリ菌の有無を調べます。「今、胃の中に菌がいるのか」「どの程度胃が老化しているのか」を明確にすることが治療の第一歩です。
「どのような診断と治療が行われるの?」
断結果に基づき、最適な治療をスタートします。
急性の場合は、胃酸の分泌を抑える強力なお薬や、粘膜をコーティングするお薬で速やかに症状を鎮めます。
ピロリ菌が見つかった場合は、1週間お薬を服用する「除菌治療」を行います。
除菌に成功すると胃炎の進行が止まり、将来の胃がんリスクを大幅に下げられることが証明されています。
除菌後も、定期的な「お掃除後のメンテナンス」として検査を続けることが大切です。
「どのような診察が行われるの?」
まずは「いつから」「どのような時に」「どこが」痛むのか、丁寧にお話を伺います。お腹の診察(触診)で痛みのポイントを確認し、検査の必要性を判断します。
胃カメラに対して「怖い」「苦しい」というイメージをお持ちの方も多いですが、当院では細いカメラの使用や、必要に応じて鎮静剤(眠くなるお薬)を使用するなど
、患者様が「これならまた受けられる」と思える優しい検査を徹底しています。
「最後に…」
お腹の不調は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。「たかが胃炎」と我慢せず、早めにケアをすることで、毎日のお食事がもっと楽しく、安心できるものに変わります。
菊川内科皮膚科クリニックは、患者様の不安に寄り添い、丁寧な説明と痛みの少ない検査を心がけております。
お腹の悩みから皮膚のトラブルまで、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください!!
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都営新宿線菊川駅徒歩2分 菊川内科皮膚科クリニック
監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 日本内科学会
総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医






















