肌の痛み・ヒリヒリ感

「痛み・ヒリヒリ感があるとは?」

皮膚に触れただけでヒリヒリ、何もしていなくてもピリピリ感じる不快な痛みのことです。焼けるような熱感、チクチク、ズキズキなど、人によって表現が異なり、痛みの強弱や持続時間にも個人差があります。

症状の特性

軽く触れるだけで鋭くしみる、安静時でもじんわり痛む、入浴や発汗で痛みが強まる、赤み・発疹・水ぶくれが伴うこともあり、睡眠や日常生活に支障をきたす場合もあります。

痛み・ヒリヒリ感が起こるきっかけ

紫外線や乾燥、摩擦など外部刺激や接触性皮膚炎などの炎症、帯状疱疹や細菌感染などの病態、帯状疱疹後の神経障害、他神経疾患、ストレスや疲れの影響などで引き起こされることがあります。

痛み・ヒリヒリ感のタイプ

ヒリヒリ

原因:日焼け、乾燥

ピリピリ
原因:神経過敏、ウイルス感染

ズキズキ
原因:炎症、感染

チクチク
原因:アレルギー、軽刺激

 

痛みの種類を知ることで、原因を絞り込む手がかりになります。

発生部位ごとの特性

顔・頬:マスクや化粧品による接触皮膚炎
頭皮:カラー剤・ストレスによる刺激
腕〜手の甲:紫外線、洗剤、乾燥など
背中・胸部:帯状疱疹が出やすい部位


上記のように部位によって疑う病気や治療法が異なります。

痛みを引き起こす主な疾患

痛みを引き起こす可能性のある主な疾患としては帯状疱疹(神経痛を伴う)、接触皮膚炎(化粧品・金属など)、乾燥性皮膚炎(加齢・気候変化)、日光皮膚炎(強い紫外線暴露)、アレルギー性皮膚炎(花粉・食品など)、神経障害性疼痛(末梢神経障害など)が挙げられます。

セルフケアでできること

肌の痛みやヒリヒリ感に対し、セルフケアでできこととして次のようなことがあります。
・保湿を丁寧に行う
・刺激が少ない石けん・化粧品に切替える
・帽子・長袖・日焼け止めで紫外線対策をする
・冷やして一時的に痛みを軽減(凍傷に注意)する
・摩擦・掻きすぎを避ける
ただし、症状が強かったり長引く場合は受診が重要です。

受診するタイミング

・痛みが3日以上続く

・赤み・発疹・水ぶくれが出現した

・触れるだけで激しい痛みがある

・顔や目の周囲に症状がある

・帯状疱疹の兆候(片側に水ぶくれなど)がある

上記項目に当てはまるようであれば、速やかに皮膚科の受診をお勧めます。

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診療時に行う検査

ダーモスコピー:皮膚の拡大観察をします。
パッチテスト:接触性アレルギーのチェックができます。
血液検査:炎症反応やウイルス抗体、アレルギーなどの確認ができます。

症状が強い場合は必要に応じて皮膚生検を実施する場合もあります。

・血液検査(IgE抗体、TARCなど):アレルギー体質や重症度の評価
・アレルゲン検査:原因となるアレルギー物質の特定
必要に応じて皮膚の状態や他の疾患との鑑別のための検査を行います。

当院ではView39(ビューサンキュー)という、一度の採血で39種類ものアレルギーの原因物質をまとめて調べることができる血液検査も実施しております。

診断と治療の選択肢

診断が湿疹などの場合は保湿剤・外用ステロイドによる治療を開始します。
帯状疱疹の場合は抗ウイルス薬内服を開始します。
神経痛を疑う場合は神経痛治療薬(プレガバリンなど)を開始します。
かゆみが強い場合は上記治療にプラスして抗ヒスタミン薬を開始する場合もあります。
また、痛みや炎症の原因に応じて、薬剤や外科的治療を組み合わせることもあります。

最後に…

肌の痛みや違和感はそのままにしておくと悪化する可能性があります。
「以前と違う」「誰かと違う」と感じたら、どうぞお早めに皮膚科へご相談ください。


ご自身では気づきにくい疾患が隠れていることもあります。
菊川内科皮膚科クリニックでは、患者様一人ひとりに合った診察と治療をご提供いたします。お気軽にご相談ください。


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