以下のような症状が続いている場合は、消化器の専門的な診断をおすすめします。

胃の痛み・むかつき： みぞおち辺りがキリキリ痛む、焼けるような感覚がある。

吐き気・食欲不振： 胃が重くて食事が進まない、意図せず体重が減ってきた。

お腹の張り・便通異常： 慢性的な便秘、長引く下痢、お腹が張って苦しい。

便の色の変化： 便に血が混じる、あるいは真っ黒な便が出る（※黒い便は胃など上部消化管からの出血の可能性があります）。

これらは、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、胃炎、大腸ポリープ、感染性胃腸炎など、適切な治療が必要な疾患のサインかもしれません。

クリニックによって名称は様々ですが、結論から言えば、お腹の不調がある時は「胃腸科」や「消化器内科」を掲げているクリニックを受診するのが一番の近道です。

名称にこだわるよりも、専門医（日本消化器内視鏡学会専門医など）が在籍し、必要に応じて内視鏡検査（胃カメラ・大腸カメラ）などの精密検査をスムーズに行えるかどうかが、早期発見・早期治療のポイントとなります。

特に以下の場合は、我慢せずに早めにご相談ください。

・市販の胃腸薬を飲んでも改善しない

・不快な症状が2週間以上続いている

・日常生活に支障が出るほどの激しい痛みや嘔吐がある

・血便や黒い便が出た

早期発見できれば、多くの胃腸疾患は負担の少ない治療で改善が期待できます。

「検査では異常がないのに、お腹の調子が悪い」という場合、ストレスによる自律神経の乱れが原因のこともあります。

近年増えている「過敏性腸症候群（IBS）」などが代表例で、緊張すると下痢をしたり、腹痛が続いたりします。これらは「気のせい」ではなく、医学的な治療や生活習慣の改善で和らげることが可能です。当院では心身両面からのアプローチを大切にしています。

当院では、患者様お一人ひとりの症状に合わせ、以下の検査や治療を行っております。

苦痛を抑えた内視鏡検査： 鎮静剤を使用した胃カメラ・大腸カメラで、楽に検査を受けられます。

腹部超音波（エコー）検査： 体に負担をかけず、肝臓、胆嚢、膵臓などの状態を調べます。

オーダーメイドの治療： 薬物療法だけでなく、食事指導や生活習慣のアドバイスを通じて、再発しにくい体づくりを支えます。

～　医療法人社団　俊爽会　理事長　小林俊一　監修　日本消化器内視鏡学会　消化器内視鏡専門医　　～