湿疹・接触性皮膚炎（かぶれ）
湿疹やかぶれは、多くの方が経験する皮膚トラブルです。かゆみや赤みを伴い、日常生活に影響することもあります。適切な知識と早期のケアが大切です。
「湿疹、かぶれって何ですか？」
湿疹は皮膚に起こる炎症反応の総称で、「皮膚炎」とほぼ同じ意味で使われます 。強いかゆみや赤み、ブツブツなど多様な症状が出ます。
かぶれは医学的に「接触皮膚炎」と呼ばれ、湿疹の一種です 。特定の物質が皮膚に触れることで、その接触部位に炎症が起こるのが特徴です。洗剤、化粧品、植物、金属などが原因となります。
「症状の特性」
湿疹やかぶれの初期症状は、強いかゆみを伴う赤み（紅斑）が一般的です 。進行すると、小さなブツブツ（丘疹）や水ぶくれ（小水疱）が生じたり、破れてジュクジュクとただれたりすることがあります 。慢性化すると、皮膚が厚くゴワゴワになったり（苔癬化）、色素沈着が起きたりします。
「粉瘤の痛みや症状を和らげるために自分でできる対処法は？」
粉瘤は自然に治ることはなく、ご自身で潰す・切開するなどの自己処置は避けるようにしてください。感染や傷跡が残る、治療が困難になるなど重大なトラブルを招く可能性があります。しこりを見つけたら触らずに清潔を保ち、早めに皮膚科を受診するのが最善の方法です。
しこりが大きくなっている／赤く腫れて痛みがある（炎症の兆候）／独特なにおいがする、内容物が出てきた／見た目が気になる、日常生活に影響があるなど。当院でも対応可能な疾患です。日常生活に影響がある場合は早めの受診が推奨されております。
「湿疹、かぶれが起こるきっかけ」
湿疹やかぶれは、主に「外的要因」と「内的要因」によって引き起こされます。
外的要因：刺激性（強すぎる洗剤、特定の植物など）とアレルギー性（金属、化粧品成分など）があります 。特定の物質が皮膚に付着した状態で紫外線を浴びることで症状が誘発される「光接触皮膚炎」もあります 。
内的要因：皮膚のバリア機能低下、アレルギー体質、疲労、睡眠不足、ストレスなどが関与します。
「湿疹、かぶれのタイプ」
かぶれ（接触皮膚炎）は、刺激性、アレルギー性、光接触皮膚炎に分類されます。
その他にも、水仕事などで手にできる手湿疹（主婦湿疹） 、皮脂分泌が多い部位にできる脂漏性湿疹 、皮膚の乾燥が原因の皮脂欠乏性湿疹 、おむつ着用部位にできるおむつ皮膚炎 、慢性的なアトピー性皮膚炎 、汗が原因のあせも 、薬の副作用による薬疹など、多様なタイプがあります。
「湿疹、かぶれの発生部位ごとの特性」
湿疹やかぶれは、顔、目の周り、口の周り、耳、首、ワキ、手、指、腕、脚、体幹部、デリケートゾーンなど、体の様々な部位に発生します。部位によって皮膚の性質や日常的に接触する物質が異なるため、症状の現れ方や原因も多様です。
「湿疹、かぶれを引き起こす主な疾患」
湿疹やかぶれは、より広範な皮膚疾患の症状の一部として現れることがあります。アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、うっ滞性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹などが挙げられます 。これらは体質や内部的な要因が深く関わっている場合が多いです。
「湿疹、かぶれを引き起こす主な疾患」
湿疹やかぶれは、より広範な皮膚疾患の症状の一部として現れることがあります。アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、うっ滞性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹などが挙げられます 。これらは体質や内部的な要因が深く関わっている場合が多いです。
「湿疹、かぶれを和らげるセルフケアは」
症状を和らげ、悪化を防ぐためには、日々の適切なセルフケアが重要です。原因物質の特定と回避、皮膚を清潔に保つこと、保湿ケアの徹底が特に大切です 。また、かゆくても掻かない工夫、肌に優しい衣類や寝具の選択、ストレス管理や規則正しい生活習慣も症状の改善に繋がります。
「受診するタイミングは？」
以下のような場合は診察を受けることを強く推奨します。
・市販薬を数日～1週間程度使用しても症状が改善しない、または悪化する場合
・かゆみが強く、夜も眠れないなど日常生活に支障をきたす場合
・水ぶくれが破れてジュクジュクしている、膿が出ているなど細菌感染が疑われる場合
・症状が広範囲に及んでいる、または全身に広がっている場合
・発熱や倦怠感など、全身症状を伴う場合
・何が原因で湿疹やかぶれが起きているのか分からない場合
・一度治っても、繰り返し同じような症状が再発する場合
このような症状があれば皮膚科の受診を勧めます。
「どのような検査が必要で、何を調べますか？」
湿疹やかぶれの診断には問診が最も重要ですが、必要に応じていくつかの検査が行われます。
・パッチテスト: かぶれ（接触皮膚炎）の原因物質を特定するために行われる
・血液検査:特定の物質に対するアレルギーの有無や、炎症の程度、全身状態を調べることがある
・皮膚生検: 診断が難しい場合や、他の皮膚疾患との鑑別が必要な場合に、皮膚の一部を採取して組織の状態を調べる
・真菌検査: カビ（真菌）の感染の有無を調べる
・細菌培養検査: 細菌感染が疑われる場合に、細菌の種類と有効な抗生剤を調べる
「どのような診断と治療が行われますか？」
皮膚科専門医は、丁寧な問診と視診・触診、必要に応じた検査に基づいて、個々の患者様に最適な治療計画を立てます。 治療は、症状を和らげる「対症療法」と、根本的な原因を取り除く「原因療法」を組み合わせるのが基本です。 主な治療法には、皮膚の炎症を抑えるステロイド外用薬や非ステロイド性抗炎症薬、免疫抑制外用薬、皮膚のバリア機能を補う保湿剤などの外用薬（塗り薬）があります。かゆみが強い場合や広範囲に症状が出ている場合は、抗ヒスタミン薬などの内服薬（飲み薬）が処方されることもあります。
かぶれの場合は、原因物質の特定と徹底的な回避が最も重要です。また、適切なスキンケア指導や生活習慣の改善指導も行われます。
最後に…
湿疹やかぶれは、適切な診断と治療、そしてセルフケアを行うことで、症状を効果的に管理し、改善させることが可能です。もし、ご自身の湿疹やかぶれの症状でお悩みでしたら、決して一人で抱え込まず、お気軽に菊川内科皮膚科クリニックにご相談ください。菊川内科皮膚科クリニックは墨田区の方だけでなく、江東区からもアクセスのよいクリニックです。皆様の皮膚の健康をサポートし、安心して毎日を過ごせるよう、スタッフ一同、尽力してまいります。
