ぶつぶつ・発疹

「ぶつぶつ・発疹とは?」

ぶつぶつとは、皮膚の表面に小さな盛り上がりや発疹ができる状態を指し、医学的には湿疹(皮膚炎)の一症状として現れることが多いです。見た目や触った感じがざらざらしていたり、赤みや色の変化を伴うこともあります。かゆみや痛みを伴う場合もあれば、症状がないこともあります。

 

症状の特徴

ぶつぶつは、皮膚の表面が小さく盛り上がった状態で、「ブツブツ」「プツプツ」と表現されます。

主な特徴は以下の通りです。
・赤みを伴うことが多く、かゆみを感じる場合がよくあります。
・皮膚がざらざらしたり、カサカサしたりすることもあります。
・水ぶくれ(小水疱)や膿を伴うこともあり、掻き壊すと化膿やただれを起こすことがあります。
・慢性的になると、皮膚が分厚くなったり、色素沈着が起こったりします。

ぶつぶつ・発疹が起こる原因

ぶつぶつや発疹はさまざまな理由で皮膚に現れます。
・皮膚のターンオーバー異常
・アレルギーやかぶれ(接触皮膚炎)
・物理的な刺激や環境要因(汗、乾燥、摩擦など)
・ストレスや疲労
・全身の病気や薬の副作用

ぶつぶつ・発疹の種類

ぶつぶつや発疹にはいくつかの種類があり、原因や見た目、症状も異なります。

乾燥湿疹・皮脂欠乏性湿疹:乾燥により赤みやかゆみを伴うぶつぶつができる
接触皮膚炎:アレルギーや刺激物質に触れて赤いぶつぶつやかゆみが出る
あせも:汗がたまりやすい部位に小さな赤いぶつぶつができる
ニキビ:毛穴に皮脂や角質が詰まり、炎症を起こしてできるぶつぶつ
アトピー性皮膚炎:乾燥やかゆみを伴う赤いぶつぶつが顔や関節部などに左右対称に現れる
毛嚢炎(毛包炎):毛穴に細菌が感染し、赤みや腫れを伴うぶつぶつができる
虫刺され:痛みやかゆみ、赤み、腫れ、ぶつぶつ、水ぶくれが出る
毛孔性苔癬:毛穴に一致してざらざらした小さなぶつぶつが多発する
じんましん:急に赤く盛り上がるぶつぶつが出て、かゆみやヒリヒリ感を伴い、しばらくすると消えることが多い
手足口病:ウイルス感染で、手や足、口の中にかゆみのないぶつぶつができる
突発性発疹:赤ちゃんに多く、高熱のあと全身に赤いぶつぶつが広がる
おむつかぶれ:おむつが当たる部分に赤みやぶつぶつ、ただれができる

 

ぶつぶつ・発疹の発生部位ごとの特徴

・手(手のひら・手の甲):手洗いや水仕事による乾燥や洗剤の刺激が原因でぶつぶつや発疹ができやすいです。かゆみや赤みを伴うことが多く、保湿や刺激を避けることが大切です。

 

・顔:スキンケア用品や化粧品などの刺激でぶつぶつや発疹ができることがあります。皮脂の分泌が多い部位(髪の生え際や眉、鼻、耳まわり)では脂漏性皮膚炎による赤みやかゆみを伴うぶつぶつが出やすいです。

 

・頭皮:汗や皮脂の分泌が多い、シャンプーや整髪剤の刺激、洗いすぎなどが原因でぶつぶつや発疹ができやすいです。赤いポツポツやかゆみ、乾燥したフケ(落屑)などが特徴です。

ぶつぶつ・発疹を引き起こす主な疾患

ぶつぶつや発疹は、さまざまな皮膚疾患によって引き起こされます。主な疾患には以下のようなものがあります。
・乾燥湿疹・皮脂欠乏性湿疹
・接触皮膚炎
・あせも
・ニキビ
・アトピー性皮膚炎
・毛嚢炎
・じんましん
・日光過敏症

「ぶつぶつ・発疹を和らげるために自分でできる対処法は?」

ぶつぶつや発疹を和らげるには、以下の対処法があります。
・市販薬の利用(かゆみ止めや炎症を抑える外用薬)
・保湿ケアをしっかり行う
・患部を清潔に保つ
・バランスの良い食事・十分な睡眠

「受診をした方が良い場合は?」

・症状が長引く・悪化する場合
・数週間セルフケアをしても改善しない、または悪化する場合
・ぶつぶつや発疹が急に広がる、膿や水ぶくれができる場合
・顔や目の周りなどデリケートな部位にできた場合
・乳幼児や高齢者、基礎疾患がある方
・自分での判断が難しい場合
菊川内科皮膚科クリニックでは皮膚科専門医による診察を行っています。まずはご相談ください。

皮膚科診察のご予約はこちらから

「どのような検査が必要で、何を調べる?」

診断をより正確にするため、または原因を特定するために、当院では以下の検査を行うことがあります。
血液検査:全身状態やアレルギーの有無を調べます。
アレルギー検査(パッチテストなど):かぶれやアレルギーが疑われる場合に原因物質を調べます。
皮膚生検:ぶつぶつや発疹の一部を切り取り顕微鏡で詳しく調べます。
ダーモスコピー:専用の拡大鏡で皮膚を詳しく観察します。
微生物検査:細菌やカビ、ウイルス感染が疑われる場合に行います。


当院では1回の採血で39項目のアレルギー項目を調べることができます。

View39は一度の採血で39種類のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)をまとめて調べることができるアレルギー検査です。アレルゲンを特定した後に必ず医師と連携して治療計画を立てることが重要です。

 

「どのような診断と治療が行われるの?」

問診や検査の情報をもとに、ぶつぶつや発疹の原因や病名を診断します。治療は原因や種類によって異なります。

代表的な治療法は以下の通りです。


毛孔性苔癬(二の腕や背中のぶつぶつ):サリチル酸や尿素配合のクリームで角質を柔らかくし除去。保湿剤も併用し乾燥を防ぎます。美容皮膚科でのレーザーやピーリングも選択肢です。


湿疹・皮膚炎によるぶつぶつ:ステロイド外用薬で炎症を抑え、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服も併用。原因となるアレルゲンや刺激物の回避が重要です。

 

稗粒腫(はいりゅうしゅ)などの小さなぶつぶつ:医療用針で穴を開け、中身を取り除く圧出法があります。

 

ほくろやいぼなど:診断後、必要に応じて切除やレーザー治療を行います。悪性の可能性がある場合は精密検査が必要です。

 

最後に…

ぶつぶつや発疹ができた際は、保湿や刺激を避けるセルフケアが基本ですが、症状が続く場合や悪化する場合は早めに皮膚科を受診しましょう。自己判断で無理に潰したりせず、専門的な診断・治療を受けることが大切です。

皮膚科診察のご予約はこちら

菊川内科皮膚科クリニック TEL0120-979-893 お気軽にお問い合わせください 内視鏡検査専用TEL:0120-979-893 菊川内科皮膚科クリニック TEL0120-979-893 お気軽にお問い合わせください 内視鏡検査専用TEL:0120-979-893