きくクリブログ

2025.02.04更新

みずいぼについてまとめました


 

みずいぼって何?

ウイルスが原因で起こる皮膚の感染症で、医学用語では伝染性軟属腫と言います。子どもに多い病気です。

 

症状は?

1~5mm程度の光沢のあるいぼができます。

いぼの中央にくぼみがあり、その中にある白い芯のような部分にウイルスが多く含まれています。

 

症状が出るまでの期間は?

ウイルスに感染しても、みずいぼの症状が出るまでには14~50日程度かかります。

そのため、いったん治療して良くなっても、すでに感染していたウイルスによってみずいぼがまた出てくることがあります。

 

みすいぼがよくできるところは?

胸やおなかなど皮膚の薄いところや、わきの下などのこすれやすいところによくできます。

 

 

どんな治療をするの?

 

ピンセットでいぼを取る(摘除)

専用のピンセットでみずいぼを摘み取る方法が一般的です。

この治療では摘み取る際に痛みを伴うことが多いため、麻酔のテープ剤を使用する場合があります。

麻酔のテープ剤の使用により、痛みをやわらげることができます。

万が一、麻酔のテープ剤の使用中に気分が悪くなったり、呼吸がゼイゼイしてきたりしたら、すぐに医師や看護師に連絡してください。

 

その他の治療

液体窒素や硝酸銀ペーストを使用するなど、いろいろな治療法があります。

 

みずいぼは取らないといけないの?

みずいぼは放置しても自然に治りますが、それまでには長期間(6ヵ月~5年)かかります。

その間に、他の場所にうつったり、他の人にうつしたりすることがあります。

また、かゆみを伴うことがあってかき壊し、とびひなど他の皮膚の感染症にかかったり、アトピー性皮膚炎がひどくなったりすることがあるので、みずいぼの数が少ないうちに取っておいた方が良いでしょう。

 

 

みずいぼができた時に

学校に行っても良いの?

水いぼにかかっても、保育所や幼稚園、学校を休む必要はありません。

※日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会・日本小児感染症学会

 :学校感染症 第三種 その他の感染症「皮膚の学校感染症に関する統一見解」

  (平成22年7月)より

 

プールに入っても良いの?

プールの水ではうつらないため入っても構いません。ただし、互いの皮膚の接触でうつる機会が増えるため注意が必要です。

※日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会

 :学校感染症 第三種 その他の感染症「皮膚の学校感染症とプールに関する統一見解」(平成25年5月)より

水着やタオルなどは共有しないようにし、プールの後はシャワーで洗いましょう。

また、水着で覆われていないみずいぼは、水をはじくタイプの絆創膏で覆っておくなど、まわりの子どもに配慮しましょう。

*保育所や幼稚園、学校のルールがある場合は、そちらに従ってください。

 

 

予防するためにはどうすれば良いの?

・衣類やタオルなどを共有しないようにしましょう。

 ※熱湯消毒すればウイルスの力は弱くなります。

・プールでは水着、タオル、浮き輪などを共用しないようにしましょう。

・適切なスキンケアを行い、皮膚を健康な状態に保ちましょう。

 

 

うつさないためにはどうすれば良いの?

・みずいぼをかき壊さないようにしましょう。

 他の場所にうつすだけでなく、とびひなどの原因にもなります。

・みずいぼのある場所は衣類や絆創膏などで覆っておき、患部が他の人に直接ふれないようにしましょう。

・皮膚を清潔にしましょう。

 プールから出た後などは体をシャワーでよく洗い流し、保湿剤を塗るなどスキンケアをしましょう。

 

 

都営新宿線菊川駅より徒歩2分、菊川内科皮膚科クリニックです。

 

【監修:俊爽会 理事長 小林俊一】

 

投稿者: 菊川内科皮膚科クリニック

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